処方薬
アナフラニール錠25mg
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アナフラニール錠25mgの基本情報

アナフラニール錠25mgの概要

商品名 アナフラニール錠25mg
一般名 クロミプラミン塩酸塩錠
薬価・規格 13.0円 (25mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 アルフレッサ ファーマ
ブランド アナフラニール錠10mg 他
YJコード 1174002F2025
レセプト電算コード 611170028
識別コード NF327
添付文書PDFファイル

アナフラニール錠25mgの主な効果と作用

  • 脳内の神経伝達物質の働きをよくし、ゆううつで落ち込んだ気分、意欲や行動の低下している状態を改善する働きがあります。
  • 気分が晴々しないゆううつな気持ちをやわらげるお薬です。
  • 無意識に尿をもらしたり、夜間のおねしょを改善するお薬です。
  • 神経の働きを活発にし、意欲を高めるお薬です。
  • 突然体の力が抜けるなどの症状が起こるのをおさえるお薬です。
  • 膀胱を収縮させる物質(アセチルコリン)の働きをおさえ、膀胱の容量を増やすとともに尿道の筋肉の収縮力を高めて尿がもれるのを防ぐ働きがあります。

アナフラニール錠25mgの用途

アナフラニール錠25mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

頭痛、便秘、血圧降下、動悸、パーキンソン症状、アカシジア、錐体外路障害、躁状態、不眠、あくび、性機能障害

起こる可能性のある重大な副作用

悪性症候群、Syndrome malin、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、発熱、白血球増加、血清CK上昇、CK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、高熱が持続、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害、セロトニン症候群、不安、焦燥、せん妄、興奮、振戦、ミオクロヌス、反射亢進、下痢、てんかん発作、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、無顆粒球症、汎血球減少、咽頭痛、インフルエンザ様症状、麻痺性イレウス、腸管麻痺、食欲不振、悪心、嘔吐、著しい便秘、腹部膨満、腹部弛緩、腸内容物うっ滞、間質性肺炎、好酸球性肺炎、咳嗽、肺音異常、捻髪音、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、SIADH、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、QT延長、心室頻拍、Torsade de pointes、心室細動、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇

上記以外の副作用

排尿困難、視調節障害、散瞳、過敏症、発疹、そう痒感、倦怠感、異常高熱、熱感、起立性低血圧、心電図異常、不整脈、心ブロック、血圧上昇、眠気、知覚異常、幻覚、精神錯乱、攻撃的反応、激越、悪夢、抑うつ悪化、記憶障害、離人症、抗コリン作用、口渇、眼内圧亢進、緑内障、尿閉、光線過敏症、脱毛、白血球減少、血小板減少、紫斑、点状出血、好酸球増多、味覚異常、プロラクチン分泌促進、乳房肥大、乳汁漏出、体重増加、口周部不随意運動、不随意運動、ふらつき、めまい、食欲亢進、浮腫、言語障害、集中力欠如、運動失調

アナフラニール錠25mgの用法・用量

  • 〈精神科領域におけるうつ病・うつ状態〉通常、成人にはクロミプラミン塩酸塩として1日50~100mgを1~3回に分割経口投与する
  • ただし、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は225mgまでとする
  • 〈遺尿症〉通常、6歳未満の幼児にはクロミプラミン塩酸塩として1日10~25mgを、また6歳以上の小児には1日20~50mgを1~2回に分割経口投与する
  • ただし、年齢、症状により適宜増減する
  • 〈ナルコレプシーに伴う情動脱力発作〉通常、成人にはクロミプラミン塩酸塩として1日10~75mgを1~3回に分割経口投与する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

