処方薬
ソル・メドロール静注用40mg
先発

ソル・メドロール静注用40mgの基本情報

ソル・メドロール静注用40mgの概要

商品名 ソル・メドロール静注用40mg
一般名 メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム注射用
薬価・規格 300.0円 (40mg1瓶(溶解液付))
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 ファイザー
ブランド ソル・メドロール静注用40mg 他
YJコード 2456400D1067
レセプト電算コード 620007356
添付文書PDFファイル

ソル・メドロール静注用40mgの主な効果と作用

  • 炎症アレルギー、過剰な免疫力をおさえる働きのほか様々な働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

ソル・メドロール静注用40mgの用途

ソル・メドロール静注用40mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

血圧降下、血圧上昇、白血球増多、創傷治癒障害、浮腫、月経異常、クッシング様症状、下痢、腹痛、胸やけ、腹部膨満感

起こる可能性のある重大な副作用

感染症、感染症の徴候隠蔽、感染症悪化、骨頭無菌性壊死、大腿骨頭無菌性壊死、上腕骨頭無菌性壊死、消化管出血、糖尿病、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、心停止、循環性虚脱、不整脈、続発性副腎皮質機能不全、骨粗鬆症、脊椎圧迫骨折、病的骨折、疼痛、ミオパチー、四肢麻痺、筋力低下、CK上昇、血栓症、心筋梗塞、腸間膜動脈血栓症、血液凝固能亢進、血小板減少、頭蓋内圧亢進、痙攣、緑内障、中心性漿液性脈絡網膜症、多発性後極部網膜色素上皮症、眼圧上昇、視力低下、ものがゆがんで見える、ものが小さく見える、視野の中心がゆがんで見えにくくなる、限局性網膜剥離、広範な網膜剥離、心破裂、食道炎、カポジ肉腫、腱断裂、アキレス腱断裂、黄疸、腫瘍崩壊症候群、ショック、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹、アナフィラキシー、胃腸穿孔、消化性潰瘍、精神変調、うつ状態、後嚢白内障、眼のかすみ、膵炎、出血性膵炎、うっ血性心不全

上記以外の副作用

食欲不振、食欲亢進、多幸症、不眠、頭痛、めまい、筋肉痛、窒素負平衡、体重増加、脂肪肝、低カリウム性アルカローシス、カリウム低下、ナトリウム貯留、網膜障害、眼球突出、紫斑、ざ瘡、発汗異常、脂肪織炎、皮膚菲薄化、皮膚脆弱化、多毛症、皮膚線条、疲労感、仮性脳腫瘍、しゃっくり、易刺激性、低体温、嘔吐、悪心、徐脈、関節痛、満月様顔貌、過敏症、そう痒、発疹、紅斑、発熱

