処方薬
ルボックス錠75
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ルボックス錠75の基本情報

ルボックス錠75の概要

商品名 ルボックス錠75
一般名 フルボキサミンマレイン酸塩錠
薬価・規格 40.3円 (75mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 アッヴィ
ブランド ルボックス錠25 他
YJコード 1179039F3039
レセプト電算コード 620007147
識別コード @L75
添付文書PDFファイル

ルボックス錠75の主な効果と作用

  • ゆううつな気持ちや、不安やイライラ、やる気がなくなるなどのこころの症状や、食欲がなくなる、眠れないなどの体の症状を改善するお薬です。
  • 人前での強い緊張や不安感、ふるえなどの症状を改善するお薬です。
  • 脳内の神経伝達物質セロトニン)の量を増やすことにより、ゆううつな気持ちや落ち込んでいる気分をやわらげる働きがあります。
  • 日常に支障が出るほどの強い不安やこだわりなどの症状を改善するお薬です。

ルボックス錠75の用途

ルボックス錠75の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

嘔気、眠気、悪心、口渇、便秘、CK上昇、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、倦怠感、めまい

起こる可能性のある重大な副作用

せん妄、幻覚、妄想、痙攣、錯乱、意識障害、意識レベル低下、意識消失、ショック、アナフィラキシー、セロトニン症候群、発熱、ミオクロヌス、振戦、協調異常、発汗、昏睡状態、急性腎障害、悪性症候群、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、白血球増加、血清CK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、高熱が持続、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、黄疸、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいγ-GTP上昇、著しい総ビリルビン上昇、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、SIADH、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム増加、高張尿、食欲不振、頭痛、嘔吐、全身倦怠感

上記以外の副作用

ふらつき、立ちくらみ、アカシジア様症状、顎不随意運動、開口障害、頬筋痙攣、錐体外路障害、不眠、頭がボーっとする、ぼんやり、集中力低下、記憶減退、動作緩慢、あくび、圧迫感、抑うつ感、神経過敏、焦燥感、不安感、躁転、気分高揚、舌麻痺、言語障害、しびれ、運動失調、知覚異常、異常感覚、冷感、動悸、血圧上昇、低血圧、起立性低血圧、発疹、蕁麻疹、湿疹、そう痒感、ヘモグロビン減少、血清鉄上昇、血清鉄低下、LDH上昇、Al-P上昇、下痢、腹痛、腹部膨満感、消化不良、空腹感、口腔内粘膜腫脹、排尿困難、排尿障害、頻尿、乏尿、BUN上昇、尿蛋白陽性、血清カリウム上昇、血清カリウム低下、血中ナトリウム低下、脱力感、上肢虚脱、息切れ、胸痛、熱感、ほてり、灼熱感、視調節障害、眼痛、眼圧迫感、眼がチカチカする、耳鳴、鼻閉、苦味、歯がカチカチする、体重増加、脱毛、激越、性欲障害、徐脈、過敏症、光線過敏性反応、紫斑、胃腸出血、斑状出血、異常出血、貧血、尿失禁、尿閉、乳汁漏出、高プロラクチン血症、月経異常、勃起障害、射精障害、性機能異常、関節痛、筋肉痛、浮腫、しゃっくり、味覚異常、散瞳、緑内障

ルボックス錠75の用法・用量

  • 成人への投与:〈うつ病・うつ状態、強迫性障害、社会不安障害〉通常、成人には、フルボキサミンマレイン酸塩として、1日50mgを初期用量とし、1日150mgまで増量し、1日2回に分割して経口投与する
    • なお、年齢・症状に応じて適宜増減する
  • 小児への投与:〈強迫性障害〉通常、8歳以上の小児には、フルボキサミンマレイン酸塩として、1日1回25mgの就寝前経口投与から開始する
  • その後1週間以上の間隔をあけて1日50mgを1日2回朝及び就寝前に経口投与する
  • 年齢・症状に応じて1日150mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として25mgずつ行うこと
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら調節すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ルボックス錠75の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • ピモジド投与中
    • チザニジン塩酸塩投与中
    • ラメルテオン投与中
    • モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内
    • メラトニン投与中
    • 心疾患のある高齢者
    • 肝機能障害
    • 眼内圧亢進
    • 痙攣性疾患
    • 自殺企図
    • 自殺念慮
    • 出血性素因
    • 心疾患
    • てんかん
    • 脳器質的障害
    • 緑内障
    • 出血性疾患
    • 重度腎機能障害
    • 統合失調症素因
    • 衝動性が高い併存障害
    • 躁うつ病

