処方薬
ブレビブロック注100mg
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ブレビブロック注100mgの基本情報

ブレビブロック注100mgの概要

商品名 ブレビブロック注100mg
一般名 エスモロール塩酸塩注射液
薬価・規格 2794.0円 (100mg10mL1瓶)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
製造会社 丸石製薬
YJコード 2123405A1023
レセプト電算コード 640462042
添付文書PDFファイル

ブレビブロック注100mgの主な効果と作用

  • 脈の乱れ(不整脈)を整えるお薬です。
  • 心臓に働いて心拍数が増えるのをおさえ、心臓の負担を少なくする働きがあります。

ブレビブロック注100mgの用途

ブレビブロック注100mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

徐脈、ST低下、心室性期外収縮、蒼白、潮紅、胸痛、失神、味覚障害、めまい、傾眠、錯乱

起こる可能性のある重大な副作用

低血圧、心不全、末梢性虚血、心停止、高度徐脈、房室ブロック、気管支痙攣、呼吸困難、喘鳴、痙攣発作、血栓性静脈炎、肺水腫

上記以外の副作用

頭痛、激越、感覚障害、抑うつ、思考異常、不安、ふらつき感、言語障害、鼻閉、ラ音、悪心、嘔吐、消化不良、食欲不振、便秘、口渇、腹痛、皮膚壊死、炎症、硬結、注射部位反応、浮腫、紅斑、皮膚変色、灼熱感、疲労、尿閉、視覚異常、骨痛、悪寒、発熱、無力症

ブレビブロック注100mgの用法・用量

  • 通常、成人には1回0.1mL/kg(塩酸エスモロールとして1mg/kg)を30秒間で心電図の連続監視下に静脈内に投与する
    • なお、年齢、症状により適宜減量する
  • 引き続き持続投与を行う場合は、0.9mL/kg/時(150μg/kg/分)の投与速度で持続静脈内投与を開始し、適宜投与速度を調節し、目標とする心拍数を維持する
    • なお、持続投与は、年齢、症状により適宜低用量から開始する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤の単回投与により効果を認めたものの、その後頻脈が再発し、再投与が必要な場合には、少なくとも5分間の投与間隔を置くこと〔16.1.1、17.1.2参照〕
  • 7.2. 褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者に投与する場合には、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を投与すること〔2.7、9.1.10参照〕
  • 7.3. 国内臨床試験において、本剤150μg/kg/分を超える速度に増量することによる有効性の増強は証明されておらず、国内臨床試験において、本剤300μg/kg/分を超える速度での投与経験はないことを踏まえ、用量調節に当たっては、心拍数、血圧等の変化に十分注意すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ブレビブロック注100mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 肺高血圧による右心不全
    • 心原性ショック
    • 代謝性アシドーシス
    • 洞性徐脈
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 洞不全症候群
    • 洞房ブロック
    • 未治療の褐色細胞腫
    • 未治療のパラガングリオーマ
    • うっ血性心不全
    • 房室ブロック<2・3度>
    • 気管支痙攣
    • 気管支喘息
    • 褐色細胞腫
    • 間欠性跛行症
    • 血液透析
    • コントロール不十分な糖尿病
    • 重篤な腎機能障害
    • 脱水症状
    • 長期間絶食状態
    • 低血圧症
    • 低血糖症
    • 房室ブロック<1度>
    • 末梢循環障害
    • レイノー症候群
    • 異型狭心症
    • 左室収縮機能障害
    • 出血量の多い
    • 重篤な血液疾患
    • 気管挿管時頻脈
    • パラガングリオーマ

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ブレビブロック注100mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
麻酔剤 過剰の交感神経抑制
セボフルラン 過剰の交感神経抑制
プロポフォール 過剰の交感神経抑制
フェンタニル 過剰の交感神経抑制
筋弛緩剤 筋弛緩作用時間を延長
スキサメトニウム 筋弛緩作用時間を延長
交感神経遮断剤 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
カルシウム拮抗剤 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ベラパミル 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ジルチアゼム 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ニフェジピン 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
降圧作用を有する薬剤 降圧作用を増強
ニトロプルシドナトリウム 降圧作用を増強
モルヒネ 本剤の作用が増強
血糖降下剤 血糖降下作用が増強
インスリン製剤 血糖降下作用が増強
アセトヘキサミド 血糖降下作用が増強
クラス1抗不整脈剤 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
ジソピラミド 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
プロカインアミド 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
アナモレリン塩酸塩 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
ジギタリス剤 房室伝導時間が延長し徐脈・房室ブロック
交感神経作動薬 相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇、徐脈
エピネフリン 相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇、徐脈
セリチニブ 徐脈
コリンエステラーゼ阻害剤 本剤の代謝を阻害し作用が増強及び作用時間が延長
ネオスチグミン 本剤の代謝を阻害し作用が増強及び作用時間が延長
臭化ジスチグミン 本剤の代謝を阻害し作用が増強及び作用時間が延長
塩化エドロホニウム 本剤の代謝を阻害し作用が増強及び作用時間が延長
クロニジン塩酸塩 投与中止後のリバウンド現象<血圧上昇>を増強
グアナベンズ酢酸塩 投与中止後のリバウンド現象<血圧上昇>を増強
パシレオチドパモ酸塩 重度の徐脈、心ブロック
フィンゴリモド塩酸塩 重度の徐脈、心ブロック

ブレビブロック注100mgと主成分が同じ薬

  • 注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
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ブレビブロック注100mgに関係する解説

β遮断薬

  • ブレビブロック注100mgは、β遮断薬に分類される。
  • β遮断薬とは、交感神経のβ受容体への遮断作用により血圧や心拍数などを抑えることで高血圧、狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬。

β遮断薬の代表的な商品名

  • インデラル
  • テノーミン
  • メインテート、ビソノ
  • セロケン、ロプレソール
  • ハイパジール
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