処方薬
ドプラム注射液400mg

ドプラム注射液400mgの基本情報

ドプラム注射液400mgの概要

商品名 ドプラム注射液400mg
一般名 ドキサプラム塩酸塩水和物注射液
薬価・規格 141.0円 (20mg1mLバイアル)
薬の形状
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製造会社 キッセイ薬品
YJコード 2219400A1031
レセプト電算コード 620003768
添付文書PDFファイル

ドプラム注射液400mgの主な効果と作用

  • 呼吸を楽にするお薬です。
  • 無呼吸発作を改善するお薬です。
  • 血液が酸性に傾いている状態を改善するお薬です。
  • 呼吸中枢に働きかけ、呼吸を促す働きがあります。

ドプラム注射液400mgの用途

  • 遷延性無呼吸の鑑別診断
  • 慢性肺疾患の急性ハイパーカプニア
  • 未熟児無呼吸発作
  • 早産低出生体重児における原発性無呼吸
  • 麻酔時呼吸抑制
  • 中枢神経系抑制剤による中毒時呼吸抑制
  • 麻酔時覚醒遅延
  • 中枢神経系抑制剤による中毒時覚醒遅延

ドプラム注射液400mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

過敏症、熱感、ほてり、不整脈、血圧上昇、下痢、発汗、紅斑、発赤、体動、バッキング

起こる可能性のある重大な副作用

興奮状態、間代性痙攣、筋攣縮、テタニー、声門痙攣、壊死性腸炎、胃穿孔、胃腸出血

上記以外の副作用

唾液分泌亢進、気管分泌亢進、嚥下運動、まばたき、息苦しさ、不安感、頭痛、胸部苦悶感、口渇感、不穏、顔をしかめる、振戦、痙攣、頻脈、赤血球数減少、ヘマトクリット値減少、嘔気、嘔吐、AST上昇、ALT上昇、尿意、尿蛋白、BUN上昇、咳嗽、流涎、流涙、高血圧、QT延長、心室性期外収縮、貧血、溶血性貧血、メトヘモグロビン血症、早期歯牙萌出、吐き戻し、栄養不耐症、胃酸増加、<血性>胃内残渣、腹部膨満、イレウス、腸管拡張症、血便、易刺激性、びくびく感、頻発啼泣、無気肺、頻呼吸、呼吸不全、代謝性アシドーシス、高血糖、尿中ブドウ糖陽性、未熟児網膜症、腎機能障害、発熱、敗血症、CRP上昇

ドプラム注射液400mgの用法・用量

  • 〈次記の状態における呼吸抑制ならびに覚醒遅延〉・ 麻酔時:通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として0.5~1.0mg/kgを徐々に静注する
    • なお、必要に応じて5分間隔で通常量を投与し、総投与量は2.0mg/kgまでとする
  • 点滴静注の場合は、はじめ約5mg/minの速度で投与し、患者の状態に応じて注入速度を適宜調節する
    • なお、総投与量は5.0mg/kgまでとする
  • ・ 中枢神経系抑制剤による中毒時:通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として0.5~2.0mg/kgを徐々に静注する
  • 初回投与に反応があった患者には維持量として、必要に応じて通常量を5~10分間隔で投与し、ついで1~2時間間隔で投与を繰り返す
  • 点滴静注の場合は症状に応じて1.0~3.0mg/kg/hrの速度で投与する
  • 〈遷延性無呼吸の鑑別診断〉通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として1.0~2.0mg/kgを静注する
  • 本剤の投与により呼吸興奮が十分生じない場合は呼吸抑制の原因が筋弛緩剤の残存効果によることを考慮する
  • 〈急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患〉通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として1.0~2.0mg/kg/hrの速度で点滴静注する
  • 急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患の場合、本剤投与開始後1~2時間は、動脈血液ガスを30分毎に測定し、血液ガスの改善がみられないか悪化する場合にはレスピレータの使用を考慮する
  • 本剤投与により血液ガスの改善がみられ、重篤な副作用が生じなければ投与を継続してもよい
  • 動脈血液ガス分圧の測定は適宜行い、血液ガスが適当なレベルに達したら投与を中断し、酸素吸入は必要に応じて継続する
  • 急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患の場合、本剤注入中断後、PaCO2が上昇した場合には本剤の再投与を考慮する
    • なお、本剤の1日の最大投与量は2400mgである
  • 〈早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)〉通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として初回投与量1.5mg/kgを1時間かけて点滴静注し、その後、維持投与として0.2mg/kg/hrの速度で点滴静注する
    • なお、十分な効果が得られない場合は、0.4mg/kg/hrまで適宜増量する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈麻酔時における呼吸抑制ならびに覚醒遅延〉本剤投与により、アドレナリン放出が増加する(したがって、カテコラミンに対する心筋の感受性を高める麻酔剤を使用したときには、本剤投与は麻酔剤投与中止後少なくとも10分間間隔をあけること)
  • 7.2. 〈急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患〉本剤とレスピレータを同時に使用しないこと
  • 7.3. 〈急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患〉たとえば、PaO2が50Torr以上に維持できないとき、PaCO2の低下が認められずpHが7.25以下にとどまるとき又は意識レベルが悪化するときなどの場合にはレスピレータの使用を考慮すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ドプラム注射液400mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 換気能力低下
    • 冠動脈疾患
    • 痙攣状態
    • 重症高血圧症
    • てんかん
    • 脳血管障害
    • 明瞭な代償不全性心不全
    • 胸郭異常
    • 胸膜異常
    • 呼吸筋異常
    • 壊死性腸炎のある患児
    • 胃潰瘍
    • 胃の手術
    • 褐色細胞腫
    • 甲状腺機能亢進症
    • 重症頻脈
    • 脳浮腫
    • 不整脈
    • 気管支痙攣<呼吸筋・胸郭・胸膜などの異常による換気能力低下を除く>
    • 高血圧症<重症高血圧症を除く>
    • 心不全<明瞭な代償不全性心不全を除く>
    • 肝機能障害のある患児
    • 腎機能障害のある患児
    • 高ビリルビン血症のため光線療法を施行中の患児
    • 二次性無呼吸を呈する患児
    • パラガングリオーマ

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

  • 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 壊死性腸炎のある患児
    • 新生児<未熟児無呼吸発作以外の疾患>(0日〜27日)
    • 低出生体重児<未熟児無呼吸発作以外の疾患>(0日〜27日)
    • 新生児[早産・低出生体重児における原発性無呼吸<未熟児無呼吸発作>の患児を除く](0日〜27日)
    • 低出生体重児[早産・低出生体重児における原発性無呼吸<未熟児無呼吸発作>の患児を除く](0日〜27日)
  • 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 二次性無呼吸を呈する患児
    • 早産・低出生体重児における原発性無呼吸(0日〜27日)
    • 未熟児無呼吸発作(0日〜27日)
    • 生後1週未満の患児(0日〜6日)
    • 高ビリルビン血症のため光線療法を施行中の患児
    • 肝機能障害のある患児
    • 腎機能障害のある患児
    • 乳児(0日〜364日)
    • 幼児(0歳〜6歳)
    • 小児(0歳〜14歳)
  • 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 二次性無呼吸を呈する患児

ドプラム注射液400mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
交感神経作動薬 血圧上昇
モノアミン酸化酵素阻害剤 血圧上昇

ドプラム注射液400mgと主成分が同じ薬

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