ソル・メドロール静注用40mgの用法・用量

  • 〈急性循環不全〉出血性ショック通常、メチルプレドニゾロンとして1回125~2000mgを緩徐に静注又は点滴静注する
  • 症状が改善しない場合には、適宜追加投与する
  • 感染性ショック通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1回1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する
  • 症状が改善しない場合には、1000mgを追加投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 〈腎臓移植に伴う免疫反応の抑制〉通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1日40~1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 〈受傷後8時間以内の急性脊髄損傷患者(運動機能障害及び感覚機能障害を有する場合)における神経機能障害の改善〉受傷後8時間以内に、メチルプレドニゾロンとして30mg/kgを15分間かけて点滴静注し、その後45分間休薬し、5.4mg/kg/時間を23時間点滴静注する
  • 〈ネフローゼ症候群〉・ 通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1日500~1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する
  • ・ 通常、小児にはメチルプレドニゾロンとして1日30mg/kg(最大1000mg)を緩徐に静注又は点滴静注する
  • 〈多発性硬化症の急性増悪〉通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1日500~1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する
  • 〈治療抵抗性のリウマチ性疾患〉・ 通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1日500~1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する
  • ・ 通常、小児にはメチルプレドニゾロンとして1日30mg/kgを緩徐に静注又は点滴静注する
    • なお、症状や患者の反応に応じて適宜増減するが、1日1000mgを超えないこと
  • 〈川崎病の急性期(重症であり、冠動脈障害の発生の危険がある場合)〉通常、メチルプレドニゾロンとして1日1回30mg/kg(最大1000mg)を、患者の状態に応じて1~3日間点滴静注する
  • 〈気管支喘息〉・ 通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして初回量40~125mgを緩徐に静注又は点滴静注する
  • その後、症状に応じて、40~80mgを4~6時間ごとに緩徐に追加投与する
  • ・ 通常、小児にはメチルプレドニゾロンとして1.0~1.5mg/kgを緩徐に静注又は点滴静注する
  • その後、症状に応じて、1.0~1.5mg/kgを4~6時間ごとに緩徐に追加投与する
  • 〈再発又は難治性の悪性リンパ腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合〉他の抗悪性腫瘍剤との併用において、本剤の投与量及び投与方法はメチルプレドニゾロンとして250~500mgを1日1回5日間、緩徐に静注又は点滴静注する
  • これを1コースとして、3~4週ごとに繰り返す
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈急性循環不全(出血性ショック、感染性ショック)、腎臓移植に伴う免疫反応の抑制〉投与量が250mgを超えるときには、少なくとも30分間以上かけて投与することが望ましい〔8.1参照〕
  • 7.2. 〈受傷後8時間以内の急性脊髄損傷患者(運動機能障害及び感覚機能障害を有する場合)における神経機能障害の改善〉受傷後8時間以内に投与を開始すること(投与に際しては、用法及び用量に記載の体重換算用量を厳守すること)
  • 7.3. 〈ネフローゼ症候群〉本剤を投与する際は、本剤の投与回数や投与スケジュールについて、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考にすること
  • 7.4. 〈多発性硬化症の急性増悪〉本剤を投与する際は、本剤の投与回数等について、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考にすること
  • 7.5. 〈川崎病の急性期(重症であり、冠動脈障害の発生の危険がある場合)〉本剤を投与する際は、本剤の投与日数や投与時間等について、ガイドライン等の最新の情報を参考にすること
  • 7.6. 〈再発又は難治性の悪性リンパ腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合〉関連文献(「抗がん剤報告書:シスプラチン(悪性リンパ腫)」等)及び併用薬剤の電子添文を熟読すること〔1.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ソル・メドロール静注用40mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • デスモプレシン酢酸塩水和物投与中<男性における夜間多尿による夜間頻尿>
    • 急性心筋梗塞
    • 全身の真菌症
    • 有効な抗菌剤の存在しない感染症
    • 腎機能低下のある重症感染症
    • 慢性腎不全のある重症感染症
    • アスピリン喘息
    • 肝硬変
    • 憩室炎
    • 結核性疾患
    • 血栓症
    • 高血圧症
    • 甲状腺機能低下
    • 骨粗鬆症
    • 後嚢白内障
    • 脂肪肝
    • 脂肪塞栓症
    • 重症筋無力症
    • 消化性潰瘍
    • 腎不全
    • 精神病
    • 単純疱疹性角膜炎
    • 電解質異常
    • 糖尿病
    • 腸吻合術後初期
    • 薬物に過敏な喘息
    • 緑内障
    • 潰瘍性大腸炎<切迫穿孔・膿瘍・他の化膿性感染症の疑いがある場合>
    • 食物に過敏な喘息
    • 乳製品に対して過敏症
    • 添加物に過敏な喘息
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • 投与開始前にHBs抗原陰性
    • うっ血性心不全
    • 感染症<有効な抗菌剤の存在しない感染症・全身の真菌症を除く>
    • 2.0mg/dLより高い血清クレアチニンの高値を示す敗血症症候群
    • 2.0mg/dLより高い血清クレアチニンの高値を示す感染性ショック

