処方薬
重質酸化マグネシウムシオエ

重質酸化マグネシウムシオエの基本情報

重質酸化マグネシウムシオエの概要

商品名 重質酸化マグネシウムシオエ
一般名 酸化マグネシウム
薬価・規格 15.6円 (10g)
薬の形状
内用薬 > 散剤 > 末
内用薬 > 散剤 > 末のアイコン
製造会社 シオエ製薬
YJコード 2344002X1080
レセプト電算コード 610409006
添付文書PDFファイル

重質酸化マグネシウムシオエの主な効果と作用

  • 胃酸を中和し、胃粘膜を保護します。また、便をやわらかくするお薬です。
  • 胃酸を中和して胃粘膜を保護する働きがあります。
  • 腸内に水分を引き寄せ、便をやわらかくする働きがあります。
  • 尿路結石の発生を予防するお薬です。
  • 腸内でシュウ酸の吸収をおさえたり、尿中でシュウ酸カルシウムができるのを防ぐ働きがあります。

重質酸化マグネシウムシオエの用途

  • 尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
  • 胃炎の症状の改善
  • 胃炎の制酸作用
  • 胃潰瘍の症状の改善
  • 胃潰瘍の制酸作用
  • 胃下垂症の症状の改善
  • 胃下垂症の制酸作用
  • 胃酸過多症の症状の改善
  • 胃酸過多症の制酸作用
  • 急性胃炎の症状の改善
  • 急性胃炎の制酸作用
  • 十二指腸潰瘍の症状の改善
  • 十二指腸潰瘍の制酸作用
  • 上部消化管機能異常の症状の改善
  • 上部消化管機能異常の制酸作用
  • 神経性食思不振の症状の改善
  • 神経性食思不振の制酸作用
  • 便秘症
  • 慢性胃炎の症状の改善
  • 慢性胃炎の制酸作用
  • 薬剤性胃炎の症状の改善
  • 薬剤性胃炎の制酸作用

重質酸化マグネシウムシオエの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

下痢、血清マグネシウム値上昇

起こる可能性のある重大な副作用

高マグネシウム血症、呼吸抑制、意識障害、不整脈、心停止、悪心、嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠

重質酸化マグネシウムシオエの用法・用量

  • 〈制酸剤として使用する場合〉酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5~1.0gを数回に分割経口投与する
  • 〈緩下剤として使用する場合〉酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回投与する
  • 〈尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に使用する場合〉酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2~0.6gを多量の水とともに経口投与する
    • なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

重質酸化マグネシウムシオエの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

重質酸化マグネシウムシオエの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
テトラサイクリン系抗生物質<経口> 吸収が低下し効果が減弱
テトラサイクリン<経口> 吸収が低下し効果が減弱
ミノサイクリン<経口> 吸収が低下し効果が減弱
ニューキノロン系抗菌剤<経口> 吸収が低下し効果が減弱
シプロフロキサシン<経口> 吸収が低下し効果が減弱
トスフロキサシン<経口> 吸収が低下し効果が減弱
ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤<服用> 吸収が低下し効果が減弱
エチドロン酸二ナトリウム<経口> 吸収が低下し効果が減弱
リセドロン酸ナトリウム水和物<経口> 吸収が低下し効果が減弱
ラルテグラビル<服用> 吸収が低下し効果が減弱
EVG・COBI・FTC・TDF<服用> 吸収が低下し効果が減弱
セフジニル<経口> 吸収が低下し効果が減弱
セフポドキシム プロキセチル<服用> 吸収が低下し効果が減弱
ミコフェノール酸モフェチル<経口> 吸収が低下し効果が減弱
ペニシラミン製剤<服用> 吸収が低下し効果が減弱
アジスロマイシン 血中濃度が低下
セレコキシブ 血中濃度が低下
ロスバスタチン 血中濃度が低下
ラベプラゾール 血中濃度が低下
ガバペンチン 血中濃度が低下
リオシグアト<服用> 血中濃度が低下
ジギタリス<経口> 当該薬剤の吸収・排泄に影響
ジゴキシン<服用> 当該薬剤の吸収・排泄に影響
ジギトキシン<服用> 当該薬剤の吸収・排泄に影響
鉄剤<服用> 当該薬剤の吸収・排泄に影響
フェキソフェナジン<服用> 当該薬剤の吸収・排泄に影響
ポリカルボフィルカルシウム<経口> 作用が減弱
ロキサデュスタット 作用が減弱
バダデュスタット 作用が減弱
高カリウム血症改善イオン交換樹脂 当該薬剤の効果が減弱、アルカローシス
ポリスチレンスルホン酸カルシウム 当該薬剤の効果が減弱、アルカローシス
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 当該薬剤の効果が減弱、アルカローシス
活性型ビタミンD3製剤 アルカローシス、高マグネシウム血症、milk-alkali syndrome、高カルシウム血症、高窒素血症
アルファカルシドール アルカローシス、高マグネシウム血症、milk-alkali syndrome、高カルシウム血症、高窒素血症
カルシトリオール アルカローシス、高マグネシウム血症、milk-alkali syndrome、高カルシウム血症、高窒素血症
カルシウム製剤 アルカローシス、milk-alkali syndrome、高カルシウム血症、高窒素血症
炭酸リチウム 高マグネシウム血症
H2受容体拮抗剤 本剤の緩下作用が減弱
ファモチジン 本剤の緩下作用が減弱
ラニチジン 本剤の緩下作用が減弱
ラフチジン 本剤の緩下作用が減弱
プロトンポンプ阻害剤 本剤の緩下作用が減弱
オメプラゾール 本剤の緩下作用が減弱
ランソプラゾール 本剤の緩下作用が減弱
エソメプラゾール 本剤の緩下作用が減弱
ミソプロストール 下痢

飲食物との組み合わせ注意

  • 大量の牛乳
  • カルシウムを含むもの<干しえび、バジル、煮干し、牛乳、乳製品 など>
  • 鉄分を含むもの<バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など>

重質酸化マグネシウムシオエと主成分が同じ薬

主成分が同じ薬をすべて見る

重質酸化マグネシウムシオエに関係する解説

酸中和薬(制酸薬)

  • 重質酸化マグネシウムシオエは、酸中和薬(制酸薬)に分類される。
  • 酸中和薬(制酸薬)とは、消化管の攻撃因子である胃酸を中和し、消化性潰瘍や胃炎などの治療に用いる薬。

酸中和薬(制酸薬)の代表的な商品名

  • 乾燥水酸化アルミニウムゲル
  • マグミット、酸化マグネシウム、マグラックス
  • 炭カル
  • マーロックス、マルファ
酸中和薬(制酸薬)についての詳しい解説を見る

塩類下剤

  • 重質酸化マグネシウムシオエは、塩類下剤に分類される。
  • 塩類下剤とは、便の水分バランスなどを調整することで排便を促す薬。

塩類下剤の代表的な商品名

  • 酸化マグネシウム、マグミット、重カマ
  • ミルマグ
  • マグコロール
塩類下剤についての詳しい解説を見る