ジャクスタピッドカプセル10mg - 添付文書 | MEDLEY(メドレー)
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ジャクスタピッドカプセル10mg
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効果・効能

ホモ接合体家族性高コレステロール血症。

(効能・効果に関連する使用上の注意)

他の経口脂質低下薬で効果不十分又は忍容性が不良な場合に本剤投与の要否を検討する。

用法・用量

1日1回夕食後2時間以上あけて、ロミタピドとして5mgの経口投与から開始する。忍容性に問題がなく、効果不十分な場合には2週間以上の間隔をあけて10mgに増量する。更に増量が必要な場合には、4週間以上の間隔で忍容性を確認しながら段階的に20mg、40mgに増量することができる。

(用法・用量に関連する使用上の注意)

  1. 本剤を投与中に血清トランスアミナーゼ高値を認めた場合の用量調節及び肝機能検査の実施時期は次を参考に行う。

    1. AST値が基準値上限の3倍以上かつ5倍未満(GOT値が基準値上限の3倍以上かつ5倍未満)又はALT値が基準値上限の3倍以上かつ5倍未満(GPT値が基準値上限の3倍以上かつ5倍未満):(1)1週間以内に再検査を実施する、(2)高値が確認された場合は減量を行い、高値が確認された場合は他の肝機能検査(アルカリホスファターゼ、総ビリルビン、プロトロンビン時間国際標準比[PT-INR]等の測定)を行う、(3)毎週肝機能検査を実施し、肝機能異常(ビリルビン上昇又はPT-INR延長)を認めた場合、血清トランスアミナーゼ値が基準値上限の5倍を超えた場合、又は血清トランスアミナーゼ値が4週間程度経過後基準値上限の3倍を下回らない場合には休薬する、(4)血清トランスアミナーゼ値が基準値上限の3倍未満まで回復した後、本剤の投与を再開する場合、減量を検討するとともに肝機能検査をより頻回に実施する。
    2. AST値が基準値上限の5倍以上(GOT値が基準値上限の5倍以上)又はALT値が基準値上限の5倍以上(GPT値が基準値上限の5倍以上):(1)投与を中止し、他の肝機能検査(アルカリホスファターゼ、総ビリルビン、PT-INR等の測定)を行う、(2)血清トランスアミナーゼ値が基準値上限の3倍を下回った場合は、投与の再開を考慮し、再開する場合は、投与中止時の用量よりも低い用量で投与を開始するとともに肝機能検査をより頻回に実施する。
  2. 血清トランスアミナーゼ値上昇が肝機能障害の臨床症状(悪心、嘔吐、腹痛、発熱、黄疸、嗜眠、インフルエンザ様症状等)を伴う場合、もしくは基準値上限の2倍以上のビリルビン高値又は活動性肝疾患を伴う場合には、本剤の投与を中止する。

  3. 胃腸障害の発現を抑えるために服用時期(夕食後2時間以上の間隔をあけて服用)を遵守するよう指導する[臨床試験において食直後に服用したときに胃腸障害の発現割合が高くなる傾向が認められている]。

  4. 軽度肝機能障害のある患者では、1日20mgを超えて投与しない[肝機能障害を増悪させる恐れがあり、また、肝機能障害患者では本剤の血中濃度が上昇する恐れがある]。

  5. 腎機能障害患者では増量間隔の延長や最大用量の減量を考慮し、末期腎不全患者では1日20mgを超えて投与しない[腎機能障害患者では本剤の血中濃度が上昇する恐れがある]。

副作用

国内第3相試験において、安全性解析対象9例中9例(100%)に副作用が認められた。主な副作用は、下痢8例(89%)及び肝機能検査異常3例(33%)であった。海外第3相試験において、安全性解析対象29例中25例(86%)に副作用が認められた。主な副作用は、下痢23例(79%)、悪心18例(62%)、嘔吐9例(31%)、腹部不快感8例(28%)、消化不良7例(24%)及び腹痛7例(24%)であった(承認時)。

  1. 重大な副作用

    1. 肝炎(頻度不明)、肝機能障害(32%):肝炎、著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)が現れることがあるので、定期的に肝機能検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止し、適切な措置を行う。
    2. 胃腸障害(90%):重度下痢等、胃腸障害が現れることがあるので、観察を十分行い、このような症状が現れた場合には、減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
  2. その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、必要に応じて投与を中止する等適切な処置を行う。

