処方薬
ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」
後発

ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」の基本情報

ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」の概要

商品名 ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」
一般名 ベラパミル塩酸塩0.25%2mL注射液
薬価・規格 167.0円 (0.25%2mL1管)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 日医工岐阜工場
ブランド ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」 他
YJコード 2129402A1058
レセプト電算コード 620009200
添付文書PDFファイル

ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」の主な効果と作用

  • 緩徐に血圧を下げ、心臓の仕事量を軽減するとともに、血流量を増やす働きがあります。
  • 脈の乱れ(不整脈)を整えるお薬です。

ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」の用途

ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

血圧低下、心室性期外収縮、洞停止、房室ブロック、徐脈、上室性期外収縮、心室性頻拍、悪心、嘔吐、AST上昇、ALT上昇

上記以外の副作用

胸痛、血中プロラクチン上昇、血中黄体形成ホルモン低下、血中テストステロン低下、脚ブロック、洞房ブロック、一過性心停止、口渇、頭痛、顔面ほてり、臭気感

ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」の用法・用量

  • 成人:通常、成人には1回1管(ベラパミル塩酸塩として5mg)を、必要に応じて生理食塩水又はブドウ糖注射液で希釈し、5分以上かけて徐々に静脈内に注射する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 小児:通常、小児にはベラパミル塩酸塩として1回0.1~0.2mg/kg(ただし、1回5mgを超えない)を、必要に応じて生理食塩水又はブドウ糖注射液で希釈し、5分以上かけて徐々に静脈内に注射する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 急性心筋梗塞
    • 重篤な心筋症
    • 重篤な低血圧
    • 心原性ショック
    • 洞房ブロック
    • 高度徐脈
    • 重篤なうっ血性心不全
    • 静注用β-遮断剤投与中
    • 房室ブロック<第2・3度>
    • 基礎心疾患のある小児等
    • 遺伝性果糖不耐症
    • 筋ジストロフィー
    • 重篤な腎不全
    • 心筋症
    • 低血圧
    • 弁膜症
    • WPW症候群
    • LGL症候群
    • 重篤な肝不全
    • 基礎心疾患
    • 高血圧性心疾患
    • 第1度房室ブロック
    • うっ血性心不全

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
静注用β-遮断剤 心機能の低下、徐脈
静注用プロプラノロール塩酸塩 心機能の低下、徐脈
β-遮断剤<経口・点眼剤> 心機能の低下、徐脈
ラウオルフィア製剤 心機能の低下、徐脈
吸入麻酔剤 心機能の低下、徐脈
抗不整脈剤 徐脈、房室ブロック、高度の不整脈
キニジン硫酸塩水和物 徐脈、房室ブロック、高度の不整脈
プロカインアミド塩酸塩 徐脈、房室ブロック、高度の不整脈
リドカイン製剤 徐脈、房室ブロック、高度の不整脈
塩酸ピルジカイニド 徐脈、房室ブロック、高度の不整脈
酢酸フレカイニド 徐脈、房室ブロック、高度の不整脈
低カリウム血症を起こす恐れがある薬剤 徐脈、房室ブロック、高度の不整脈
利尿剤 徐脈、房室ブロック、高度の不整脈
血圧降下剤 血圧の低下が増強
ジギタリス剤 高度の徐脈・房室ブロック等の徐脈性不整脈、血中濃度上昇による中毒症状<悪心・嘔吐・食欲不振・頭痛・疲労・倦怠感等>
ジゴキシン 高度の徐脈・房室ブロック等の徐脈性不整脈、血中濃度上昇による中毒症状<悪心・嘔吐・食欲不振・頭痛・疲労・倦怠感等>
メチルジゴキシン 高度の徐脈・房室ブロック等の徐脈性不整脈、血中濃度上昇による中毒症状<悪心・嘔吐・食欲不振・頭痛・疲労・倦怠感等>
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 本薬の経口剤ではダビガトランの抗凝固作用が増強
リトナビル 本剤のAUCが3倍を超える
インジナビル硫酸塩エタノール付加物 本剤の血中濃度が上昇し副作用を増強
硫酸アタザナビル 本剤の血中濃度が上昇し副作用を増強
キヌプリスチン・ダルホプリスチン 本剤の血中濃度が上昇し副作用を増強
イトラコナゾール 本剤の血中濃度を上昇
ミコナゾール 本剤の血中濃度を上昇
アプリンジン塩酸塩 血中濃度が上昇
ミダゾラム 血中濃度が上昇
シクロスポリン 血中濃度が上昇
パクリタキセル 血中濃度が上昇
ビノレルビン酒石酸塩 血中濃度が上昇
臭化水素酸エレトリプタン 血中濃度が上昇
テオフィリン 血中濃度が上昇
アミノフィリン製剤 血中濃度が上昇
コリンテオフィリン 血中濃度が上昇
カルバマゼピン 血中濃度が上昇し中毒症状<めまい・頭痛等>
セレギリン塩酸塩 作用を増強し毒性が大幅に増強
ゲフィチニブ 血中濃度が上昇し副作用を増強
リファンピシン類 本剤の作用が減弱
フェニトイン 本剤の作用が減弱
フェノバルビタール 本剤の作用が減弱
ダントロレンナトリウム 高カリウム血症、心機能低下

ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」と主成分が同じ薬

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ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」に関係する解説

心抑制型カルシウム拮抗薬(ジルチアゼム、ベラパミル)

  • ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」は、心抑制型カルシウム拮抗薬(ジルチアゼム、ベラパミル)に分類される。
  • 心抑制型カルシウム拮抗薬(ジルチアゼム、ベラパミル)とは、血管や心筋の細胞内へのカルシウムイオンの流入を阻害し、血管を広げ、心臓の負担を軽減する薬。

心抑制型カルシウム拮抗薬(ジルチアゼム、ベラパミル)の代表的な商品名

  • ヘルベッサー
  • ワソラン
心抑制型カルシウム拮抗薬(ジルチアゼム、ベラパミル)についての詳しい解説を見る

カルシウム拮抗薬(IV群抗不整脈薬)

  • ベラパミル塩酸塩静注5mg「タイヨー」は、カルシウム拮抗薬(IV群抗不整脈薬)に分類される。
  • カルシウム拮抗薬(IV群抗不整脈薬)とは、心筋細胞内へのCa(カルシウム)イオンの流入を阻害し、心筋の異常な収縮を抑えることで乱れた脈(主に頻脈)を整える薬。

カルシウム拮抗薬(IV群抗不整脈薬)の代表的な商品名

  • ベプリコール
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