処方薬
ソタコール錠80mg
先発

ソタコール錠80mgの基本情報

ソタコール錠80mgの概要

商品名 ソタコール錠80mg
一般名 ソタロール塩酸塩錠
薬価・規格 202.3円 (80mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 サンドファーマ
ブランド ソタコール錠40mg 他
YJコード 2129013F2022
レセプト電算コード 610421340
識別コード BMS621
添付文書PDFファイル

ソタコール錠80mgの主な効果と作用

  • 脈の乱れ(不整脈)を整えるお薬です。
  • 心臓の異常な収縮や緊張をおさえ、心拍数をおさえる働きがあります。

ソタコール錠80mgの用途

ソタコール錠80mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

徐脈、中性脂肪上昇、肝機能異常、AST増加、ALT増加、γ-GTP増加、LDH増加、ALP増加、頭痛、立ちくらみ、尿酸上昇

起こる可能性のある重大な副作用

心不全、心拡大、心室細動、心室頻拍、Torsade de pointes、洞停止、完全房室ブロック

上記以外の副作用

BUN上昇、白血球分画異常、好中球減少、リンパ球増加、好酸球増加、全身倦怠感、易疲労感、CK上昇、労作時息切れ、低血圧、胸水貯留、アルブミン低下、総蛋白量減少、悪心、めまい、傾眠傾向、意識レベル低下、頭重感、頭部拍動感、脱毛、赤血球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、血清カリウム増加、血清マグネシウム増加、発熱、高血糖、喘息、呼吸困難、QT時間延長、動悸、浮腫、胸痛、心電図異常、失神、腹痛、下痢、嘔吐、消化不良、鼓腸放屁、無力症、睡眠障害、抑うつ、感覚異常、不安、視覚障害、味覚異常、発疹、皮膚そう痒、多汗症

ソタコール錠80mgの用法・用量

  • 通常、成人にはソタロール塩酸塩として1日80mgから投与を開始し、効果が不十分な場合は1日320mgまで漸増し、1日2回に分けて経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)本剤の用量は治療上の有効性及び忍容性を基に個々の患者に応じて増減することが望ましい
  • ただし、本剤による催不整脈は投与初期ばかりでなく増量時にも起こるおそれがあるので、用量の調整は徐々に行うこと
    • なお、増量する場合は心電図、特にQT時間のモニタリングが出来るように、適切な期間(1~2週間)投与した後に行い、不整脈のコントロールに必要な用量以上の投与を避けるようにすること(QT時間延長(0.55秒以上)あるいはPQ延長、徐脈、血圧低下、心拡大等の異常所見が認められた場合には直ちに減量又は投与を中止すること)
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ソタコール錠80mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 気管支痙攣
    • 気管支喘息
    • 高度刺激伝導障害
    • 高度洞房ブロック
    • 重篤な過敏症
    • 重篤な腎障害
    • 心原性ショック
    • 先天性QT延長症候群
    • クレアチニン・クリアランス<10mL/min
    • ラスクフロキサシン塩酸塩<注射>投与中
    • 後天性QT延長症候群
    • 高度洞性徐脈<50拍/分未満>
    • 高度洞不全
    • 心筋抑制のある麻酔薬投与中
    • アミオダロン塩酸塩<注射>投与中
    • モキシフロキサシン塩酸塩投与中
    • バルデナフィル塩酸塩水和物投与中
    • トレミフェンクエン酸塩投与中
    • 2~3度房室ブロック
    • フィンゴリモド塩酸塩投与中
    • エリグルスタット酒石酸塩投与中
    • 重度うっ血性心不全
    • シポニモド フマル酸投与中
    • 乾癬
    • 血清カリウム低下
    • 甲状腺中毒症
    • 刺激伝導障害
    • 糖尿病
    • 洞房ブロック
    • 房室ブロック
    • 腎機能障害<重篤な腎障害を除く>
    • アナフィラキシーの既往
    • 急性心筋梗塞<発症後2週間以内>後で左室機能不全
    • 血清マグネシウム低下
    • 心電図上QT延長
    • 洞機能不全症候群
    • 基礎心疾患があり心不全
    • 左室駆出率<LVEF>40%以下
    • 心筋梗塞があり心不全
    • 心筋症があり心不全
    • 弁膜症があり心不全
    • うっ血性心不全