    1. 胃腸障害:(10%以上)腹部不快感、腹部膨満、腹痛、上腹部痛、下痢、消化不良、放屁、悪心、嘔吐、(5~10%未満)便秘、便意切迫、胃炎、胃腸音異常、胃食道逆流性疾患、直腸しぶり、(5%未満)下腹部痛、空気嚥下、おくび、軟便、胃拡張、胃障害、痔出血、(頻度不明)腹部圧痛、便通不規則、口乾燥、嚥下障害、便失禁、変色糞、胃腸障害、胃腸痛、血便、過敏性腸症候群、直腸出血。
    2. 一般・全身障害及び投与部位の状態:(5%未満)疲労、倦怠感、(頻度不明)無力症、胸痛、悪寒、異常感、歩行困難、空腹、インフルエンザ様疾患、疼痛、末梢腫脹、発熱。
    3. 肝胆道系障害:(5~10%未満)脂肪肝、(頻度不明)肝腫大。
    4. 感染症及び寄生虫症:(5~10%未満)胃腸炎、(頻度不明)気管支炎、ウイルス性胃腸炎、感染、インフルエンザ、鼻咽頭炎、肺炎、副鼻腔炎、上気道感染症、尿路感染、ウイルス性感染。
    5. 臨床検査:(10%以上)体重減少、ALT増加(GPT増加)、(5~10%未満)AST増加(GOT増加)、肝機能検査異常、(5%未満)Al-P増加、カリウム減少、INR異常、トランスアミナーゼ上昇、(頻度不明)血中ビリルビン上昇、血中コレステロール増加、血中CK上昇(血中CPK上昇)、血中ブドウ糖減少、血中ブドウ糖上昇、血圧上昇、血中トリグリセリド上昇、血中尿素増加、ヘモグロビン減少、心拍数増加、肝酵素上昇、高比重リポ蛋白減少、体重増加。
    6. 代謝及び栄養障害:(5~10%未満)食欲減退、(頻度不明)脱水、体重変動。
    7. 神経系障害:(5~10%未満)頭痛、(5%未満)眩暈、片頭痛、(頻度不明)平衡障害、脳血管障害、味覚障害、嗜眠、意識消失、錯感覚、痙攣発作、傾眠。
    8. 皮膚及び皮下組織障害:(5%未満)薬疹、斑状出血、湿疹、丘疹、アレルギー性皮膚そう痒症、発疹、紅斑性皮疹、(頻度不明)脱毛症、紅斑、毛髪異常成長、多汗症、皮膚そう痒症、蕁麻疹。
    9. 血液及びリンパ系障害:(5%未満)鉄欠乏性貧血、(頻度不明)貧血、血液疾患、内出血発生増加傾向、リンパ節症。
    10. 筋骨格系及び結合組織障害:(5%未満)筋肉痛、(頻度不明)関節痛、背部痛、関節硬直、筋萎縮、筋攣縮、筋力低下、筋骨格系胸痛、筋骨格系不快感、筋骨格痛、筋骨格硬直、四肢痛。
    11. 心臓障害:(頻度不明)狭心症、冠動脈狭窄、心筋梗塞、心筋虚血、動悸。
    12. 耳及び迷路障害:(頻度不明)耳鳴。
    13. 免疫系障害:(頻度不明)過敏症。
    14. 精神障害:(頻度不明)異常な夢、怒り、不安、うつ病、初期不眠症、不眠症。
    15. 腎及び尿路障害:(頻度不明)頻尿。
    16. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(頻度不明)咳嗽、呼吸困難、鼻出血、口腔咽頭痛、鼻漏、咽喉刺激感。
    17. 血管障害:(頻度不明)潮紅、ほてり、高血圧、低血圧、血栓症。

使用上の注意

(警告)

本剤投与により、肝機能障害が発現するため、必ず投与前に肝機能検査を行い、投与中においても投与開始から1年間は、増量前もしくは月1回のいずれか早い時期に肝機能検査(少なくともAST(GOT)とALT(GPT))を実施し、投与開始から2年目以降は少なくとも3カ月に1回かつ増量前には必ず肝機能検査を実施する。肝機能検査値異常が認められた場合にはその程度及び臨床症状に応じて、減量又は投与中止等適切な処置をとる。

(禁忌)

