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ジプレキサ筋注用10mg
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ジプレキサ筋注用10mgの基本情報

ジプレキサ筋注用10mgの概要

商品名 ジプレキサ筋注用10mg
一般名 オランザピン筋注用
薬価・規格 1641.0円 (10mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 筋注用
注射薬 > 散剤 > 筋注用のアイコン
製造会社 日本イーライリリー
ブランド ジプレキサ細粒1% 他
YJコード 1179408E1020
レセプト電算コード 622210701
添付文書PDFファイル

ジプレキサ筋注用10mgの主な効果と作用

  • おさえることのできない感情の高まりや行動をおさえるお薬です。
  • 脳に働いて、神経の異常な興奮をおさえる働きがあります。

ジプレキサ筋注用10mgの用途

ジプレキサ筋注用10mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

傾眠、口渇、浮動性めまい、起立性低血圧、便秘、過敏症、健忘、下肢静止不能症候群、吃音、錐体外路症状、アカシジア

起こる可能性のある重大な副作用

高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、致命的経過、低血糖、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、意識障害、低血糖症状、悪性症候群、Syndrome malin、無動緘黙、強度筋強剛、脈拍変動、血圧変動、発汗、発熱、血清CK上昇、CK上昇、白血球増加、ミオグロビン尿、腎機能低下、高熱が持続、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、痙攣、強直間代性痙攣、部分発作、ミオクロヌス発作、遅発性ジスキネジア、不随意運動、口周部不随意運動、横紋筋融解症、筋肉痛、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、麻痺性イレウス、腸管麻痺、食欲不振、悪心、嘔吐、著しい便秘、腹部膨満、腹部弛緩、腸内容物うっ滞、無顆粒球症、白血球減少、肺塞栓症、深部静脈血栓症、静脈血栓症、血栓塞栓症、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫、薬剤性過敏症症候群、発疹、リンパ節腫脹、好酸球増多、異型リンパ球出現、遅発性の重篤な過敏症状、ヒトヘルペスウイルス6再活性化、HHV-6再活性化、ウイルス再活性化

上記以外の副作用

低血圧、頻脈、徐脈、食欲亢進、膵炎、流涎過多、白血球減少症、好中球減少症、血小板減少症、好酸球増加症、プロラクチン上昇、総ビリルビン上昇、肝炎、尿失禁、尿閉、光線過敏症、アレルギー反応、代謝異常、末梢性浮腫、尿糖、尿酸値上昇、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、体重増加、疲労、無力症、離脱反応、脱毛症、持続勃起症、関節痛、鼻出血

ジプレキサ筋注用10mgの用法・用量

  • 通常、成人にはオランザピンとして1回10mgを筋肉内注射する
  • 効果不十分な場合には、1回10mgまでを追加投与できるが、前回の投与から2時間以上あけること
    • また、投与回数は、追加投与を含め1日2回までとすること
  • 年齢、症状に応じて減量を考慮すること
  • (用法及び用量に関連する注意)本剤の追加投与により、過鎮静等の副作用が発現するおそれがあるので、追加投与の必要性を慎重に判断し、追加投与後は患者の状態を十分に観察すること
  • 経口抗精神病薬等による管理が可能になった場合には、速やかに本剤の投与を終了すること(国内外臨床試験において、3日間を超えて連用した経験はない)
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ジプレキサ筋注用10mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 昏睡状態
    • アドレナリン投与中<アナフィラキシー救急治療・歯科浸潤又は伝達麻酔除く>
    • 中枢神経抑制剤の強い影響下
    • 糖尿病
    • 糖尿病の危険因子を有する
    • 肝障害
    • 痙攣性疾患
    • 高血糖
    • 脱水状態
    • てんかん
    • 尿閉
    • 肥満
    • 閉塞隅角緑内障
    • 麻痺性イレウス
    • 非喫煙
    • 肝毒性のある薬剤による治療中
    • 長期臥床
    • 本剤のクリアランスを低下させる要因を併せ持つ
    • 本剤のクリアランスを低下させる要因を併せ持つ高齢者
    • 高齢者の非喫煙
    • 不動状態
    • 重篤な心血管疾患
    • 高齢で喫煙
    • 高齢で呼吸器疾患
    • 高齢で鎮静状態
    • 高齢で高血圧
    • 高齢で脳血管障害
    • 高齢で一過性脳虚血発作

