処方薬
デュロキセチンカプセル30mg「YD」
後発

デュロキセチンカプセル30mg「YD」の基本情報

デュロキセチンカプセル30mg「YD」の概要

商品名 デュロキセチンカプセル30mg「YD」
一般名 デュロキセチン塩酸塩カプセル
薬価・規格 45.2円 (30mg1カプセル)
薬の形状
内用薬 > カプセル剤 > カプセル
内用薬 > カプセル剤 > カプセルのアイコン
製造会社 陽進堂
YJコード 1179052M2061
レセプト電算コード 622844501
添付文書PDFファイル

デュロキセチンカプセル30mg「YD」の主な効果と作用

  • ゆううつな気持ちや、不安やイライラ、やる気がなくなるなどのこころの症状や、食欲がなくなる、眠れないなどの体の症状を改善するお薬です。
  • 中枢神経の痛みをおさえる経路に働いて、痛みをやわらげる働きがあります。
  • 糖尿病による痛みをやわらげるお薬です。
  • 脳内の神経伝達物質セロトニン)の量を増やすことにより、ゆううつな気持ちや落ち込んでいる気分をやわらげる働きがあります。
  • 線維筋痛症による痛みをやわらげるお薬です。
  • 腰の痛みをやわらげるお薬です。
  • 関節の痛みをやわらげるお薬です。

デュロキセチンカプセル30mg「YD」の用途

デュロキセチンカプセル30mg「YD」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

下痢、倦怠感、傾眠、頭痛、めまい、悪心、食欲減退、口渇、便秘、CK上昇、CPK上昇

起こる可能性のある重大な副作用

セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発汗、発熱、高血圧、固縮、頻脈、ミオクローヌス、自律神経不安定、悪性症候群、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、血圧変動、白血球数増加、血清CK上昇、血清CPK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、急性腎障害、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、SIADH、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、意識障害、幻覚、肝炎、黄疸、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、アナフィラキシー反応、呼吸困難、血管浮腫、蕁麻疹、高血圧クリーゼ、尿閉、肝機能障害

上記以外の副作用

AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇、浮腫、発疹、そう痒、ほてり、悪寒、脱水、脱力感、不眠、立ちくらみ、しびれ感、振戦、浮遊感、あくび、焦燥感、気分高揚、注意力障害、錐体外路症状、異常夢、悪夢、頭がぼーっとする、性欲減退、躁病反応、錯感覚、無感情、味覚異常、腹部痛、嘔吐、腹部膨満感、腹部不快感、消化不良、胃炎、口内炎、歯痛、胃腸炎、咽頭不快感、耳鳴、視調節障害、眼乾燥、霧視、耳痛、動悸、血圧上昇、起立性低血圧、上室性不整脈、失神、Al-P上昇、LDH上昇、ヘモグロビン減少、赤血球減少、ヘマトクリット減少、鼻出血、背部痛、関節痛、筋痛、肩こり、筋痙攣、排尿困難、性機能異常、月経異常、射精障害、勃起障害、排尿障害、血中クレアチニン上昇、BUN上昇、頻尿、尿中アルブミン/クレアチニン比上昇、尿流量減少、高血糖、トリグリセリド上昇、総コレステロール上昇、尿中蛋白陽性、血中カリウム減少、体重減少、体重増加、冷感、熱感、呼吸苦、胸痛、冷汗、咳嗽、過敏症、接触性皮膚炎、光線過敏反応、皮膚血管炎、激越、オーガズム異常、嗜眠、睡眠障害、歯軋り、失見当識、攻撃性、怒り、歩行障害、開口障害、下肢静止不能症候群、異常感、咽頭炎、咽喉緊張、口臭、嚥下障害、顕微鏡的大腸炎、散瞳、緑内障、異常出血、斑状出血、胃腸出血、白血球減少、筋緊張、多尿、閉経期症状、精巣痛、甲状腺機能低下、乳汁漏出症、高プロラクチン血症、血中カリウム上昇

デュロキセチンカプセル30mg「YD」の用法・用量

  • 〈うつ病・うつ状態、糖尿病性神経障害に伴う疼痛〉通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして40mgを経口投与する
  • 投与は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する
    • なお、効果不十分な場合には、1日60mgまで増量することができる
  • 〈線維筋痛症に伴う疼痛、慢性腰痛症に伴う疼痛、変形性関節症に伴う疼痛〉通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして60mgを経口投与する
  • 投与は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する
  • (用法及び用量に関連する注意)〈うつ病・うつ状態、糖尿病性神経障害に伴う疼痛〉本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら調節すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

