処方薬
塩酸チアミン注20mg「フソー」

塩酸チアミン注20mg「フソー」の添付文書

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効果・効能

  1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療。

  2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、激しい肉体労働時など)。

  3. ウェルニッケ脳炎。

  4. 脚気衝心。

  5. 次記疾患のうち、ビタミンB1欠乏又はビタミンB1代謝障害が関与すると推定される場合:神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害。

  6. の適応に対しては、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。

用法・用量

チアミン塩化物塩酸塩として、1日1~50mgを皮下、筋肉内又は静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

  1. 重大な副作用(頻度不明)

    ショック:ショック症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、血圧降下、胸内苦悶、呼吸困難等が現れた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。

  2. その他の副作用(頻度不明)

    過敏症:発疹等[このような場合には、投与を中止する]。

使用上の注意

(禁忌)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

(慎重投与)

薬物過敏症の既往歴のある患者。

(適用上の注意)

  1. アンプルカット時:本剤にはアンプルカット時にガラス微小片混入の少ないクリーンカットアンプル(CCアンプル)を使用してあるが、更に安全に使用するため、従来どおりエタノール綿等で清拭することが望ましい。

  2. 静脈内注射時:静脈内投与により血管痛を起こすことがあるので、注射速度はできるだけ遅くする。

  3. 皮下・筋肉内注射時:皮下・筋肉内注射にあたっては、組織・神経などへの影響を避けるため、次記の点に配慮する。

    1. 皮下・筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意する。
    2. 皮下・筋肉内注射時、繰り返し注射する場合には、注射部位を変え、たとえば左右交互に注射するなど配慮する。なお、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には皮下・筋肉内注射を連用しないことが望ましい。
    3. 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射する。

(保管上の注意)

遮光。