処方薬
カルベジロール錠1.25mg「タナベ」
後発

カルベジロール錠1.25mg「タナベ」の基本情報

カルベジロール錠1.25mg「タナベ」の概要

商品名 カルベジロール錠1.25mg「タナベ」
一般名 カルベジロール1.25mg錠
薬価・規格 10.1円 (1.25mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ニプロESファーマ
ブランド カルベジロール錠10mg「タナベ」 他
YJコード 2149032F3075
レセプト電算コード 622504201
識別コード TG0201.25
添付文書PDFファイル

カルベジロール錠1.25mg「タナベ」の主な効果と作用

  • 息切れ、むくみなどの心不全の症状をやわらげるお薬です。
  • 心臓の負担を少なくし、心拍数を下げる働きがあります。

カルベジロール錠1.25mg「タナベ」の用途

カルベジロール錠1.25mg「タナベ」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

AST上昇、ALT上昇、めまい、血糖値上昇、尿糖、LDH上昇、総コレステロール上昇、CK上昇、腎機能障害、BUN上昇、クレアチニン上昇

起こる可能性のある重大な副作用

高度徐脈、ショック、完全房室ブロック、心不全、心停止、重大な循環器系副作用、肝機能障害、黄疸、γ-GTP上昇、急性腎障害、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、アナフィラキシー

上記以外の副作用

徐脈、房室ブロック、過敏症、発疹、そう痒感、動悸、頻脈、心房細動、期外収縮、脚ブロック、低血圧、血圧上昇、四肢冷感、顔面潮紅、呼吸困難、息切れ、不眠、頭痛、悪心、胃部不快感、便秘、下痢、食欲不振、糖尿病悪化、ALP上昇、尿酸上昇、カリウム上昇、ナトリウム低下、カリウム低下、蛋白尿、貧血、血小板減少、白血球減少、浮腫、倦怠感、疲労感、胸痛、心胸比増大、狭心症、喘息様症状、咳嗽、鼻閉、眠気、注意力低下、失神、抑うつ、異常感覚、四肢のしびれ感、幻覚、腹痛、嘔吐、低血糖、トリグリセリド上昇、尿失禁、頻尿、霧視、涙液分泌減少、耳鳴、脱力感、勃起不全、疼痛、発汗、口渇

カルベジロール錠1.25mg「タナベ」の用法・用量

  • カルベジロールとして、通常、成人1回1.25mg、1日2回食後経口投与から開始する
  • 1回1.25mg、1日2回の用量に忍容性がある場合には、1週間以上の間隔で忍容性をみながら段階的に増量し、忍容性がない場合は減量する
  • 用量の増減は必ず段階的に行い、1回投与量は1.25mg、2.5mg、5mg又は10mgのいずれかとし、いずれの用量においても、1日2回食後経口投与とする
  • 通常、維持量として1回2.5~10mgを1日2回食後経口投与する
    • なお、年齢、症状により、開始用量はさらに低用量としてもよい
    • また、患者の本剤に対する反応性により、維持量は適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断薬で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断薬を併用すること〔2.8、9.1.8参照〕
  • 7.4. 本剤を中止する場合には、急に投与を中止せず、原則として段階的に半量ずつ、2.5mg又は1.25mg、1日2回まで1~2週間かけて減量し中止すること
  • 7.5. 2週間以上休薬した後、投与を再開する場合には、用法及び用量に従って、低用量から開始し、段階的に増量すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

カルベジロール錠1.25mg「タナベ」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 著しい洞性徐脈
    • 過敏症
    • 肺高血圧による右心不全
    • 気管支痙攣
    • 気管支喘息
    • 心原性ショック
    • 代謝性アシドーシス
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 洞房ブロック
    • 高度徐脈
    • 未治療の褐色細胞腫
    • 未治療のパラガングリオーマ
    • 強心薬を静脈内投与する必要のある心不全
    • 血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全
    • 非代償性心不全
    • 房室ブロック<2・3度>
    • 手術前48時間
    • 栄養状態不良
    • 褐色細胞腫
    • 過度に血圧の低い
    • 間欠性跛行症
    • 肝硬変
    • 狭心症
    • 虚血性心疾患
    • 甲状腺中毒症
    • コントロール不十分な糖尿病
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な腎機能障害
    • 特発性低血糖症
    • 房室ブロック<1度>
    • 末梢循環障害
    • レイノー症候群
    • 血清クレアチニン値6mg/dL以上
    • 重症心不全の小児
    • 重症心不全の幼児
    • 徐脈[高度徐脈<著しい洞性徐脈>を除く]
    • 絶食状態
    • 糖尿病を合併した慢性心不全
    • 頻脈性心房細動
    • パラガングリオーマ

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

カルベジロール錠1.25mg「タナベ」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
交感神経遮断剤 過剰の抑制
レセルピン 過剰の抑制
血糖降下剤 血糖降下作用が増強
インスリン製剤 血糖降下作用が増強
カルシウム拮抗剤 心不全、低血圧
ベラパミル 心不全、低血圧
ヒドララジン塩酸塩 本剤の作用が増強
シメチジン 本剤の作用が増強
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 本剤の作用が増強
塩酸パロキセチン水和物 本剤の作用が増強
クロニジン塩酸塩 中止後のリバウンド現象を増強
クラス1抗不整脈剤 過度の心機能抑制作用
ジソピラミド 過度の心機能抑制作用
プロカインアミド塩酸塩 過度の心機能抑制作用
アミオダロン塩酸塩 心刺激伝導抑制障害<徐脈・心停止等>
シクロスポリン 血中濃度が上昇
リファンピシン類 本剤の作用が減弱
ジギタリス剤 心刺激伝導抑制障害<徐脈・房室ブロック等>、濃度が上昇し中毒症状
ジゴキシン 心刺激伝導抑制障害<徐脈・房室ブロック等>、濃度が上昇し中毒症状
降圧利尿剤 降圧作用が増強
フロセミド 降圧作用が増強
トリクロルメチアジド 降圧作用が増強
スピロノラクトン 降圧作用が増強
交感神経作動薬 相互の薬剤の効果が減弱、血圧上昇、徐脈
エピネフリン 相互の薬剤の効果が減弱、血圧上昇、徐脈
非ステロイド系抗炎症剤 本剤の降圧作用が減弱
インドメタシン製剤 本剤の降圧作用が減弱
ロキソプロフェン 本剤の降圧作用が減弱
アスピリン 本剤の降圧作用が減弱

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カルベジロール錠1.25mg「タナベ」に関係する解説

αβ遮断薬

  • カルベジロール錠1.25mg「タナベ」は、αβ遮断薬に分類される。
  • αβ遮断薬とは、β1受容体遮断作用による心機能の抑制とα1受容体の遮断作用による血管拡張作用などにより、高血圧症や狭心症などを改善する薬。

αβ遮断薬の代表的な商品名

  • アーチスト
  • アロチノロール
  • カルバン
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