ニカルジピン塩酸塩注射液25mg「日医工」の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
頻脈、心電図変化、血圧低下、肺動脈圧上昇、心係数低下、心室頻拍、チアノーゼ、肝機能異常、BUN上昇、クレアチニン上昇、房室ブロック
起こる可能性のある重大な副作用
低酸素血症、狭心痛、狭心痛悪化、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、麻痺性イレウス、黄疸、肺水腫、呼吸困難、血小板減少
上記以外の副作用
過敏症、皮疹、静脈炎、動悸、顔面潮紅、全身倦怠感、心室性期外収縮、嘔気、嘔吐、むかつき、頭痛、体温上昇、尿量減少、血中総コレステロール低下、悪寒、背部痛、血清カリウム上昇
ニカルジピン塩酸塩注射液25mg「日医工」の用法・用量
- 〈手術時の異常高血圧の救急処置〉本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する
- この場合1分間に、体重1kg当たり2~10μgの点滴速度で投与を開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する
- なお、急速に血圧を下げる必要がある場合には、本剤をそのまま体重1kg当たりニカルジピン塩酸塩として10~30μgを静脈内投与する
- 〈高血圧性緊急症〉本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する
- この場合1分間に、体重1kg当たり0.5~6μgの点滴速度で投与する
- なお、投与に際しては1分間に、体重1kg当たり0.5μgより開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する
- 〈急性心不全(慢性心不全の急性増悪を含む)〉本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する
- この場合1分間に、体重1kg当たり1μgの点滴速度で投与する
- なお、患者の病態に応じて1分間に、体重1kg当たり0.5~2μgの範囲で点滴速度を調節する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈高血圧性緊急症〉本剤投与により目的の血圧が得られた後、引き続いて降圧治療が必要で経口投与が可能な場合には、経口投与に切り替えること
- 7.2. 〈高血圧性緊急症〉本剤投与終了後に血圧が再上昇することがあるので、本剤の投与を終了する際には徐々に減量し、投与終了後も血圧を十分に管理すること(なお、経口投与に切り替えた後にも血圧の再上昇等に留意すること)
- 7.3. 〈急性心不全〉本剤の投与によっても、期待された改善がみられない場合には投与を中止し、他の治療法(利尿薬、陽性変力作用をもついわゆる強心薬、血管拡張薬等の静脈内投与又は機械的補助循環等)に切り替えるなど必要な措置を講じること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
ニカルジピン塩酸塩注射液25mg「日医工」の注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
血管拡張剤 |
過度の血圧低下 |
β-遮断剤 |
過度の血圧低下、心機能の低下 |
プロプラノロール |
過度の血圧低下、心機能の低下 |
血圧降下剤 |
血圧降下作用が増強 |
クエン酸タンドスピロン |
血圧降下作用が増強 |
フェンタニル |
血圧低下 |
ジゴキシン |
作用を増強し中毒症状<嘔気・嘔吐・めまい・徐脈・不整脈等> |
ダントロレンナトリウム |
他のCa拮抗剤<ベラパミル等>の動物実験で心室細動、他のCa拮抗剤<ベラパミル等>の動物実験で循環虚脱 |
ニトログリセリン |
房室ブロック |
筋弛緩剤 |
作用が増強 |
パンクロニウム臭化物 |
作用が増強 |
ベクロニウム臭化物 |
作用が増強 |
免疫抑制剤 |
作用を増強し中毒症状<特に腎機能異常>、本剤の作用を増強し血圧低下・頻脈 |
シクロスポリン |
作用を増強し中毒症状<特に腎機能異常>、本剤の作用を増強し血圧低下・頻脈 |
タクロリムス水和物 |
作用を増強し中毒症状<特に腎機能異常>、本剤の作用を増強し血圧低下・頻脈 |
フェニトイン |
作用を増強し中毒症状<神経的>、本剤の作用が減弱 |
リファンピシン類 |
本剤の作用が減弱 |
シメチジン |
本剤の作用が増強され血圧低下・頻脈 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 |
本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
サキナビル |
本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
リトナビル |
本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
アゾール系抗真菌剤 |
本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |
イトラコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強 |