処方薬
ボトックスビスタ注用50単位

ボトックスビスタ注用50単位の基本情報

ボトックスビスタ注用50単位の概要

商品名 ボトックスビスタ注用50単位
一般名 A型ボツリヌス毒素注射用
薬価・規格 - 円 (50単位1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 アッヴィ
YJコード 122940AD1026
添付文書PDFファイル

ボトックスビスタ注用50単位の主な効果と作用

  • 筋肉の収縮を引き起こす物質(アセチルコリン)の働きをおさえ、筋肉をほぐす働きがあります。
  • しわをとるお薬です。

ボトックスビスタ注用50単位の用途

  • 眉間の表情皺
  • 目尻の表情皺

ボトックスビスタ注用50単位の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

眼瞼下垂、顔面麻痺、局所性筋力低下、頸部筋脱力、口角下垂、複視、霧視、霧視感、羞明、眼脂、流涙

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、アナフィラキシー、血清病、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、発疹、重篤な角膜露出、持続性上皮欠損、角膜潰瘍、角膜穿孔、兎眼、閉瞼不全、嚥下障害、嚥下性肺炎、重篤な呼吸困難、呼吸機能低下、声質の変化、痙攣発作、痙攣発作再発、呼吸障害

上記以外の副作用

眼痛、皮膚そう痒感、紅斑、脱毛、睫毛眉毛脱落、注射部腫脹、注射部出血斑、注射部熱感、注射部位疼痛、白血球減少、嘔気、下痢、口内乾燥、頭痛、めまい、失神、感覚異常、顔面痛、発熱、CK上昇、感冒様症状、過剰な筋弛緩作用、脱力、眼瞼外反、眼瞼内反、眼刺激、斜視、結膜炎、眼乾燥感、角膜炎、角膜糜爛、視力低下、眼瞼浮腫、乾癬様皮疹、多形紅斑、注射部ひきつり感、注射部感染、近隣筋疼痛、近隣筋緊張亢進、血小板減少、食欲不振、嘔吐、腹痛、神経根障害、しびれ感、脱力感、倦怠、倦怠感、耳鳴、聴力低下、発汗、脱神経性萎縮、脱神経性筋萎縮、筋肉痛、肝機能検査異常

ボトックスビスタ注用50単位の用法・用量

  • 〈眉間の表情皺〉通常、65歳未満の成人にはA型ボツリヌス毒素として合計10~20単位を左右の皺眉筋に各2部位(合計4部位)及び鼻根筋1部位に均等に分割して筋肉内注射する
    • なお、症状再発の場合には再投与することができるが、3ヵ月以内の再投与は避けること
  • 注射部位は添付文書の図1を参照
  • 〈目尻の表情皺〉通常、65歳未満の成人にはA型ボツリヌス毒素として合計12~24単位を左右の眼輪筋の外側に各3部位(合計6部位)に均等に分割して筋肉内注射する
  • 目尻の表情皺が外眼角の上下にある場合は添付文書の図2のように投与する
  • 目尻の表情皺が外眼角の下方にある場合は添付文書の図3のように投与する
    • なお、症状再発の場合には再投与することができるが、3ヵ月以内の再投与は避けること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 使用にあたっては本剤の用法・用量を遵守すること
  • 眉間の表情皺への1回の投与量は最大で合計20単位までとすること
  • 目尻の表情皺への1回の投与量は最大で合計24単位までとすること
  • 眉間の表情皺と目尻の表情皺を同時に治療する場合は、1回の投与量は合計で最大44単位までとすること
  • 7.2. 眉間の表情皺の治療時において眼瞼下垂の発現を減らすために、上眼瞼挙筋周囲へ投与することを避けること(特に眉間周囲の下制筋群が大きい(鼻根筋が大きい、皺眉筋が大きい、眉毛下制筋が大きい)患者において皺眉筋へ投与する際は、骨眼窩上隆起から1cm以上上方に投与すること)
  • 7.3. 目尻の表情皺の治療時において眼障害の発現を減らすために、外眼角を通る縦線より内側及び頬骨下端近位へ投与することを避け、眼輪筋内側部の眼窩骨の1cm以上外側又は外眼角の1.5cm以上外側に投与すること
  • 7.4. 目尻の表情皺の治療における注射時は、注射針は針先端の斜め部分を上にして、目とは反対の向きに刺入すること
  • 7.5. 本剤の力価(単位)は、A型ボツリヌス毒素製剤特有のもので、B型ボツリヌス毒素製剤とは異なること、また換算もできないことに留意し、必ず本剤の投与量を慎重に確認してから投与すること
  • 7.6. 他のボツリヌス毒素製剤による治療が必要な患者又は治療中の患者は、その治療を優先し、本剤の同時投与は避けること(本剤と他のボツリヌス毒素製剤を同時投与した経験はなく、有効性及び安全性は確立していない、同時投与した場合には、神経筋接合部の麻痺等が増強し、呼吸困難、嚥下障害等の重篤な副作用が発現するおそれがある)〔2.4、10.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ボトックスビスタ注用50単位の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 筋萎縮性側索硬化症
    • 重症筋無力症
    • ランバート・イートン症候群
    • 全身性の神経筋接合部障害
    • ボツリヌス毒素製剤にて治療中
    • 嚥下困難
    • 心臓疾患
    • 閉塞隅角緑内障
    • 狭隅角
    • 痙縮
    • 慢性呼吸器障害
    • 重篤な筋萎縮
    • 重篤な筋力低下
    • 痙攣発作素因
    • 閉塞隅角緑内障素因
    • 眉間周囲の下制筋群が大きい
    • 眉毛下制筋が大きい
    • 鼻根筋が大きい
    • 皺眉筋が大きい
    • 神経学的障害
    • 脳性麻痺
    • 内転型の攣縮性発声障害
    • ミオクローヌス性ジストニー

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ボトックスビスタ注用50単位の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
ボツリヌス毒素製剤 神経筋接合部の麻痺等が増強、呼吸困難、嚥下障害、重篤な副作用、過剰な筋弛緩、呼吸困難・嚥下障害等を発現するリスクが高まる
筋弛緩剤 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
ダントロレンナトリウム 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
筋弛緩作用のある薬物 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
塩酸スペクチノマイシン 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
アミノグリコシド系抗生物質 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
硫酸ゲンタマイシン 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
硫酸フラジオマイシン 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
ポリペプチド系抗生物質 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
硫酸ポリミキシンB 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
テトラサイクリン系抗生物質 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
リンコマイシン系抗生物質 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
抗痙攣剤 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
バクロフェン 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
抗コリン作用を有する薬剤 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
ブチルスコポラミン臭化物 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
トリヘキシフェニジル塩酸塩 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
ベンゾジアゼピン系化合物 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
ジアゼパム 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
エチゾラム 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
ベンザミド系薬剤 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
塩酸チアプリド 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩
スルピリド 嚥下障害、閉瞼不全・頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩

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