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ソタコール錠80mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
心筋抑制のある麻酔薬 循環不全
シクロプロパン 循環不全
塩酸アミオダロン<注射> QT延長を増強、心室性頻拍<Torsade de pointesを含む>
塩酸バルデナフィル QT延長を増強、心室性頻拍<Torsade de pointesを含む>
塩酸モキシフロキサシン QT延長を増強、心室性頻拍<Torsade de pointesを含む>
クエン酸トレミフェン QT延長を増強、心室性頻拍<Torsade de pointesを含む>
フィンゴリモド塩酸塩 QT延長を増強、心室性頻拍<Torsade de pointesを含む>
ラスクフロキサシン塩酸塩<注射剤> QT延長を増強、心室性頻拍<Torsade de pointesを含む>
エリグルスタット酒石酸塩 QT延長
シポニモドフマル酸 Torsade de pointes、重篤な不整脈
カリウム排泄型利尿剤 Torsade de pointes、血清カリウムを低下、持続性心室頻拍、心室細動
フロセミド Torsade de pointes、血清カリウムを低下、持続性心室頻拍、心室細動
抗不整脈剤 不応期延長作用を増強
ジソピラミド 不応期延長作用を増強
アミオダロン塩酸塩経口剤 不応期延長作用を増強
フェノチアジン系薬剤 QT延長作用を増強
塩酸クロルプロマジン QT延長作用を増強
三環系抗うつ剤 QT延長作用を増強
イミプラミン塩酸塩 QT延長作用を増強
メシル酸ガレノキサシン QT延長作用を増強
シプロフロキサシン QT延長作用を増強
ラスクフロキサシン塩酸塩<経口> QT延長作用を増強
三酸化ヒ素 QT延長作用を増強
スニチニブリンゴ酸塩 QT延長作用を増強
ニロチニブ塩酸塩水和物 QT延長作用を増強
β-遮断剤 β遮断作用が増強
プロプラノロール β遮断作用が増強
カルシウム拮抗剤 房室伝導抑制・心室機能への陰性変力作用が増強、低血圧
ベラパミル 房室伝導抑制・心室機能への陰性変力作用が増強、低血圧
ジルチアゼム 房室伝導抑制・心室機能への陰性変力作用が増強、低血圧
β2-刺激剤 作用が減弱
硫酸サルブタモール 作用が減弱
強心配糖体製剤 催不整脈作用
ジゴキシン 催不整脈作用
レセルピン 交感神経の緊張を低下させ過度の低血圧又は徐脈
グアネチジン 交感神経の緊張を低下させ過度の低血圧又は徐脈
クロニジン塩酸塩 クロニジン投与を中止するとリバウンドにより血圧上昇を増強
インスリン製剤 高血糖、低血糖の諸症状がマスク
経口血糖降下剤 高血糖、低血糖の諸症状がマスク
麻酔剤 重度の低血圧の持続・心臓の正常な律動への回復又は維持が困難

ソタコール錠80mgと主成分が同じ薬

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ソタコール錠80mgに関係する解説

Kチャネル遮断薬(III群抗不整脈薬)

  • ソタコール錠80mgは、Kチャネル遮断薬(III群抗不整脈薬)に分類される。
  • Kチャネル遮断薬(III群抗不整脈薬)とは、脈に関与する電気信号の一つであるK(カリウム)イオンの通り道を塞ぎ、乱れた脈を整える薬。

Kチャネル遮断薬(III群抗不整脈薬)の代表的な商品名

  • アンカロン
  • ソタコール
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