処方薬
マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」
後発

マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」の基本情報

マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」の概要

商品名 マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」
一般名 マプロチリン塩酸塩25mg錠
薬価・規格 9.5円 (25mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 共和薬品
ブランド マプロチリン塩酸塩錠10mg「アメル」 他
YJコード 1179008F2070
レセプト電算コード 620136401
識別コード KW
添付文書PDFファイル

マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」の主な効果と作用

  • 脳内の神経伝達物質の働きをよくし、ゆううつで落ち込んだ気分、意欲や行動の低下している状態を改善する働きがあります。
  • 意欲を高め、気分を楽にするお薬です。

マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」の用途

マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

食欲不振、悪心、便秘、起立性低血圧、心悸亢進、心電図異常、不安、眠気、パーキンソン様症状、振戦、アカシジア

起こる可能性のある重大な副作用

てんかん発作、悪性症候群、Syndrome malin、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、発熱、白血球増加、血清CK上昇、CK上昇、血清CPK上昇、CPK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、高熱が持続、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、無顆粒球症、間質性肺炎、好酸球性肺炎、咳嗽、肺音異常、捻髪音、QT延長、心室頻拍、Torsades de pointes、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、麻痺性イレウス、腸管麻痺、嘔吐、著しい便秘、腹部膨満、腹部弛緩、腸内容物うっ滞

上記以外の副作用

錐体外路障害、言語障害、知覚異常、睡眠障害、不眠、神経過敏、集中力欠如、思考力低下、頭がボーッとする、躁状態、排尿困難、視調節障害、散瞳、発疹、胃部不快感、胃腸症状、腹痛、口内苦味感、味覚異常、めまい、ふらつき、倦怠感、熱感、頭痛、頭重、頻尿、夜尿、浮腫、血圧降下、血圧上昇、激越、ミオクロヌス、情緒不安、抗コリン作用、口渇、緑内障、尿閉、紫斑、脱毛、過敏症、皮膚血管炎、好酸球増多、血小板減少、乳房肥大、乳汁漏出、気管支痙攣、心ブロック、不整脈、失神、幻覚、陰萎、せん妄、運動失調、錯乱状態、悪夢、記憶障害、離人症、鼻閉、光線過敏症、蕁麻疹、そう痒感、白血球減少、白血球増多、ALP上昇、異常食欲亢進、口内炎、下痢、体重増加、耳鳴、流涎

マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」の用法・用量

  • 通常成人にはマプロチリン塩酸塩として1日30~75mgを2~3回に分割経口投与する
  • また前記用量は1日1回夕食後あるいは就寝前に投与できる
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 痙攣性疾患
    • 心筋梗塞の回復初期
    • てんかん
    • 尿閉
    • 閉塞隅角緑内障
    • 前立腺疾患
    • MAO阻害剤投与中
    • MAO阻害剤投与中止後2週間以内
    • 副腎髄質腫瘍
    • 開放隅角緑内障
    • 褐色細胞腫
    • 眼内圧亢進
    • 狭心症
    • 甲状腺機能亢進症
    • 刺激伝導障害
    • 自殺企図
    • 自殺念慮
    • 重篤な肝障害
    • 重篤な腎障害
    • 神経芽細胞腫
    • 心不全
    • 低血圧
    • 排尿困難
    • 発作性頻拍
    • 不整脈
    • 高度慢性便秘
    • 甲状腺ホルモン剤投与中
    • 脳器質障害
    • 統合失調症素因
    • 衝動性が高い併存障害
    • 躁うつ病
    • 心筋梗塞<回復初期を除く>
    • 心疾患<心筋梗塞の回復初期を除く>
    • パラガングリオーマ

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
モノアミン酸化酵素阻害剤 発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡
セレギリン塩酸塩 発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡
ラサギリンメシル酸塩 発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡
サフィナミドメシル酸塩 発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡
ゾニサミド 発汗、高血圧、失神、不全収縮、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛
甲状腺ホルモン剤 循環器系に影響
痙攣閾値を低下させる薬剤 痙攣発作
フェノチアジン系薬剤 痙攣発作、鎮静、抗コリン作用の増強
ベンゾジアゼピン系化合物 痙攣発作、中枢神経抑制作用が増強
副交感神経興奮剤 作用が減弱
ピロカルピン 作用が減弱
抗コリン作用を有する薬剤 口渇、便秘、尿閉、視力障害、眠気
トリヘキシフェニジル 口渇、便秘、尿閉、視力障害、眠気
アトロピン 口渇、便秘、尿閉、視力障害、眠気
肝初回通過効果を受けやすいβ-遮断剤 口渇、鎮静、起立性低血圧、霧視、運動失調
プロプラノロール 口渇、鎮静、起立性低血圧、霧視、運動失調
交感神経作動薬 心血管作用<高血圧等>を増強
エピネフリン 心血管作用<高血圧等>を増強
ノルエピネフリン 心血管作用<高血圧等>を増強
フェニレフリン 心血管作用<高血圧等>を増強
アトモキセチン 相互に作用が増強
レボメプロマジン 鎮静、抗コリン作用の増強
リスペリドン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
フルボキサミン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
パロキセチン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
テルビナフィン 本剤の血中濃度が上昇
中枢抑制剤 中枢神経抑制作用が増強
バルビツール酸誘導体 中枢神経抑制作用が増強、三環系抗うつ剤<イミプラミン>の作用が減弱
全身麻酔 中枢神経抑制作用が増強
ハロタン 中枢神経抑制作用が増強
抗不安薬 中枢神経抑制作用が増強
エタノール摂取 中枢神経抑制作用が増強
サリドマイド 中枢神経抑制作用が増強
肝酵素誘導作用をもつ医薬品 三環系抗うつ剤<イミプラミン>の作用が減弱
フェニトイン 三環系抗うつ剤<イミプラミン>の作用が減弱、三環系抗うつ剤<イミプラミン>でフェニトインの作用が増強
アドレナリン作動性神経遮断作用を有する降圧剤 降圧作用を減弱
グアネチジン 降圧作用を減弱
キニジン 三環系抗うつ剤<イミプラミン>の作用が増強
プロパフェノン 三環系抗うつ剤<イミプラミン>の作用が増強
メチルフェニデート 三環系抗うつ剤<イミプラミン>の作用が増強
シメチジン 三環系抗うつ剤<イミプラミン>の作用が増強
インスリン製剤 過度の血糖低下
スルホニルウレア系薬剤 過度の血糖低下
グリベンクラミド 過度の血糖低下
クマリン系抗凝血剤 三環系抗うつ剤<ノルトリプチリン>の併用で抗凝血剤の血中濃度半減期が延長
ワルファリン 三環系抗うつ剤<ノルトリプチリン>の併用で抗凝血剤の血中濃度半減期が延長
スルファメトキサゾール・トリメトプリム 三環系抗うつ剤<イミプラミン>との併用により抑うつが再発又は悪化
QTを延長する薬剤 QT間隔延長、心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>、重篤な副作用
スニチニブ QT間隔延長、心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>、重篤な副作用
ダサチニブ QT間隔延長、心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>、重篤な副作用
イミプラミン QT間隔延長、心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>、重篤な副作用

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

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マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」に関係する解説

四環系抗うつ薬

  • マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」は、四環系抗うつ薬に分類される。
  • 四環系抗うつ薬とは、脳内のノルアドレナリンなどの神経伝達物質の働きを改善し、意欲を高めたり、憂鬱な気分、不安、不眠などの症状を改善する薬。

四環系抗うつ薬の代表的な商品名

  • テシプール
  • テトラミド
  • ルジオミール
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