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

  2. 中等度肝機能障害又は重度肝機能障害のある患者及び血清中トランスアミナーゼ高値が持続している患者[肝機能障害を増悪させる恐れがあり、また、本剤の血中濃度が著しく上昇する恐れがある]。

  3. 中程度CYP3A阻害作用を有する薬剤投与中又は強いCYP3A阻害作用を有する薬剤投与中の患者[本剤の血中濃度が著しく上昇する恐れがある]。

  4. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

(慎重投与)

  1. 軽度肝機能障害のある患者[肝機能障害を増悪させる恐れがあり、また、本剤の血中濃度が上昇する恐れがある]。

  2. 腎機能障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある]。

  3. 吸収不良を来しやすい慢性腸疾患又は吸収不良を来しやすい慢性膵疾患を有する患者[脂溶性栄養素欠乏のリスクが高まる恐れがある]。

  4. 出血傾向及び出血傾向素因のある患者[出血の危険性が増大する恐れがある]。

  5. 高齢者。

(重要な基本的注意)

  1. 本剤の投与に際しては、妊娠する可能性のある女性に対して次について説明及び指導し、本剤投与開始前及び投与期間中は定期的に妊娠検査を行い、妊娠していないことを確認する。

    1. 妊娠中に本剤を服用した場合に胎児に影響を及ぼす恐れがある。
    2. 避妊薬単独での避妊を避ける(なお、本剤を服用中に嘔吐や下痢が発現した場合に経口避妊薬からのホルモン吸収が不完全になる恐れがある)。
    3. 妊娠した場合もしくは疑いがある場合には直ちに医師に連絡する。
  2. 必ず投与前に肝機能検査を行い、投与中においても投与開始から1年間は、増量前もしくは月1回のいずれか早い時期に肝機能検査(少なくともAST(GOT)とALT(GPT))を実施し、投与開始から2年目以降は少なくとも3カ月に1回かつ増量前には必ず肝機能検査を実施する。投与中に肝機能検査値異常が認められた場合にはその程度及び臨床症状に応じて、減量又は投与中止等適切な処置をとる。

  3. 本剤投与により肝脂肪増加が認められ、脂肪性肝炎や肝臓線維化に至る恐れがあることから、投与中は定期的に超音波検査や血液検査等を行う。

  4. 飲酒によって肝脂肪が増加し、肝機能障害を誘発又は悪化させる恐れがあるため、飲酒を控えるよう指導する。

  5. 本剤を他の肝機能障害を生じる恐れのある薬剤と併用する場合には慎重に行い、肝機能検査をより頻回に実施することが望ましい。

  6. 本剤投与による胃腸障害を低減するため、本剤服用中は低脂肪食(脂肪由来のカロリーが摂取カロリーの20%未満)を摂取するよう指導する。

  7. 本剤投与によって小腸における脂溶性栄養素の吸収が低下する恐れがあるため、本剤服用中は、食事に加えてビタミンE、リノール酸、αリノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)を毎日摂取するよう指導する。

  8. 本剤投与によりビタミンKの吸収が低下し、出血が発現する恐れがあるため、本剤投与時には、定期的にPT-INRを測定し、出血の発現に注意する。

(相互作用)

本剤は、主に肝代謝酵素CYP3Aで代謝される。本剤はCYP3A、CYP2C9、P-糖蛋白質(in vitro)阻害作用を有する。

  1. 併用禁忌

    1. 強いCYP3A阻害剤(クラリスロマイシン(クラリス)、インジナビル(クリキシバン)、イトラコナゾール(イトリゾール)、ネルフィナビル(ビラセプト)、サキナビル(インビラーゼ)、テラプレビル(テラビック)、ボリコナゾール(ブイフェンド)、リトナビル含有製剤(ノービア、カレトラ、ヴィキラックス)、コビシスタット含有製剤(スタリビルド))[本剤の血中濃度が著しく上昇する恐れがある(これらの薬剤がCYP3Aを阻害することにより、本剤の代謝が阻害される)]。
    2. 中程度のCYP3A阻害剤(アプレピタント(イメンド)、アタザナビル(レイアタッツ)、シプロフロキサシン(シプロキサン)、クリゾチニブ(ザーコリ)、ジルチアゼム(ヘルベッサー)、エリスロマイシン(エリスロシン)、フルコナゾール(ジフルカン)、ホスアンプレナビル(レクシヴァ)、イマチニブ(グリベック)、ベラパミル(ワソラン)、イストラデフィリン(ノウリアスト)、ミコナゾール(ゲル剤・注射剤)(フロリードゲル経口用、フロリードF注)、トフィソパム(グランダキシン))[本剤の血中濃度が著しく上昇する恐れがある(これらの薬剤がCYP3Aを阻害することにより、本剤の代謝が阻害される)]。
  2. 併用注意

