処方薬
シムビコートタービュヘイラー30吸入
先発

シムビコートタービュヘイラー30吸入の基本情報

シムビコートタービュヘイラー30吸入の概要

商品名 シムビコートタービュヘイラー30吸入
一般名 ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物吸入剤
薬価・規格 1807.5円 (30吸入1キット)
薬の形状
外用薬 > 経口剤 > 吸入剤
外用薬 > 経口剤 > 吸入剤のアイコン
製造会社 アストラゼネカ
ブランド シムビコートタービュヘイラー30吸入 他
YJコード 2290801G1029
レセプト電算コード 621950701
添付文書PDFファイル

シムビコートタービュヘイラー30吸入の主な効果と作用

  • 呼吸を楽にするお薬です。
  • 狭くなっている気管支の内部をひろげるとともに、炎症アレルギーをおさえる働きがあります。
  • 喘息発作の程度、頻度を軽減するお薬です。

シムビコートタービュヘイラー30吸入の用途

シムビコートタービュヘイラー30吸入の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発疹、接触性皮膚炎、過敏症状、嗄声、咽喉頭刺激感、口腔カンジダ症、咳嗽、口腔感染、呼吸器感染、肺炎、頭痛

起こる可能性のある重大な副作用

重篤な血清カリウム値低下、アナフィラキシー、呼吸困難、気管支攣縮、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹、血清カリウム値低下増強

上記以外の副作用

振戦、神経過敏、動悸、不整脈、心房細動、上室性頻脈、頻脈、期外収縮、血圧上昇、筋痙攣、味覚異常、気管支痙攣、激越、抑うつ、行動障害、狭心症、皮膚挫傷、悪心、情緒不安、めまい、睡眠障害、高血糖

シムビコートタービュヘイラー30吸入の用法・用量

  • 〈気管支喘息〉通常、成人には、維持療法として1回1吸入(ブデソニドとして160μg、ホルモテロールフマル酸塩水和物として4.5μg)を1日2回吸入投与する
    • なお、症状に応じて増減するが、維持療法としての1日の最高量は1回4吸入1日2回(合計8吸入:ブデソニドとして1280μg、ホルモテロールフマル酸塩水和物として36μg)までとする
  • 維持療法として1回1吸入あるいは2吸入を1日2回投与している患者は、発作発現時に本剤の頓用吸入を追加で行うことができる
  • 本剤を維持療法に加えて頓用吸入する場合は、発作発現時に1吸入する
  • 数分経過しても発作が持続する場合には、さらに追加で1吸入する
  • 必要に応じてこれを繰り返すが、1回の発作発現につき、最大6吸入までとする
  • 維持療法と頓用吸入を合計した本剤の1日の最高量は、通常8吸入までとするが、一時的に1日合計12吸入(ブデソニドとして1920μg、ホルモテロールフマル酸塩水和物として54μg)まで増量可能である
  • (参考)1). 維持療法として用いる場合の用法・用量:通常1回1吸入1日2回、症状に応じ1回4吸入1日2回まで
  • 2). 維持療法に加えて頓用吸入としても使用する場合(維持療法として1回1吸入あるいは2吸入を1日2回投与している患者で可能):①. 発作発現時の頓用吸入としての用法・用量:1吸入行い、数分経過しても発作が持続する場合、さらに1吸入する
  • 必要に応じてこれを繰り返す
  • ②. 1回の発作発現における吸入可能回数:6吸入まで
  • ③. 1日最高量:通常合計8吸入まで、一時的に合計12吸入まで*
  • *:維持療法及び頓用吸入としての使用の合計
  • 〈慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解〉通常、成人には、1回2吸入(ブデソニドとして320μg、ホルモテロールフマル酸塩水和物として9μg)を1日2回吸入投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈気管支喘息〉症状の緩解がみられた場合は、治療上必要最小限の用量を投与し、必要に応じ吸入ステロイド剤への切り替えも考慮すること
  • 7.2. 〈気管支喘息〉β刺激剤の薬理学的作用による症状(動悸、頻脈、不整脈、振戦、頭痛及び筋痙攣等)の発現等により本剤を治療上必要な用量まで増量できない場合は、他の治療法を考慮すること
  • 7.3. 〈気管支喘息〉[本剤を維持療法として使用する場合]喘息患者を対象とした国内臨床試験における本剤の1日最高量(1回4吸入1日2回(1280/36μg/日))の使用経験は少ないため、最高用量(1回4吸入1日2回)の投与は慎重に行うこと
  • 7.4. 〈気管支喘息〉[本剤を維持療法に加えて頓用吸入としても使用する場合]気管支喘息の場合、本剤の頓用吸入は維持療法としての使用に追加して行う(本剤は頓用吸入のみに使用しない)
  • 7.5. 〈気管支喘息〉[本剤を維持療法に加えて頓用吸入としても使用する場合]気管支喘息で、維持療法としての吸入に引き続き頓用吸入を行う場合は、維持療法と頓用吸入の合計で最大6吸入までとすること
  • 7.6. 〈気管支喘息〉[本剤を維持療法に加えて頓用吸入としても使用する場合]気管支喘息の維持療法として1回2吸入1日2回を超える用量を投与している場合は、発作発現時に本剤を頓用吸入で使用しないこと(1回2吸入1日2回を超える用量を投与している時に本剤を発作治療薬として頓用吸入した臨床経験がない)
  • 7.7. 〈気管支喘息〉[本剤を維持療法に加えて頓用吸入としても使用する場合]喘息患者を対象とした国際共同臨床試験(日本人患者を含む)において、本剤の通常1日最高量である合計8吸入超の使用経験、及び発作発現時に1回6吸入した使用経験は少ないため、1日最高量の投与は慎重に行うこと
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