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ソル・メドロール静注用40mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
生ワクチン ワクチン株の異常増殖又は毒性の復帰
麻疹ワクチン ワクチン株の異常増殖又は毒性の復帰
風疹ワクチン ワクチン株の異常増殖又は毒性の復帰
BCGワクチン ワクチン株の異常増殖又は毒性の復帰
デスモプレシン酢酸塩水和物<男性における夜間多尿による夜間頻尿> 低ナトリウム血症
シクロスポリン 双方の血中濃度が上昇、痙攣
エリスロマイシン 本剤の作用が増強
イトラコナゾール 本剤の作用が増強
ミコナゾール 本剤の作用が増強
キヌプリスチン 本剤の作用が増強
ダルホプリスチン 本剤の作用が増強
卵胞ホルモン 本剤の作用が増強
アプレピタント 本剤の作用が増強
血液凝固阻止剤 作用を増強又は減弱
パルナパリンナトリウム 作用を増強又は減弱
ワルファリンカリウム 作用を増強又は減弱
非脱分極性筋弛緩剤 作用を増強又は減弱、ミオパチー、四肢麻痺
ベクロニウム臭化物 作用を増強又は減弱、ミオパチー、四肢麻痺
パンクロニウム臭化物 作用を増強又は減弱、ミオパチー、四肢麻痺
非ステロイド系抗炎症剤 消化器系の副作用<消化性潰瘍・消化管出血等>
サザピリン 消化器系の副作用<消化性潰瘍・消化管出血等>、サリチル酸中毒<眩暈・耳鳴・悪心・嘔吐・過呼吸・高熱・意識障害等の症状>
ジクロフェナク 消化器系の副作用<消化性潰瘍・消化管出血等>
カリウム排泄型利尿剤 低カリウム血症
トリクロルメチアジド 低カリウム血症
ヒドロクロロチアジド 低カリウム血症
フロセミド 低カリウム血症
β2-刺激剤 低カリウム血症
ジゴキシン 中毒
サリチル酸製剤 サリチル酸中毒<眩暈・耳鳴・悪心・嘔吐・過呼吸・高熱・意識障害等の症状>
アスピリン サリチル酸中毒<眩暈・耳鳴・悪心・嘔吐・過呼吸・高熱・意識障害等の症状>
バルビツール酸誘導体 本剤の作用が減弱
フェノバルビタール 本剤の作用が減弱
フェニトイン 本剤の作用が減弱
リファンピシン類 本剤の作用が減弱
カルバマゼピン 本剤の作用が減弱
糖尿病用薬 当該薬剤の効果が減弱
ビグアナイド系製剤 当該薬剤の効果が減弱
スルホニルウレア系薬剤 当該薬剤の効果が減弱
速効型食後血糖降下剤 当該薬剤の効果が減弱
α-グルコシダーゼ阻害剤 当該薬剤の効果が減弱
チアゾリジン系薬剤 当該薬剤の効果が減弱
DPP-4阻害剤 当該薬剤の効果が減弱
GLP-1アナログ 当該薬剤の効果が減弱
SGLT2阻害剤 当該薬剤の効果が減弱
インスリン製剤 当該薬剤の効果が減弱
不活化ワクチン 効果を減弱

ソル・メドロール静注用40mgと主成分が同じ薬

主成分が同じ薬をすべて見る

ソル・メドロール静注用40mgに関係する解説

副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)

  • ソル・メドロール静注用40mgは、副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)に分類される。
  • 副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)とは、抗炎症作用、免疫抑制作用などにより、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、血液疾患など多くの疾患・病態の治療に用いられる薬。

副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)の代表的な商品名

  • プレドニン、プレドニゾロン
  • メドロール
  • デカドロン
  • ゼンタコート
副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)についての詳しい解説を見る