処方薬
タマガワヨードホルムガーゼ

タマガワヨードホルムガーゼの添付文書

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効果・効能

創傷、潰瘍の殺菌・消毒。

用法・用量

消毒性包帯材料として用いる。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

  1. 重大な副作用(頻度不明)

    ヨード中毒:次のような症状のヨード中毒を起こすことがあるので、血中総ヨウ素濃度の測定を行うなど、十分な観察を行い、異常が認められた場合には使用を中止し、十分洗浄して適切な処置を行う。

    1. 精神神経系:興奮、譫妄、不穏、見当識障害、記憶障害、抑うつ、昏睡、失神、傾眠、不眠(睡眠障害)等[このような症状のヨード中毒を起こすことがあるので、血中総ヨウ素濃度の測定を行うなど、十分な観察を行い、異常が認められた場合には使用を中止し、十分洗浄して適切な処置を行う]。
    2. 消化器:食欲不振等[このような症状のヨード中毒を起こすことがあるので、血中総ヨウ素濃度の測定を行うなど、十分な観察を行い、異常が認められた場合には使用を中止し、十分洗浄して適切な処置を行う]。
    3. その他:頭痛、全身倦怠感、頻脈等[このような症状のヨード中毒を起こすことがあるので、血中総ヨウ素濃度の測定を行うなど、十分な観察を行い、異常が認められた場合には使用を中止し、十分洗浄して適切な処置を行う]。
  2. その他の副作用

    1. 過敏症:(0.1%未満)そう痒感、ヨード疹、蕁麻疹様発疹、紅斑、丘疹、水疱等[このような症状が現れた場合には使用を中止し適切な処置を行う]。
    2. 皮膚:(0.1%未満)皮膚灼熱感等[このような症状が現れた場合には使用を中止し適切な処置を行う]。

使用上の注意

(禁忌)

  1. ヨード過敏症の患者。

  2. 腎障害のある患者[本剤の主たる排泄臓器は腎臓であり、腎機能低下患者では血中総ヨウ素濃度が著しく上昇することがある]。

  3. 心障害のある患者。

(慎重投与)

甲状腺機能異常のある患者[甲状腺機能に異常がある場合はヨードホルムの使用により血中ヨウ素値の調節ができず、甲状腺ホルモン関連物質に影響を与える可能性がある]。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

授乳婦に使用する場合は授乳を避けさせる[ヒト母乳中へ移行し、新生児に一過性甲状腺機能低下を起こしたとの報告がある]。

(臨床検査値への影響)

血漿蛋白結合ヨード(PBI)及び甲状腺放射性ヨード摂取率の検査値に影響を及ぼすことがある。

(過量投与)

ヨードホルム原末を1回4g局所に塗布した例で、ヨード中毒及びヨードホルム原末を1回4g局所に塗布した例で、心筋の変性による心臓衰弱のため死亡したとの報告がある。

(適用上の注意)

  1. 投与経路:外用にのみ使用する。

  2. 使用時

    1. 目に接触しないように注意する(接触した場合には、水で良く洗い流す)。
    2. 長期間又は広範囲に使用しない。
    3. ヨードホルムの結晶が析出している場合は、使用しない。
    4. 石鹸類は、本品の殺菌作用を弱めるので、石鹸成分を洗い落としてから使用する。

(その他の注意)

本剤はヨウ素含有製剤であるので、多量投与及び長期連用時には甲状腺機能の変動に注意する。

(取り扱い上の注意)

  1. 取り扱いの際はなるべく消毒済みのはさみ及びピンセットを用いる。

  2. 使用後は速やかに蓋をして密栓の上、遮光し高温を避けて保存する。

  3. 開封後は速やかに使用する。

(保管上の注意)

遮光。