処方薬
ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」
後発

ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」の基本情報

ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」の概要

商品名 ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」
一般名 ニカルジピン塩酸塩2mg2mL注射液
薬価・規格 94.0円 (2mg2mL1管)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 武田テバファーマ
ブランド ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」 他
YJコード 2149400A1116
レセプト電算コード 621563401
添付文書PDFファイル

ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」の主な効果と作用

  • 息切れ、むくみなどの心不全の症状をやわらげるお薬です。
  • 血管や心臓の筋肉を収縮させるカルシウムの働きをおさえ、血管をひろげる働きがあります。
  • 血圧を下げるお薬です。
  • 血管をひろげて心臓の負担を少なくし、心拍出量を増やす働きがあります。

ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」の用途

ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

頻脈、心電図変化、血圧低下、肺動脈圧上昇、心係数低下、心室頻拍、チアノーゼ、動悸、顔面潮紅、全身倦怠感、心室性期外収縮

起こる可能性のある重大な副作用

麻痺性イレウス、低酸素血症、肺水腫、呼吸困難、狭心痛、狭心痛悪化、血小板減少、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇

上記以外の副作用

房室ブロック、肝機能異常、BUN上昇、クレアチニン上昇、嘔気、嘔吐、むかつき、過敏症、皮疹、頭痛、体温上昇、尿量減少、血中総コレステロール低下、悪寒、背部痛、血清カリウム上昇、静脈炎

ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」の用法・用量

  • 1.手術時の異常高血圧の救急処置:本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する
  • この場合1分間に、体重1kg当たり2~10μgの点滴速度で投与を開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する
    • なお、急速に血圧を下げる必要がある場合には、本剤をそのまま体重1kg当たりニカルジピン塩酸塩として10~30μgを静脈内投与する
  • 2.高血圧性緊急症:本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する
  • この場合1分間に、体重1kg当たり0.5~6μgの点滴速度で投与する
    • なお、投与に際しては1分間に、体重1kg当たり0.5μgより開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する
  • 3.急性心不全(慢性心不全の急性増悪を含む):本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する
  • この場合1分間に、体重1kg当たり1μgの点滴速度で投与する
    • なお、患者の病態に応じて1分間に、体重1kg当たり0.5~2μgの範囲で点滴速度を調節する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 高度大動脈弁狭窄
    • 高度僧帽弁狭窄
    • 心原性ショック
    • 肥大型閉塞性心筋症
    • 低血圧<収縮期血圧90mmHg未満>
    • 発症直後で病態が安定していない重篤な急性心筋梗塞
    • 脳卒中急性期で頭蓋内圧亢進
    • 脳出血急性期
    • 遺伝性果糖不耐症
    • 肝機能障害
    • 重篤な腎機能障害
    • 腎機能障害
    • 重篤な不整脈
    • 大動脈弁狭窄症
    • 血圧が低い
    • 血圧やや低く収縮期血圧100mmHg未満を目安に循環血液量が相対的に減少
    • 開心術後の回復管理期

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
血管拡張剤 過度の血圧低下
β-遮断剤 過度の血圧低下、心機能の低下
プロプラノロール 過度の血圧低下、心機能の低下
血圧降下剤 血圧降下作用が増強
クエン酸タンドスピロン 血圧降下作用が増強
フェンタニール 血圧低下
ジゴキシン 作用を増強し中毒症状<嘔気・嘔吐・眩暈・徐脈・不整脈等>
ダントロレンナトリウム 他のカルシウム拮抗剤<ベラパミル等>の動物実験で心室細動、他のカルシウム拮抗剤<ベラパミル等>の動物実験で循環虚脱
ニトログリセリン 房室ブロック
筋弛緩剤 作用が増強
パンクロニウム臭化物 作用が増強
ベクロニウム臭化物 作用が増強
免疫抑制剤 作用を増強し中毒症状<特に腎機能異常>、本剤の作用を増強し血圧低下・頻脈
シクロスポリン 作用を増強し中毒症状<特に腎機能異常>、本剤の作用を増強し血圧低下・頻脈
タクロリムス水和物 作用を増強し中毒症状<特に腎機能異常>、本剤の作用を増強し血圧低下・頻脈
フェニトイン 作用を増強し中毒症状<神経的>、本剤の作用が減弱
リファンピシン類 本剤の作用が減弱
シメチジン 本剤の作用が増強され血圧低下・頻脈
HIVプロテアーゼ阻害剤 本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強
サキナビル 本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強
リトナビル 本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強
アゾール系抗真菌剤 本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強
イトラコナゾール 本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強

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