処方薬
K.C.L.エリキシル(10w/v%)

K.C.L.エリキシル(10w/v%)の基本情報

K.C.L.エリキシル(10w/v%)の概要

商品名 K.C.L.エリキシル(10w/v%)
一般名 塩化カリウム液
薬価・規格 15.6円 (10%10mL)
薬の形状
内用薬 > 液剤 > 液
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製造会社 丸石製薬
ブランド K.C.L.エリキシル(10w/v%) 他
YJコード 3229002S1026
レセプト電算コード 612130005
添付文書PDFファイル

K.C.L.エリキシル(10w/v%)の主な効果と作用

  • 体内のカリウムの不足を補うお薬です。
  • 心臓や筋肉の働きを調節したり、体の酸とアルカリのバランスをとる働きがあります。

K.C.L.エリキシル(10w/v%)の用途

  • インスリン連用時のカリウム補給
  • カリウム摂取不足のカリウム補給
  • 強心配糖体連用時のカリウム補給
  • 下痢のカリウム補給
  • 降圧利尿剤連用時のカリウム補給
  • 抗生物質連用時のカリウム補給
  • 重症嘔吐のカリウム補給
  • 手術後のカリウム補給
  • 低カリウム血症周期性四肢麻痺のカリウム補給
  • 副腎皮質ホルモン連用時のカリウム補給
  • 低クロール性アルカローシス

K.C.L.エリキシル(10w/v%)の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

悪心、嘔吐、腹部不快感、下痢、過敏症、蕁麻疹、発疹、そう痒感

起こる可能性のある重大な副作用

消化管閉塞、消化管潰瘍、消化管穿孔、腹痛、嘔気、消化管出血、心臓伝導障害

K.C.L.エリキシル(10w/v%)の用法・用量

  • 塩化カリウムとして、通常成人1日2~10gを数回に分割し、多量の水とともに経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 1日あたりの製剤量1日投与量:20~100mL
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

K.C.L.エリキシル(10w/v%)の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • アジソン病
    • 過敏症
    • 高カリウム血性周期性四肢麻痺
    • 消化管運動機能不全
    • 食道圧迫
    • 高カリウム血症
    • 重篤な腎機能障害
    • 消化管狭窄
    • 消化管通過障害
    • 副腎機能障害
    • 食道狭窄
    • エサキセレノン投与中
    • シアナミド投与中
    • ジスルフィラム投与中
    • 前日の尿量が500mL以下
    • 投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下
    • カルモフール投与中
    • プロカルバジン塩酸塩投与中
    • エプレレノン投与中<高血圧症>
    • 急性脱水症
    • 広範囲外傷
    • 広範囲熱傷
    • 広範囲組織損傷
    • 消化性潰瘍
    • 心疾患
    • 代謝性アシドーシス
    • 低レニン性低アルドステロン症
    • 腎機能低下<重篤な腎機能障害を除く>
    • 腎機能障害<重篤な腎機能障害を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

K.C.L.エリキシル(10w/v%)の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
エプレレノン<高血圧症> 高カリウム血症
エサキセレノン 高カリウム血症
抗アルドステロン剤 高カリウム血症
スピロノラクトン 高カリウム血症
カリウム保持性利尿剤 高カリウム血症
トリアムテレン 高カリウム血症
レニン阻害薬 高カリウム血症
アリスキレン 高カリウム血症
ACE阻害剤 高カリウム血症
塩酸ベナゼプリル 高カリウム血症
カプトプリル 高カリウム血症
エナラプリル 高カリウム血症
アンジオテンシン2受容体拮抗剤 高カリウム血症
バルサルタン 高カリウム血症
ロサルタンカリウム 高カリウム血症
カンデサルタンシレキセチル 高カリウム血症
テルミサルタン 高カリウム血症
β-遮断剤 高カリウム血症
プロプラノロール 高カリウム血症
アテノロール 高カリウム血症
ピンドロール 高カリウム血症
非ステロイド系抗炎症剤 高カリウム血症
インドメタシン製剤 高カリウム血症
シクロスポリン 高カリウム血症
ヘパリン製剤 高カリウム血症
ジゴキシン 高カリウム血症
ドロスピレノン・エチニルエストラジオール ベータデクス 高カリウム血症
トルバプタン 高カリウム血症
ジスルフィラム アルコール反応、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下
シアナミド アルコール反応、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下
カルモフール アルコール反応、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下
プロカルバジン塩酸塩 アルコール反応、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下
エプレレノン<慢性心不全> 血清カリウム値が上昇
フィネレノン 血清カリウム値が上昇
N-メチルテトラゾールチオメチル基を有するセフェム系抗生物質 アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
塩酸セフメノキシム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
セフォペラゾンナトリウム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
セフミノクスナトリウム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
セフメタゾールナトリウム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
ラタモキセフナトリウム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
メトロニダゾール アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
筋弛緩剤 作用が減弱
ロクロニウム臭化物 作用が減弱

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K.C.L.エリキシル(10w/v%)に関係する解説

カリウム製剤

  • K.C.L.エリキシル(10w/v%)は、カリウム製剤に分類される。
  • カリウム製剤とは、体内にカリウムを補充しカリウムが不足することでおこる脱力感や吐き気などの症状を改善する薬。

カリウム製剤の代表的な商品名

  • アスパラカリウム
  • グルコンサンK
  • アスパラ配合錠、アスパラ注射液
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