処方薬
アトワゴリバース静注シリンジ6mL
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アトワゴリバース静注シリンジ6mLの基本情報

アトワゴリバース静注シリンジ6mLの概要

商品名 アトワゴリバース静注シリンジ6mL
一般名 ネオスチグミンメチル硫酸塩・アトロピン硫酸塩水和物キット
薬価・規格 495.0円 (6mL1筒)
薬の形状
注射薬 > キット類 > キット類
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製造会社 テルモ
ブランド アトワゴリバース静注シリンジ3mL 他
YJコード 1233500G2025
レセプト電算コード 620008442
添付文書PDFファイル

アトワゴリバース静注シリンジ6mLの主な効果と作用

  • 筋肉の弛緩状態を改善するお薬です。
  • 筋肉の収縮を引き起こす物質(アセチルコリン)を分解する酵素の働きをおさえ、さらに、アセチルコリンの作用を増強させる働きがあります。

アトワゴリバース静注シリンジ6mLの用途

  • 非脱分極性筋弛緩剤の作用の拮抗

アトワゴリバース静注シリンジ6mLの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発疹、紅斑、過敏症状、めまい、不安、興奮、虚脱、脱力、筋攣縮、骨格筋の線維束攣縮、頭痛

起こる可能性のある重大な副作用

コリン作動性クリーゼ、不整脈、心室性期外収縮、心室頻拍、心房細動、心停止、徐脈、房室ブロック、過度のコリン作動性反応、ショック、アナフィラキシー、頻脈、全身潮紅、発汗、顔面浮腫

上記以外の副作用

頭重感、記銘障害、悪心、嘔吐、腹痛、唾液分泌過多、下痢、口渇、嚥下障害、便秘、血圧降下、心悸亢進、気管支痙攣、気道分泌亢進、呼吸障害、排尿障害、縮瞳、散瞳、視調節障害、緑内障、顔面潮紅

アトワゴリバース静注シリンジ6mLの用法・用量

  • 通常、成人には1回1.5~6mL(ネオスチグミンメチル硫酸塩として0.5~2.0mg、アトロピン硫酸塩水和物として0.25~1.0mg)を緩徐に静脈内注射する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤の投与は、筋弛緩モニターによる回復又は自発呼吸の発現を確認した後に行うこと
  • 7.2. 本剤は特別な場合を除き、15mL(ネオスチグミンメチル硫酸塩として5mg、アトロピン硫酸塩水和物として2.5mg)を超えて投与しないこと
  • 7.3. 徐脈がある場合には、本剤投与前にアトロピン硫酸塩水和物を投与して脈拍を適度に増加させておくこと〔9.1.5参照〕
  • 7.4. 血圧降下、徐脈、房室ブロック、心停止等が起こることがあるのでアトロピン硫酸塩水和物0.5~1.0mgを入れた注射器をすぐ使えるようにしておくこと(これらの副作用があらわれた場合には、アトロピン硫酸塩水和物等を追加投与すること)〔11.1.2参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

アトワゴリバース静注シリンジ6mLの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 消化管器質的閉塞
    • 前立腺肥大による排尿障害
    • 尿路器質的閉塞
    • 閉塞隅角緑内障
    • 麻痺性イレウス
    • 迷走神経緊張症
    • 脱分極性筋弛緩剤投与中
    • 開放隅角緑内障
    • 潰瘍性大腸炎
    • 重篤な腎機能低下
    • 冠動脈閉塞
    • 気管支喘息
    • 甲状腺機能亢進症
    • 重篤な心疾患
    • 消化性潰瘍
    • 徐脈
    • てんかん
    • パーキンソン症候群
    • 前立腺肥大<排尿障害を除く>
    • β遮断剤投与中
    • カルシウム拮抗剤投与中
    • 心筋梗塞に併発する徐脈
    • 心筋梗塞に併発する房室伝導障害
    • うっ血性心不全

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

アトワゴリバース静注シリンジ6mLの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
脱分極性筋弛緩剤 作用を増強
スキサメトニウム塩化物水和物 作用を増強
コリン作動薬 相互に作用が増強
アセチルコリン 相互に作用が増強
アクラトニウムナパジシル酸塩 相互に作用が増強
副交感神経抑制剤 コリン作動性クリーゼの初期症状を不顕性化
硫酸アトロピン コリン作動性クリーゼの初期症状を不顕性化
臭化水素酸スコポラミン コリン作動性クリーゼの初期症状を不顕性化
臭化ブトロピウム コリン作動性クリーゼの初期症状を不顕性化
抗コリン作用を有する薬剤 抗コリン作用<口渇・便秘・麻痺性イレウス・尿閉等>が増強
三環系抗うつ剤 抗コリン作用<口渇・便秘・麻痺性イレウス・尿閉等>が増強
フェノチアジン系薬剤 抗コリン作用<口渇・便秘・麻痺性イレウス・尿閉等>が増強
イソニアジド 抗コリン作用<口渇・便秘・麻痺性イレウス・尿閉等>が増強
抗ヒスタミン剤 抗コリン作用<口渇・便秘・麻痺性イレウス・尿閉等>が増強
モノアミン酸化酵素阻害剤 抗コリン作用が増強
ジギタリス剤 中毒<嘔気・嘔吐・めまい・徐脈・不整脈等>
ジゴキシン 中毒<嘔気・嘔吐・めまい・徐脈・不整脈等>
プラリドキシムヨウ化メチル 本剤の薬効発現が遅延
カルシウム拮抗剤 房室ブロック
ジルチアゼム 房室ブロック
β-遮断剤 徐脈、低血圧
アテノロール 徐脈、低血圧
プロプラノロール 徐脈、低血圧
神経筋遮断作用のある抗生物質 ネオスチグミンメチル硫酸塩の筋弛緩拮抗作用を減弱
アミノグリコシド系抗生物質 ネオスチグミンメチル硫酸塩の筋弛緩拮抗作用を減弱
ポリペプチド系抗生物質 ネオスチグミンメチル硫酸塩の筋弛緩拮抗作用を減弱

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