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

  • 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 小児等(0歳〜14歳)
    • 本剤のクリアランスを低下させる要因を併せ持つ高齢者(65歳〜)
    • 高齢者の非喫煙(65歳〜)
    • 高齢者の女性(65歳〜)
    • 認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢(65歳〜)
    • 高齢で脳血管障害(65歳〜)
    • 高齢で一過性脳虚血発作(65歳〜)
    • 高齢で高血圧(65歳〜)
    • 高齢で喫煙(65歳〜)
    • 女性
    • 高齢者(65歳〜)
    • 80歳以上(80歳〜)
    • 高齢で鎮静状態(65歳〜)
    • 高齢でベンゾジアゼピン系薬物の併用(65歳〜)
    • 高齢で呼吸器疾患(65歳〜)

ジプレキサ筋注用10mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
肝毒性のある薬剤による治療中 肝障害を悪化
アドレナリン<アナフィラキシー救急治療・歯科浸潤又は伝達麻酔除く> 作用を逆転させ重篤な血圧降下
非経口ベンゾジアゼピン製剤 過鎮静、心肺機能抑制
非経口フルニトラゼパム 過鎮静、心肺機能抑制
非経口ジアゼパム 過鎮静、心肺機能抑制
非経口ミダゾラム 過鎮静、心肺機能抑制
降圧作用を有する薬剤 低血圧、徐脈、低換気
徐脈等を生じる可能性のある薬剤 低血圧、徐脈、低換気
呼吸抑制作用を有する薬剤 低血圧、徐脈、低換気
中枢抑制剤 低血圧、徐脈、低換気
エタノール摂取 相互に作用を増強
抗コリン作用を有する薬剤 腸管麻痺等の重篤な抗コリン性の毒性が強くあらわれる
抗コリン性抗パーキンソン病薬 腸管麻痺等の重篤な抗コリン性の毒性が強くあらわれる
フェノチアジン系薬剤 腸管麻痺等の重篤な抗コリン性の毒性が強くあらわれる
三環系抗うつ剤 腸管麻痺等の重篤な抗コリン性の毒性が強くあらわれる
ドパミン作動薬 ドパミン作動性の作用が減弱
レボドパ ドパミン作動性の作用が減弱
フルボキサミン 本剤の血漿中濃度を増加
シプロフロキサシン 本剤の血漿中濃度を増加
カルバマゼピン 本剤の血漿中濃度を低下
オメプラゾール 本剤の血漿中濃度を低下
リファンピシン類 本剤の血漿中濃度を低下
アドレナリン含有歯科麻酔剤 重篤な血圧降下
リドカイン・アドレナリン歯科麻酔剤 重篤な血圧降下
ベンゾジアゼピン系化合物 死亡

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

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ジプレキサ筋注用10mgに関係する解説

非定型抗精神病薬(多元受容体作用抗精神病薬:MARTA)

  • ジプレキサ筋注用10mgは、非定型抗精神病薬(多元受容体作用抗精神病薬:MARTA)に分類される。
  • 非定型抗精神病薬(多元受容体作用抗精神病薬:MARTA)とは、神経伝達物質のドパミンやセロトニンなどの多種類の受容体に作用することで、幻覚、妄想、感情や意欲の障害などを改善する薬。

非定型抗精神病薬(多元受容体作用抗精神病薬:MARTA)の代表的な商品名

  • ジプレキサ
  • セロクエル
  • シクレスト
  • ビプレッソ
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