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ヘマンジオルシロップ小児用0.375%
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ヘマンジオルシロップ小児用0.375%の基本情報

ヘマンジオルシロップ小児用0.375%の概要

商品名 ヘマンジオルシロップ小児用0.375%
一般名 プロプラノロール塩酸塩シロップ
薬価・規格 252.5円 (0.375%1mL)
薬の形状
内用薬 > 液剤 > シロップ
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製造会社 マルホ
YJコード 2900003Q1029
レセプト電算コード 622510001
添付文書PDFファイル

ヘマンジオルシロップ小児用0.375%の主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の増殖をおさえる働きがあります。

ヘマンジオルシロップ小児用0.375%の用途

  • 乳児血管腫

ヘマンジオルシロップ小児用0.375%の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

気管支炎、細気管支炎、紅斑、発疹、血圧低下、心電図QT延長、睡眠障害、悪夢、傾眠、激越、易刺激性

起こる可能性のある重大な副作用

低血圧、徐脈、房室ブロック、低血糖、痙攣、意識障害、意識混濁、昏睡、気管支痙攣、気管支反応性亢進、喘鳴、咳嗽、発熱、気管支炎悪化、細気管支炎悪化、気道感染症悪化、高カリウム血症、無顆粒球症

上記以外の副作用

上気道感染、下痢、食欲減退、嘔吐、吐き戻し、便秘、腹痛、排便回数増加、悪心、放屁、異常便、AST増加、ALT増加、ALP増加、好中球数減少、貧血、末梢冷感、多汗症、気分変化、泣き、冷汗、無力症、脱毛症、体重減少、血中カリウム増加、過敏症、蕁麻疹、レイノー現象、血管収縮、おむつ皮膚炎、乾癬様皮膚炎

ヘマンジオルシロップ小児用0.375%の用法・用量

  • 通常、プロプラノロールとして1日1mg/kg~3mg/kgを2回に分け、空腹時を避けて経口投与する
  • 投与は1日1mg/kgから開始し、2日以上の間隔をあけて1mg/kgずつ増量し、1日3mg/kgで維持するが、患者の状態に応じて適宜減量する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 次を参考に、1日投与量を2回に分け、9時間以上あけて投与すること
    • また、患者の体重に応じ、投与量を調整すること
  • [製剤としての1日投与量:1日2回分割投与]1). プロプラノロールとしての1日投与量1mg/kg:①. 体重2kg:0.5mL
  • ②. 体重3kg:0.8mL
  • ③. 体重4kg:1.1mL
  • ④. 体重5kg:1.3mL
  • ⑤. 体重6kg:1.6mL
  • ⑥. 体重7kg:1.9mL
  • ⑦. 体重8kg:2.1mL
  • ⑧. 体重9kg:2.4mL
  • ⑨. 体重10kg:2.7mL
  • 2). プロプラノロールとしての1日投与量2mg/kg:①. 体重2kg:1.1mL
  • ②. 体重3kg:1.6mL
  • ③. 体重4kg:2.1mL
  • ④. 体重5kg:2.7mL
  • ⑤. 体重6kg:3.2mL
  • ⑥. 体重7kg:3.7mL
  • ⑦. 体重8kg:4.3mL
  • ⑧. 体重9kg:4.8mL
  • ⑨. 体重10kg:5.3mL
  • 3). プロプラノロールとしての1日投与量3mg/kg:①. 体重2kg:1.6mL
  • ②. 体重3kg:2.4mL
  • ③. 体重4kg:3.2mL
  • ④. 体重5kg:4.0mL
  • ⑤. 体重6kg:4.8mL
  • ⑥. 体重7kg:5.6mL
  • ⑦. 体重8kg:6.4mL
  • ⑧. 体重9kg:7.2mL
  • ⑨. 体重10kg:8.0mL
  • 7.2. 患者が薬剤を吐き出した場合でも追加投与はしないこと
  • 7.3. 低血糖を起こすおそれがあるため、空腹時の投与を避け、授乳中・食事中又は直後に投与すること
  • 食事を十分に摂取していない、又は嘔吐している場合は投与しないこと〔2.3、8.3、11.1.2参照〕
  • 7.4. 本剤による治療にあたっては経過を十分観察し、投与開始24週間を目安に有効性を評価し、本剤による治療継続の必要性を検討すること〔17.1.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ヘマンジオルシロップ小児用0.375%の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 壊疽
    • 嘔吐
    • 褐色細胞腫
    • 過敏症
    • 気管支痙攣
    • 気管支喘息
    • 心原性ショック
    • 低血糖
    • 洞不全症候群
    • 洞房ブロック
    • レイノー症候群
    • 異型狭心症
    • 重度徐脈
    • 重度末梢循環障害
    • コントロール不良の心不全
    • 重度低血圧症
    • 食事を十分に摂取していない
    • 房室ブロック<2・3度>
    • パラガングリオーマ
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な腎機能障害
    • 房室ブロック<1度>
    • 徐脈<重度徐脈を除く>
    • 心不全<コントロール不良の心不全を除く>
    • 低血圧<重度低血圧症を除く>
    • PHACE症候群
    • 全身麻酔薬を使用する処置が予定
    • 潰瘍を伴う乳児血管腫

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ヘマンジオルシロップ小児用0.375%の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
交感神経遮断剤 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
レセルピン 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
β-遮断剤 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
血糖降下剤 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
インスリン製剤 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
トルブタミド 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
アセトヘキサミド 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
カルシウム拮抗剤 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ベラパミル 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ジルチアゼム 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ニフェジピン 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
クロニジン 投与中止後のリバウンド現象<血圧上昇・頭痛・嘔気等>を増強
クラス1抗不整脈剤 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
ジソピラミド 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
プロカインアミド 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
3群不整脈用剤 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
アミオダロン 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
交感神経作動薬 相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇
エピネフリン 相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇
麻酔剤 反射性頻脈が弱まり低血圧のリスクが増加
セボフルラン 反射性頻脈が弱まり低血圧のリスクが増加
リドカイン製剤 代謝を遅延させ血中濃度を上昇
ジギタリス剤 房室伝導時間が延長し徐脈・房室ブロック
シメチジン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
ヒドララジン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
キニジン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
プロパフェノン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
クロルプロマジン 作用がそれぞれに増強
非ステロイド系抗炎症剤 本剤の降圧作用が減弱
インドメタシン製剤 本剤の降圧作用が減弱
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し作用が減弱
コレスチラミン<経口> 本剤の血中濃度が低下し作用が減弱
ワルファリン 血中濃度が上昇し作用が増強
副腎皮質ホルモン剤 副腎皮質機能抑制、本剤は低血糖のリスクを高める
プレドニゾロン 副腎皮質機能抑制、本剤は低血糖のリスクを高める

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