処方薬
KN3号輸液

KN3号輸液の添付文書

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効果・効能

経口摂取不能又は不十分な場合の水分・電解質の補給・維持。

用法・用量

1回500~1000mLを点滴静注する。投与速度は1時間あたり300~500mL、小児の場合、1時間あたり50~100mLとする。なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

大量・急速投与:大量を急速投与すると、脳浮腫、肺水腫、末梢浮腫、水中毒、高カリウム血症が現れることがある(第一次再評価結果その14、1978年)。

使用上の注意

(禁忌)

  1. 高乳酸血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。

  2. 高カリウム血症(乏尿、アジソン病、重症熱傷、高窒素血症等)の患者[症状が悪化する恐れがある]。

(慎重投与)

  1. 腎不全のある患者[水分、電解質の調節機能が低下しているので、慎重に投与する]。

  2. 心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。

  3. 重篤な肝障害のある患者[水分、電解質代謝異常が悪化する恐れがある]。

  4. 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化する恐れがある]。

  5. 糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化する恐れがある]。

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。

(適用上の注意)

  1. 投与前

    1. 尿量は1日500mL又は1時間あたり20mL以上あることが望ましい。
    2. 投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
    3. 寒冷期には体温程度に温めて使用する。
    4. 開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。
  2. 投与時:ゆっくり静脈内に投与する。

(取扱い上の注意)

  1. 注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺す(斜めに刺すと注射針が容器頚部を貫通し、液漏れの原因となることがある)。

  2. ソフトバッグ製品は、原則として連結管を用いたタンデム方式による投与はできない。

  3. 包装内に水滴が認められるものや内容液が着色又は混濁しているものは使用しない。

  4. 容器の液目盛りはおよその目安として使用する。