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アデカット7.5mg錠
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アデカット7.5mg錠の添付文書

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効果・効能

本態性高血圧症、腎性高血圧症、腎血管性高血圧症。

用法・用量

デラプリル塩酸塩として1日30~60mgを朝夕の2回に分割経口投与する。但し、1日15mg(分2)から投与を開始し、最大投与量は1日120mg(分2)とする。なお、安定した降圧効果が得られた場合には、1日量又はその半量の朝1回のみの投与とすることができる。

製剤別の通常成人1日用法・用量は添付文書参照。

(用法・用量に関連する使用上の注意)

重篤な腎機能障害のある患者では、腎機能の悪化、血中半減期の延長及び尿中排泄率の低下が起こる恐れがあるので、血清クレアチニン値が3mg/dL以上の患者に投与する場合には、投与量を減らすか又は投与間隔をのばすなど慎重に投与する。

副作用

承認時までの調査では1,008例中142例(14.1%)に、製造販売後の使用成績調査(再審査終了時点)では12,003例中681例(5.7%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。次の副作用は前記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。

  1. 重大な副作用(いずれも0.1%未満)

    1. 血管浮腫:呼吸困難を伴う顔面腫脹、舌腫脹、声門腫脹、喉頭腫脹を症状とする血管浮腫が現れることがあるので、このような場合には、直ちに投与を中止し、アドレナリン注射、気道確保などの適切な処置を行う。
    2. 急性腎障害:急性腎障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    3. 高カリウム血症:重篤な高カリウム血症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
  2. その他の副作用

    1. 過敏症:(0.1~5%未満)発疹、そう痒[このような場合には投与を中止する]。
    2. 精神神経系:(0.1~5%未満)眩暈・ふらつき、立ちくらみ、頭痛、頭重、不眠、眠気、肩こり、(0.1%未満)しびれ感、耳鳴。
    3. 消化器:(0.1~5%未満)悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、胸やけ、腹痛、下痢、便秘、(0.1%未満)口渇、口内炎、味覚異常、腹部膨満感。
    4. 循環器:(0.1~5%未満)ほてり、のぼせ感、動悸、(0.1%未満)胸部痛。
    5. 血液:(0.1~5%未満)白血球減少、貧血、(0.1%未満)血小板減少、好酸球増多[観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    6. 肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、(0.1%未満)黄疸[観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    7. 腎臓:(0.1~5%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇、蛋白尿。
    8. その他:(0.1~5%未満)咳、咽頭痛、倦怠感、脱力感、発汗、血清カリウム上昇、総コレステロール上昇、尿酸上昇、尿糖、抗核抗体陽性、(0.1%未満)息切れ、嗄声、浮腫、四肢疼痛、筋痙攣、*低血糖[*:インスリン又は経口血糖降下剤の投与中に起こりやすいとの報告がある]。

使用上の注意

(禁忌)

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

  2. 血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫等)[高度呼吸困難を伴う血管浮腫が現れることがある]。

  3. デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中の患者[ショックを起こすことがある]。

  4. アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析施行中(AN69を用いた血液透析施行中)の患者[アナフィラキシーを起こすことがある]。

  5. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

  6. アリスキレンフマル酸塩投与中の糖尿病患者(但し、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている]。

(慎重投与)

  1. 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者。

  2. 高カリウム血症の患者。

  3. 重篤な腎機能障害のある患者。

  4. 薬剤過敏症の既往歴のある患者。

  5. 脳血管障害のある患者[過度の降圧が脳血流不全を惹起し、病態を悪化させることがある]。

  6. 高齢者。

(重要な基本的注意)

  1. 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能悪化させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。

  2. 高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。

    また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現する恐れがあるので、血清カリウム値に注意する。

  3. アリスキレンフマル酸塩を併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。なお、eGFR(60mL/分/1.73㎡の腎障害でアリスキレンフマル酸塩併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける。

  4. 本剤の投与により、まれに急激な血圧低下を起こす恐れがあるので、特に次の患者に投与する場合は、少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行う:1)重症高血圧症患者、2)血液透析中の患者、3)厳重な減塩療法中の患者、4)利尿降圧剤投与中の患者(特に最近利尿降圧剤投与を開始した患者)。

  5. 降圧作用に基づく眩暈、ふらつきが現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。

  6. 手術前24時間は投与しないことが望ましい。

(相互作用)

  1. 併用禁忌

    1. デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行(リポソーバー、イムソーバTR、セルソーバ)[アンジオテンシン変換酵素阻害剤服用中の患者は、前記のアフェレーシス中にショックを起こすことがある(陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートにより血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられ蓄積することが考えられている)]。
    2. アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた透析(AN69)[アンジオテンシン変換酵素阻害剤服用中の患者は、前記の透析中にアナフィラキシーを起こすことがある(多価イオン体であるAN69により血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられ蓄積することが考えられている)]。
  2. 併用注意

    1. カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)、エプレレノン、カリウム補給剤、トリメトプリム含有製剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)[血清カリウム値が上昇することがあるので注意する(本剤のアルドステロン分泌抑制作用によりカリウム貯留作用が増強することによる(危険因子)特に腎機能障害のある患者)]。
    2. 利尿降圧剤(フロセミド、トリクロルメチアジド等)[利尿降圧剤で治療を受けている患者に本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強する恐れがあるので、少量から開始するなど慎重に投与する(利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい)]。
    3. アリスキレンフマル酸塩[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)、なお、eGFRが60mL/min/1.73㎡未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける(併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
    4. アンジオテンシン2受容体拮抗剤[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
    5. リチウム[外国において、リチウムと他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用によりリチウム中毒(カプトプリル、エナラプリルマレイン酸塩、リシノプリル水和物)が報告されているので、リチウムと併用する場合には、血中のリチウム濃度に注意する(腎尿細管におけるリチウムの再吸収が促進される)]。
    6. 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)・COX-2選択的阻害剤
      1. 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)・COX-2選択的阻害剤(インドメタシン等)[降圧作用が減弱することがある(非ステロイド性消炎鎮痛剤・COX-2選択的阻害剤がプロスタグランジンの合成を阻害し、本剤のプロスタグランジンを介した降圧作用を減弱させる)]。
      2. 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)・COX-2選択的阻害剤(インドメタシン等)[腎障害のある患者では、更に腎機能が悪化する恐れがある(非ステロイド性消炎鎮痛剤・COX-2選択的阻害剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられている)]。
    7. カリジノゲナーゼ製剤[本剤との併用により過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある(本剤のキニン分解抑制作用とカリジノゲナーゼ製剤のキニン産生作用により、血管平滑筋の弛緩が増強される可能性がある)]。

(高齢者への投与)

高齢者では低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する[一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こる恐れがある)]。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止する[妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢拘縮、頭蓋顔面変形等が現れたとの報告がある。また、海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある]。

  2. 授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[動物試験(ラット)で乳汁中への活性代謝物の移行が認められている]。

(小児等への投与)

小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

(取扱い上の注意)

使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。