処方薬
冠動注用ミリスロール0.5mg/10mL
先発

冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLの基本情報

冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLの概要

商品名 冠動注用ミリスロール0.5mg/10mL
一般名 ニトログリセリン注射液
薬価・規格 59.0円 (0.5mg10mL1管)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 日本化薬
ブランド ミリスロール注1mg/2mL 他
YJコード 2171403A6023
レセプト電算コード 640451019
添付文書PDFファイル

冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLの主な効果と作用

  • 心臓へ酸素や栄養を運ぶ冠動脈をひろげ、血液の流れをよくする働きがあります。
  • 冠動脈の造影検査時に冠動脈のけいれんをおさえるお薬です。

冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLの用途

  • 冠動脈造影時の冠攣縮の寛解

冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

血圧低下、徐脈、気分不快、LDH上昇

起こる可能性のある重大な副作用

急激な血圧低下、心拍出量低下、心拍数増加、遷延性血圧低下、血圧リバウンド現象、心室細動、心室頻拍

冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLの用法・用量

  • 通常成人には、冠動脈造影時に本剤を注射液そのまま、ニトログリセリンとして0.2mgを、カテーテルを通し速やかに冠動脈内に投与する
    • なお、投与量は患者の症状に応じて適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)冠動脈造影時に冠攣縮を誘発した場合は、迅速に攣縮寛解のための処置を行うこと
    • また、完全閉塞寛解時にreperfusion injury(虚血再灌流障害)によると考えられる心室細動などの危険な不整脈や血圧低下を起こすおそれがあるので電気的除細動などの適切な処置を行うこと〔11.1.2参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 高度貧血
    • 閉塞隅角緑内障
    • ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤投与中
    • グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤投与中
    • 著しく血圧の低い
    • 肝機能障害
    • 頭部外傷
    • 脳出血
    • メトヘモグロビン血症

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
PDE5阻害薬 降圧作用を増強
シルデナフィル 降圧作用を増強
塩酸バルデナフィル 降圧作用を増強
タダラフィル 降圧作用を増強
sGC刺激剤 降圧作用を増強
リオシグアト 降圧作用を増強
パンクロニウム 神経筋遮断効果を延長
利尿剤 血圧低下が増強
血管拡張剤 血圧低下が増強
ヘパリン製剤 作用を減弱

冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLと主成分が同じ薬

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冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLに関係する解説

硝酸薬

  • 冠動注用ミリスロール0.5mg/10mLは、硝酸薬に分類される。
  • 硝酸薬とは、体内で一酸化窒素を生成し、この物質が心臓の冠動脈を拡げ血流量を増やし、心臓に酸素などを補給したり全身の血管抵抗を減らすことで心臓の負担を軽くする薬。

硝酸薬の代表的な商品名

  • アイトロール
  • ニトロール
  • ニトロペン
  • フランドル
  • ミオコール
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