処方薬
オビソート注射用0.1g

オビソート注射用0.1gの基本情報

オビソート注射用0.1gの概要

商品名 オビソート注射用0.1g
一般名 注射用アセチルコリン塩化物
薬価・規格 371.0円 (100mg1管(溶解液付))
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 第一三共
YJコード 1232400X1031
レセプト電算コード 620008364
添付文書PDFファイル

オビソート注射用0.1gの主な効果と作用

  • 弱っている胃腸の運動を調節する働きがあります。
  • 胃腸の運動を活発にするお薬です。
  • 局所や末梢の血管をひろげる働きがあります。
  • 円形脱毛症を治療するお薬です。
  • 心臓の検査に用いるお薬です。
  • 冠動脈のけいれんを誘発する働きがあります。意図的にけいれんを起こし冠動脈の様子を検査するために用います。

オビソート注射用0.1gの用途

  • 円形脱毛症
  • 急性胃拡張消化管機能低下
  • 麻酔後の腸管麻痺
  • 冠動脈造影検査時の冠攣縮薬物誘発試験の冠攣縮誘発

オビソート注射用0.1gの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

悪心、嘔吐、唾液分泌過多、便失禁、腸痙攣、痙攣、過敏症、流涙、尿失禁

起こる可能性のある重大な副作用

血圧低下、心原性ショック、ショック、重症不整脈、心室頻拍、心室細動、心房細動、房室ブロック、徐脈、心筋梗塞、心停止、アナフィラキシー、蕁麻疹、チアノーゼ、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗

オビソート注射用0.1gの用法・用量

  • 1.麻酔後の腸管麻痺、消化管機能低下のみられる急性胃拡張には、アセチルコリン塩化物として、1回0.1gを1~2mLの日本薬局方注射用水に使用のたびごとに溶解し、1日1~2回皮下又は筋肉内に注射する
  • 2.円形脱毛症には、アセチルコリン塩化物として、1回0.1gを5mLの日本薬局方注射用水に使用のたびごとに溶解し、局所皮内の数カ所に毎週1回ずつ注射する
  • 3.冠攣縮薬物誘発試験には、アセチルコリン塩化物を日本薬局方生理食塩液で溶解及び希釈し、1回5mLを冠動脈内に注入する
  • 左冠動脈への注入から開始し、アセチルコリン塩化物として、20、50、100μgを冠攣縮が誘発されるまで5分間隔で段階的に各20秒間かけて注入する
    • また、右冠動脈には、20、50μgを冠攣縮が誘発されるまで5分間隔で段階的に各20秒間かけて注入する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

オビソート注射用0.1gの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • アジソン病
    • 過敏症
    • 気管支喘息
    • 甲状腺機能亢進症
    • 消化管閉塞
    • 消化性潰瘍
    • てんかん
    • パーキンソニズム
    • 膀胱頚部閉塞
    • 重篤な心疾患<冠攣縮薬物誘発試験に使用する場合を除く>
    • 高血圧
    • 高度心機能低下
    • 左冠動脈主幹部病変
    • 多枝冠動脈病変
    • 多枝冠動脈閉塞
    • 未治療のうっ血性心不全

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

オビソート注射用0.1gの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
コリン作動薬 アセチルコリンの作用が増強
コリンエステラーゼ阻害剤 アセチルコリンの作用が増強
ネオスチグミンメチル硫酸塩 アセチルコリンの作用が増強
交感神経作動薬 アセチルコリンの作用が減弱
エピネフリン アセチルコリンの作用が減弱
塩酸イソプロテレノール アセチルコリンの作用が減弱
抗コリン作用を有する薬剤 アセチルコリンの作用が減弱
アトロピン アセチルコリンの作用が減弱
硝酸・亜硝酸エステル系薬剤 アセチルコリンの作用が減弱
プロカインアミド塩酸塩 アセチルコリンの作用が減弱

オビソート注射用0.1gと主成分が同じ薬

  • 注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
    薬価 371.0円 (100mg1管(溶解液付))
    薬の形状 注射薬 > 散剤 > 注射用
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オビソート注射用0.1gに関係する解説

副交感神経刺激薬(消化管運動亢進薬)

  • オビソート注射用0.1gは、副交感神経刺激薬(消化管運動亢進薬)に分類される。
  • 副交感神経刺激薬(消化管運動亢進薬)とは、副交感神経の働きを活発にし消化管運動を亢進させることで、胃もたれなどの消化器症状を改善する薬。

副交感神経刺激薬(消化管運動亢進薬)の代表的な商品名

  • ガスモチン
  • アコファイド
  • ベサコリン
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