シムビコートタービュヘイラー30吸入の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 深在性真菌症
    • 接触性皮膚炎
    • 有効な抗菌剤の存在しない感染症
    • 喘息の急激な悪化状態
    • 喘息発作重積状態
    • 結核性疾患
    • 高血圧
    • 甲状腺機能亢進症
    • 心疾患
    • 低カリウム血症
    • 低酸素血症
    • 糖尿病
    • キサンチン誘導体併用
    • ステロイド剤併用
    • 利尿剤併用
    • 長期又は大量の全身性ステロイド療法
    • 重度肝機能障害
    • 感染を伴う喘息症状の増悪
    • 喘息悪化により気管支粘液の分泌が著しい
    • 感染症<有効な抗菌剤の存在しない感染症・深在性真菌症を除く>
    • 感染を伴う慢性閉塞性肺疾患の症状の増悪

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

シムビコートタービュヘイラー30吸入の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状
イトラコナゾール 副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状
カテコールアミン製剤 不整脈、心停止
エピネフリン 不整脈、心停止
イソプロテレノール 不整脈、心停止
キサンチン系薬剤 低カリウム血症による不整脈
テオフィリン 低カリウム血症による不整脈
アミノフィリン製剤 低カリウム血症による不整脈
全身性ステロイド剤 低カリウム血症による不整脈
全身性プレドニゾロン 低カリウム血症による不整脈
全身性ベタメタゾン 低カリウム血症による不整脈
利尿剤 低カリウム血症による不整脈
フロセミド 低カリウム血症による不整脈
β-遮断剤 ホルモテロールの作用を減弱
アテノロール ホルモテロールの作用を減弱
QTを延長する薬剤 QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大
抗不整脈剤 QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大
三環系抗うつ剤 QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大

シムビコートタービュヘイラー30吸入と主成分が同じ薬

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シムビコートタービュヘイラー30吸入に関係する解説

ステロイド薬・β2刺激薬配合剤(吸入薬)

  • シムビコートタービュヘイラー30吸入は、ステロイド薬・β2刺激薬配合剤(吸入薬)に分類される。
  • ステロイド薬・β2刺激薬配合剤(吸入薬)とは、気管支や肺の炎症により気道が狭くなっている喘息やCOPDに対して、気道の炎症を抑え気管支を拡張することで、咳や息苦しさなどを改善する薬。

ステロイド薬・β2刺激薬配合剤(吸入薬)の代表的な商品名

  • アドエア
  • シムビコート
  • フルティフォーム
  • レルベア
  • アテキュラ
ステロイド薬・β2刺激薬配合剤(吸入薬)についての詳しい解説を見る