ウルティブロ吸入用カプセルの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
上気道感染、尿路感染、頭痛、動悸、虚血性心疾患、発声障害、咳嗽、湿性咳嗽、口腔咽頭痛、咽喉刺激感、口内乾燥
起こる可能性のある重大な副作用
重篤な血清カリウム値低下、心房細動
上記以外の副作用
胃腸炎、発疹、筋痙縮、尿閉、発熱、末梢性浮腫、鼻咽頭炎、鼻炎、副鼻腔炎、高血糖、糖尿病、不眠症、感覚鈍麻、錯感覚、めまい、緑内障、頻脈、鼻出血、鼻漏、副鼻腔うっ血、気管支痙攣、消化不良、嘔吐、齲歯、過敏症、血管浮腫、蕁麻疹、そう痒症、筋肉痛、筋骨格痛、四肢痛、頚部痛、膀胱閉塞、疲労、無力症、胸部不快感、胸痛
ウルティブロ吸入用カプセルの用法・用量
- 通常、成人には1回1カプセル(グリコピロニウムとして50μg及びインダカテロールとして110μg)を1日1回本剤専用の吸入用器具を用いて吸入する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は吸入用カプセルであり、必ず本剤専用の吸入用器具(ブリーズヘラー)を用いて吸入し、内服しないこと〔14.1.2参照〕
- 7.2. 本剤は1日1回、一定の時間帯に吸入する(吸入できなかった場合は、可能な限り速やかに1回分を吸入するが、1日1回を超えて吸入しない)
- 7.3. 本剤を他の長時間作用性抗コリン剤、長時間作用性β2刺激剤又は長時間作用性抗コリン剤を含む配合剤、長時間作用性β2刺激剤を含む配合剤と同時に使用しないこと〔15.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
ウルティブロ吸入用カプセルの注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 |
インダカテロールの血中濃度が上昇 |
エリスロマイシン |
インダカテロールの血中濃度が上昇、インダカテロールのCmax及びAUCが1.2倍及び1.4~1.6倍に上昇 |
P-糖蛋白質を阻害する薬剤 |
インダカテロールの血中濃度が上昇 |
ベラパミル |
インダカテロールの血中濃度が上昇、インダカテロールのCmax及びAUCが1.5倍及び1.4~2.0倍に上昇 |
リトナビル |
インダカテロールのAUCが上昇、インダカテロールのAUCが1.6~1.8倍に上昇 |
QTを延長する薬剤 |
QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 |
QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大 |
三環系抗うつ剤 |
QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大 |
交感神経作動薬 |
インダカテロールの作用が増強 |
キサンチン系薬剤 |
低カリウム血症による心血管事象<不整脈> |
副腎皮質ホルモン剤 |
低カリウム血症による心血管事象<不整脈> |
利尿剤 |
低カリウム血症による心血管事象<不整脈> |
チアジド系薬剤 |
低カリウム血症による心血管事象<不整脈> |
チアジド系類似利尿剤 |
低カリウム血症による心血管事象<不整脈> |
ループ利尿剤 |
低カリウム血症による心血管事象<不整脈> |
β-遮断剤 |
インダカテロールの作用が減弱 |