処方薬
イブリーフ静注20mg
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イブリーフ静注20mgの基本情報

イブリーフ静注20mgの概要

商品名 イブリーフ静注20mg
一般名 イブプロフェンL-リシン注射液
薬価・規格 13235.0円 (20mg2mL1瓶)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
製造会社 千寿製薬
YJコード 2190417A1029
レセプト電算コード 622624601
添付文書PDFファイル

イブリーフ静注20mgの主な効果と作用

  • 動脈管を開いたままにする働きを持つ物質(プロスタグランジン)が作られるのをおさえる働きがあります。
  • 動脈管を閉じるお薬です。

イブリーフ静注20mgの用途

イブリーフ静注20mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

腎機能障害、血中クレアチニン増加、血中尿素増加、尿量減少、無呼吸、敗血症、低血糖、代謝性アシドーシス、乏尿、尿中血陽性、胃食道逆流症

起こる可能性のある重大な副作用

壊死性腸炎、腹部膨満、血便、頭蓋内出血、急性腎障害、消化管穿孔、イレウス、血小板減少症、出血、胃腸出血、無尿、肺高血圧症、肺出血

上記以外の副作用

胃炎、貧血、好中球減少、白血球減少、代謝異常、低ナトリウム血症、高ナトリウム血症、血中重炭酸塩減少、血中カルシウム減少、血圧上昇、低血圧、頻脈、心雑音、呼吸不全、呼吸窮迫、高炭酸ガス血症、低酸素症、尿路感染症、抱合ビリルビン増加、黄疸、高ビリルビン血症、CRP増加、高血糖、酸素飽和度低下、便潜血陽性、哺乳障害、高血圧、徐脈、気胸、胆汁うっ滞、甲状腺機能低下症、水頭症、全身性炎症反応症候群

イブリーフ静注20mgの用法・用量

  • 通常3回、イブプロフェンとして初回は10mg/kg、2回目及び3回目は5mg/kgを15分以上かけて24時間間隔で静脈内投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 投与時間の上限は1時間を目安とすること
  • 7.2. 無尿又は著しい乏尿<尿量:0.6mL/h/kg未満>が明らかな場合は2回目又は3回目の投与を行わないこと〔8.3、11.1.1参照〕
  • 7.3. 初回又は2回目の投与後、動脈管の閉鎖が得られた場合は、再開通の可能性と副作用のリスクを慎重に検討した上で投与継続の要否を検討すること
  • 7.4. 本剤を希釈して投与する場合は、日本薬局方ブドウ糖注射液(5又は10%)又は日本薬局方生理食塩液を用いること
  • 7.5. 中心静脈栄養と同じ静脈ラインで投与する際は、中心静脈栄養を中断し、日本薬局方ブドウ糖注射液(5又は10%)又は日本薬局方生理食塩液を本剤の投与前後15分間かけて静脈内投与すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

イブリーフ静注20mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 血液凝固障害
    • 血小板減少症
    • 壊死性腸炎
    • 高度黄疸
    • 動脈管依存性の先天性心疾患
    • 重篤な腎機能障害
    • 肺動脈閉鎖
    • 消化管出血
    • 頭蓋内出血
    • ファロー四徴症
    • 大動脈縮窄症
    • 総ビリルビン上昇

イブリーフ静注20mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
利尿剤 利尿作用を減弱
フロセミド 利尿作用を減弱
ヒドロクロロチアジド 利尿作用を減弱
副腎皮質ホルモン剤 消化管出血の発現が高まる
プレドニゾロン 消化管出血の発現が高まる
ジギタリス剤 作用を増強
アミノグリコシド系抗生物質 作用を増強
ゲンタマイシン 作用を増強
血液凝固阻止剤 出血の危険性が増大
ワルファリン 出血の危険性が増大
抗血小板剤 出血の危険性が増大
アスピリン 出血の危険性が増大
一酸化窒素 出血の危険性が増大

イブリーフ静注20mgと主成分が同じ薬

  • 注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
    薬価 13235.0円 (20mg2mL1瓶)
    薬の形状 注射薬 > 液剤 > 注射液
    製造会社 千寿製薬
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イブリーフ静注20mgに関係する解説

動脈管開存症治療薬(プロスタグランジン阻害薬)

  • イブリーフ静注20mgは、動脈管開存症治療薬(プロスタグランジン阻害薬)に分類される。
  • 動脈管開存症治療薬(プロスタグランジン阻害薬)とは、動脈管の拡張などに関わる体内物質プロスタグランジン(PG)の産生を抑え動脈管を閉じる作用をあらわすことで主に未熟児動脈管開存症を治療する薬。

動脈管開存症治療薬(プロスタグランジン阻害薬)の代表的な商品名

  • インダシン静注用
  • イブリーフ静注
動脈管開存症治療薬(プロスタグランジン阻害薬)についての詳しい解説を見る