処方薬
ボスミン注1mg

ボスミン注1mgの基本情報

ボスミン注1mgの概要

商品名 ボスミン注1mg
一般名 アドレナリン注射液
薬価・規格 94.0円 (0.1%1mL1管)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
製造会社 第一三共
ブランド ボスミン注1mg 他
YJコード 2451400A1030
レセプト電算コード 620517902
添付文書PDFファイル

ボスミン注1mgの主な効果と作用

  • 気管支のけいれんをおさえる働きがあります。
  • 心臓の収縮力を強め、心拍出量や心拍数を増やす働きがあります。
  • 局所麻酔の効きをよくするお薬です。
  • 呼吸を楽にしたり、心臓の働きを改善するお薬です。

ボスミン注1mgの用途

  • 急性低血圧の補助治療
  • ショック時の補助治療
  • 心停止の補助治療
  • 局所麻酔薬の作用延長
  • 気管支喘息気管支痙攣の緩解
  • 百日咳の気管支痙攣の緩解
  • 手術時の局所出血の治療
  • 手術時の局所出血の予防
  • 虹彩毛様体炎時の虹彩癒着の防止

ボスミン注1mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

顔面潮紅、顔面蒼白、頭痛、めまい、不安、振戦、過敏症状、悪心、嘔吐、熱感、発汗

起こる可能性のある重大な副作用

肺水腫、血圧異常上昇、呼吸困難、心停止、頻脈、不整脈、心悸亢進、胸内苦悶

上記以外の副作用

全身症状、結膜過敏症状、眼瞼過敏症状、目のまわりの過敏症状、結膜充血、眼痛、眼瞼色素沈着、結膜色素沈着、鼻涙管色素沈着、鼻涙管閉鎖、角膜色素沈着、黄斑部浮腫、微少出血、血管痙攣

ボスミン注1mgの用法・用量

  • 〈気管支喘息および百日咳に基づく気管支痙攣の緩解、各種疾患もしくは状態に伴う急性低血圧またはショック時の補助治療、心停止の補助治療〉アドレナリンとして、通常成人1回0.2~1mg(0.2~1mL)を皮下注射または筋肉内注射する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 蘇生などの緊急時には、アドレナリンとして、通常成人1回0.25mg(0.25mL)を超えない量を生理食塩液などで希釈し、できるだけゆっくりと静注する
    • なお、必要があれば、5~15分ごとにくりかえす
  • 〈局所麻酔薬の作用延長〉アドレナリンの0.1%溶液として、血管収縮薬未添加の局所麻酔薬10mLに1~2滴(アドレナリン濃度1:10~20万)の割合に添加して用いる
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 〈手術時の局所出血の予防と治療〉アドレナリンの0.1%溶液として、単独に、または局所麻酔薬に添加し、局所注入する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 〈虹彩毛様体炎時における虹彩癒着の防止〉アドレナリンの0.1%溶液として、点眼するかまたは結膜下に0.1mg(0.1mL)以下を注射する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ボスミン注1mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 外傷性ショック
    • 出血性ショック
    • 心原性ショック
    • 前房が浅い
    • 狭隅角
    • カテコールアミン製剤投与中
    • アドレナリン作動薬投与中
    • 抗精神病薬投与中
    • α遮断薬投与中
    • 眼圧上昇素因
    • 過敏症
    • 過敏反応
    • 甲状腺機能亢進症
    • コカイン中毒
    • 心室性頻拍
    • 糖尿病
    • 動脈硬化症
    • 重症不整脈
    • 精神神経症
    • 全身性血行障害
    • 末梢性血行障害
    • 高血圧
    • 心疾患
    • 肺気腫
    • 脊椎麻酔

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ボスミン注1mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
コカイン 本剤の作用が増強
ブチロフェノン系製剤 本剤の昇圧作用の反転により低血圧
フェノチアジン系薬剤 本剤の昇圧作用の反転により低血圧
イミノジベンジル系薬剤 本剤の昇圧作用の反転により低血圧
ゾテピン 本剤の昇圧作用の反転により低血圧
セロトニン・ドパミン拮抗薬 本剤の昇圧作用の反転により低血圧
多元受容体標的化抗精神病薬 本剤の昇圧作用の反転により低血圧
ドパミン受容体部分作動薬 本剤の昇圧作用の反転により低血圧
α遮断薬 本剤の昇圧作用の反転により低血圧
カテコールアミン製剤 不整脈、心停止
塩酸イソプロテレノール 不整脈、心停止
ノルエピネフリン 不整脈、心停止
アドレナリン作動薬<メチルフェニデート以外> 不整脈、心停止
β-刺激剤 不整脈、心停止
エフェドリン含有製剤 不整脈、心停止
メチルエフェドリン 不整脈、心停止
ハロゲン含有吸入麻酔剤 頻脈・心室細動発現の危険性が増大
ハロタン 頻脈・心室細動発現の危険性が増大、心室性期外収縮
イソフルラン 頻脈・心室細動発現の危険性が増大、心室性期外収縮
セボフルラン 頻脈・心室細動発現の危険性が増大、3回以上持続する心室性期外収縮
デスフルラン 頻脈・心室細動発現の危険性が増大、3回以上持続する心室性期外収縮
モノアミン酸化酵素阻害剤 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
三環系抗うつ剤 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
イミプラミン 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
アミトリプチリン 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
ミルナシプラン 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
抗うつ剤 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
マプロチリン 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
メチルフェニデート 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
分娩促進剤 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
オキシトシン製剤 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
麦角アルカロイド 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
エルゴタミンを含有する製剤 本剤の作用が増強され血圧の異常上昇
ジギタリス剤 異所性不整脈
キニジン 心室細動
甲状腺ホルモン剤 冠不全発作
チロキシン製剤 冠不全発作
非選択的β遮断薬 相互の薬剤の効果が減弱、血圧上昇、徐脈
プロプラノロール 相互の薬剤の効果が減弱、血圧上昇、徐脈
カルベジロール 相互の薬剤の効果が減弱、血圧上昇、徐脈
ブロモクリプチン 血圧上昇、頭痛、痙攣
血糖降下剤 作用を減弱
インスリン製剤 作用を減弱
チアジド系薬剤 本剤の作用が減弱
トリクロルメチアジド 本剤の作用が減弱
ヒドロクロロチアジド 本剤の作用が減弱
チアジド系類似剤 本剤の作用が減弱
インダパミド 本剤の作用が減弱
ループ利尿剤 本剤の作用が減弱
フロセミド 本剤の作用が減弱
カリウム保持性利尿剤 本剤の作用が減弱
スピロノラクトン 本剤の作用が減弱

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