    1. 弱いCYP3A阻害剤(アトルバスタチン、シメチジン、シロスタゾール、経口避妊薬等)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、本剤を減量した上で、患者の状態を確認しながら慎重に投与する(これらの薬剤がCYP3Aを阻害することにより、本剤の代謝が阻害される)]。
    2. CYP3A誘導剤(リファンピシン、フェノバルビタール、カルバマゼピン、モダフィニル等)[本剤の血中濃度が低下する恐れがあるので、患者の状態を確認しながら慎重に投与する(これらの薬剤がCYP3Aを誘導することにより、本剤の代謝が促進される)]。
    3. CYP3Aの基質となる薬剤(シンバスタチン、トリアゾラム、ロスバスタチン等)[CYP3Aの基質の血中濃度が上昇する恐れがあるので、本剤と併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の減量を考慮する(本剤がCYP3Aを阻害することにより、CYP3Aの基質の代謝が阻害される)]。
    4. ワルファリン[ワルファリンの血中濃度が上昇しPT-INRが上昇する恐れがあるので、ワルファリンを服用している患者ではPT-INRを定期的に測定し、特に本剤の用量を変更した場合は必ずPT-INRを測定し、PT-INRに応じてワルファリンの用量を調節する(本剤がCYP2C9を阻害することにより、ワルファリンの代謝が阻害される)]。
    5. P-糖蛋白質の基質となる薬剤(コルヒチン、ジゴキシン、フェキソフェナジン等)[P-糖蛋白質による消化管からの排泄が阻害され、P-糖蛋白質の基質となる薬剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、本剤と併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の減量を考慮する(本剤がP-糖蛋白質を阻害することにより、P-糖蛋白質の基質の排泄が阻害される)]。
    6. 陰イオン交換樹脂(服用)(コレスチラミン(服用)等)[本剤の血中濃度が低下する恐れがあるため、本剤と併用する場合は間隔をあけて服用する(同時に服用した場合に、本剤の吸収が遅延する恐れがある)]。
    7. グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるため、本剤投与中はグレープフルーツジュースの摂取は避ける(グレープフルーツに含まれる成分により、本剤の代謝が阻害される)]。
    8. 抗凝固剤(ヘパリン、エドキサバン、ワルファリン等)、血栓溶解剤(ウロキナーゼ、アルテプラーゼ等)、血小板凝集抑制作用を有する薬剤(アスピリン、クロピドグレル等)[出血の危険性を増大させる恐れがあるので、併用する場合には、患者の状態を十分に観察する等注意する(本剤投与により、ビタミンKの吸収が低下し、これらの薬剤による出血の危険性が増大する恐れがある)]。

(高齢者への投与)

一般に、高齢者では生理機能が低下しているので、慎重に投与する。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験(ラット、フェレット)で催奇形性(臍ヘルニア、内臓奇形、四肢奇形、骨格異常等)が認められており、このときのラットの曝露量は臨床曝露量(AUC0-24換算)と同等以下であった]。

  2. 授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[本剤の母乳中への移行は不明である]。

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(国内での使用経験がない)[幼若ラットを用いた反復毒性試験において、性成熟遅延(包皮分離遅延や膣開口遅延)及び運動機能低下(後肢握力低下)が認められている]。

(その他の注意)

マウスを用いたがん原性試験において、臨床曝露量と同等以下の曝露量(AUC0-24換算)から肝臓腺腫及び小腸腺腫、肝臓癌腫及び小腸癌腫又はそれらの肝臓混合腫瘍及び小腸混合腫瘍の増加が認められた。また、ラットを用いたがん原性試験では、臨床曝露量と同等の曝露量(AUC0-24換算)において雄で膵腺房細胞腺腫、多発性膵臓腺腫及び空腸癌腫が認められた。

(取扱い上の注意)

  1. 開封後は、キャップを閉め、高温、多湿を避け保管する。

  2. 無包装状態での安定性を確認していないため、気密容器以外に分包しない。

(保管上の注意)

気密容器。