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ルボックス錠75の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
向精神薬 悪性症候群、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、発熱、白血球増加、血清CK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、高熱が持続、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害、死亡
抗精神病薬 悪性症候群、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、発熱、白血球増加、血清CK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、高熱が持続、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害、死亡
抗うつ剤 悪性症候群、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、発熱、白血球増加、血清CK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、高熱が持続、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害、死亡
モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤<メチルチオニニウム・リネゾリド以外> 両薬剤の作用が増強、類薬とMAO阻害剤との併用によりセロトニン症候群
セレギリン塩酸塩 両薬剤の作用が増強、類薬とMAO阻害剤との併用によりセロトニン症候群
ラサギリンメシル酸塩 両薬剤の作用が増強、類薬とMAO阻害剤との併用によりセロトニン症候群
サフィナミドメシル酸塩 両薬剤の作用が増強、類薬とMAO阻害剤との併用によりセロトニン症候群
ピモジド 血中濃度が上昇、半減期が延長、QT延長、心室性不整脈<torsade de pointesを含む>、心血管系の副作用
チザニジン塩酸塩 血中濃度が上昇、半減期が延長、著しい血圧低下
クマリン系抗凝血剤 血中濃度が上昇
ワルファリンカリウム 血中濃度が上昇、皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等>
ラメルテオン 最高血中濃度・AUCが顕著に上昇、作用が強くあらわれる
メラトニン 最高血中濃度・AUCが顕著に上昇、作用が強くあらわれる
セロトニン作用薬 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
炭酸リチウム セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
L-トリプトファン含有製剤 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
L-トリプトファンを含有するアミノ酸製剤 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
L-トリプトファンを含有する経腸成分栄養剤 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
トリプタン系薬剤 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
コハク酸スマトリプタン セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
塩酸トラマドール セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
リネゾリド セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー> セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
抗てんかん剤 血中濃度を上昇
フェニトイン 血中濃度を上昇
カルバマゼピン 血中濃度を上昇
三環系抗うつ剤 血中濃度を上昇、皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等>
イミプラミン塩酸塩 血中濃度を上昇
アミトリプチリン塩酸塩 血中濃度を上昇
塩酸クロミプラミン 血中濃度を上昇
ベンゾジアゼピン系化合物 血中濃度を上昇
アルプラゾラム 血中濃度を上昇
ブロマゼパム 血中濃度を上昇
ジアゼパム 血中濃度を上昇
オランザピン 血中濃度を上昇
クロザピン 血中濃度を上昇
ロピニロール塩酸塩 血中濃度を上昇
メキシレチン塩酸塩 血中濃度を上昇
シルデナフィル 血中濃度を上昇
β-遮断剤 血中濃度上昇によると考えられる徐脈・低血圧
プロプラノロール 血中濃度上昇によると考えられる徐脈・低血圧
キサンチン系気管支拡張剤 クリアランスを1/3に低下、めまい、傾眠、不整脈
テオフィリン クリアランスを1/3に低下、めまい、傾眠、不整脈
シクロスポリン 血中濃度上昇
酒石酸ゾルピデム 血中濃度上昇
メサドン塩酸塩 血中濃度上昇
アブロシチニブ 作用が増強
出血傾向を来すと考えられる薬剤 皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等>
非定型抗精神病薬 皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等>
フェノチアジン系薬剤 皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等>
アスピリン 皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等>
非ステロイド系抗炎症剤 皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等>

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • L-トリプトファン(アミノ酸の一種)を含むもの<大豆、カゼイン、かつお節、小麦、豆腐 など>
  • アルコールを含むもの

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ルボックス錠75に関係する解説

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

  • ルボックス錠75は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される。
  • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)とは、主に脳内の神経伝達物質セロトニンの働きを改善し、意欲を高めたり、憂鬱な気分などを改善する薬。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の代表的な商品名

  • ジェイゾロフト
  • デプロメール、ルボックス
  • パキシル
  • レクサプロ
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