デュロキセチンカプセル30mg「YD」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 高度腎機能障害
    • 高度肝機能障害
    • コントロール不良の閉塞隅角緑内障
    • モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内
    • 過度のアルコール摂取
    • 眼内圧亢進
    • 痙攣性疾患
    • 高血圧
    • 自殺企図
    • 自殺念慮
    • 出血性素因
    • 心疾患
    • 前立腺肥大症
    • てんかん
    • 脳器質的障害
    • 排尿困難
    • 緑内障
    • 出血性疾患
    • 統合失調症素因
    • 衝動性が高い併存障害
    • 軽度から中等度肝機能障害
    • 軽度から中等度腎機能障害
    • 躁うつ病

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

デュロキセチンカプセル30mg「YD」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤<メチルチオニニウム・リネゾリド以外> 他の抗うつ剤で併用により発汗、他の抗うつ剤で併用により不穏、他の抗うつ剤で併用により全身痙攣、他の抗うつ剤で併用により異常高熱、他の抗うつ剤で併用により昏睡
セレギリン塩酸塩 他の抗うつ剤で併用により発汗、他の抗うつ剤で併用により不穏、他の抗うつ剤で併用により全身痙攣、他の抗うつ剤で併用により異常高熱、他の抗うつ剤で併用により昏睡
ラサギリンメシル酸塩 他の抗うつ剤で併用により発汗、他の抗うつ剤で併用により不穏、他の抗うつ剤で併用により全身痙攣、他の抗うつ剤で併用により異常高熱、他の抗うつ剤で併用により昏睡
サフィナミドメシル酸塩 他の抗うつ剤で併用により発汗、他の抗うつ剤で併用により不穏、他の抗うつ剤で併用により全身痙攣、他の抗うつ剤で併用により異常高熱、他の抗うつ剤で併用により昏睡
ピモジド QT延長、心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>、心血管系副作用
エタノール摂取 相互に中枢神経抑制作用を増強、肝機能が悪化
中枢抑制剤 相互に作用を増強
バルビツール酸誘導体 相互に作用を増強
ロラゼパム 相互に作用を増強
血漿蛋白との結合率の高い薬剤 相互に作用を増強
ワルファリンカリウム 相互に作用を増強、出血傾向が増強
メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー> セロトニン症候群
セロトニン作用薬 セロトニン症候群、相互にセロトニン作用を増強、セロトニン作用による症状
炭酸リチウム セロトニン症候群、相互にセロトニン作用を増強、セロトニン作用による症状
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、相互にセロトニン作用を増強、セロトニン作用による症状
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、相互にセロトニン作用を増強、セロトニン作用による症状
塩酸トラマドール セロトニン症候群、相互にセロトニン作用を増強、セロトニン作用による症状
トリプタン系薬剤 セロトニン症候群、相互にセロトニン作用を増強、セロトニン作用による症状
L-トリプトファン含有製剤 セロトニン症候群、相互にセロトニン作用を増強、セロトニン作用による症状
リネゾリド セロトニン症候群、相互にセロトニン作用を増強、セロトニン作用による症状
フルボキサミンマレイン酸塩 本剤の血中濃度が上昇
シプロフロキサシン 本剤の血中濃度が上昇
エノキサシン 本剤の血中濃度が上昇
塩酸パロキセチン水和物 本剤の血中濃度が上昇
キニジン硫酸塩水和物 本剤の血中濃度が上昇
三環系抗うつ剤 血中濃度が上昇、出血傾向が増強
アミトリプチリン塩酸塩 血中濃度が上昇
塩酸ノルトリプチリン 血中濃度が上昇
イミプラミン塩酸塩 血中濃度が上昇
フェノチアジン系トランキライザー 血中濃度が上昇
ペルフェナジン 血中濃度が上昇
抗不整脈剤 血中濃度が上昇
塩酸プロパフェノン 血中濃度が上昇
酢酸フレカイニド 血中濃度が上昇
血圧降下剤 作用を減弱
クロニジン塩酸塩 作用を減弱
エピネフリン 心血管作用<血圧上昇等>が増強
ノルエピネフリン 心血管作用<血圧上昇等>が増強
出血傾向を来すと考えられる薬剤 出血傾向が増強
非定型抗精神病薬 出血傾向が増強
フェノチアジン系薬剤 出血傾向が増強
アスピリン 出血傾向が増強
非ステロイド系抗炎症剤 出血傾向が増強

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • L-トリプトファン(アミノ酸の一種)を含むもの<大豆、カゼイン、かつお節、小麦、豆腐 など>
  • アルコールを含むもの

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デュロキセチンカプセル30mg「YD」に関係する解説

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

  • デュロキセチンカプセル30mg「YD」は、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)に分類される。
  • SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)とは、脳内のノルアドレナリンやセロトニンといった神経伝達物質の働きを改善し、意欲を高め、憂鬱な気分などを改善する薬。

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)の代表的な商品名

  • サインバルタ
  • トレドミン
  • イフェクサーSR
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