アナフラニール錠25mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 心筋梗塞の回復初期
    • 尿閉
    • 閉塞隅角緑内障
    • 前立腺疾患
    • QT延長症候群
    • MAO阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内
    • 副腎髄質腫瘍
    • 開放隅角緑内障
    • 褐色細胞腫
    • 眼内圧亢進
    • 狭心症
    • 痙攣性疾患
    • 甲状腺機能亢進症
    • 刺激伝導障害
    • 自殺企図
    • 自殺念慮
    • 重篤な肝障害
    • 重篤な腎障害
    • 神経芽細胞腫
    • 心不全
    • 低カリウム血症
    • 低血圧
    • てんかん
    • 排尿困難
    • 発作性頻拍
    • 不整脈
    • 心筋梗塞<回復初期は除く>
    • 心疾患<心筋梗塞の回復初期は除く>
    • 高度慢性便秘
    • 脳器質障害
    • 統合失調症素因
    • 衝動性が高い併存障害
    • 躁うつ病

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

アナフラニール錠25mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
MAO阻害剤<リネゾリド以外> 発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡
セレギリン塩酸塩 発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡
ラサギリンメシル酸塩 発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡
サフィナミドメシル酸塩 発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡
ゾニサミド 発汗、高血圧、失神、不全収縮、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛
副交感神経興奮剤 作用が減弱
ピロカルピン 作用が減弱
セビメリン 作用が減弱
抗コリン作用を有する薬剤 口渇、便秘、尿閉、視力障害、眠気
トリヘキシフェニジル 口渇、便秘、尿閉、視力障害、眠気
アトロピン 口渇、便秘、尿閉、視力障害、眠気
交感神経作動薬 心血管作用<高血圧等>を増強
エピネフリン 心血管作用<高血圧等>を増強
ノルエピネフリン 心血管作用<高血圧等>を増強
フェニレフリン 心血管作用<高血圧等>を増強
アトモキセチン 相互に作用が増強
中枢抑制剤 中枢神経抑制作用が増強
バルビツール酸誘導体 中枢神経抑制作用が増強、本剤の血中濃度が低下し作用が減弱
全身麻酔 中枢神経抑制作用が増強
ハロタン 中枢神経抑制作用が増強
抗不安薬 中枢神経抑制作用が増強
アルプラゾラム 中枢神経抑制作用が増強
エタノール摂取 中枢神経抑制作用が増強
サリドマイド 中枢神経抑制作用が増強
フェノチアジン系トランキライザー 鎮静、抗コリン作用の増強
レボメプロマジン 鎮静、抗コリン作用の増強
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強、セロトニン症候群
フルボキサミン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強、セロトニン症候群
パロキセチン 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強、セロトニン症候群
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群
ミルナシプラン セロトニン症候群
リチウム製剤 セロトニン症候群
三環系抗うつ剤 セロトニン症候群
アミトリプチリン セロトニン症候群
イミプラミン セロトニン症候群
塩酸トラマドール セロトニン症候群
リネゾリド セロトニン症候群
肝酵素誘導作用をもつ医薬品 本剤の血中濃度が低下し作用が減弱
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下し作用が減弱、他の三環系抗うつ剤<イミプラミン>でフェニトインの作用が増強
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下し作用が減弱
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し作用が減弱
キニジン 本剤の作用が増強
プロパフェノン 本剤の作用が増強
メチルフェニデート 本剤の作用が増強
シメチジン 本剤の作用が増強
黄体・卵胞ホルモン剤 本剤の作用が増強
シナカルセト 本剤の作用が増強
サキナビル 本剤の作用が増強
テルビナフィン 他の三環系抗うつ剤<イミプラミン>で活性代謝物の血中濃度が上昇
ホスアンプレナビル 本剤の血中濃度が上昇
血圧降下剤 作用を減弱
グアネチジン 作用を減弱
インスリン製剤 過度の血糖低下
スルホニルウレア系薬剤 過度の血糖低下
グリベンクラミド 過度の血糖低下
グリクラジド 過度の血糖低下
クマリン系抗凝血剤 ノルトリプチリンとの併用によりクマリン系抗凝血剤の血中濃度半減期が延長
ワルファリン ノルトリプチリンとの併用によりクマリン系抗凝血剤の血中濃度半減期が延長
スルファメトキサゾール・トリメトプリム 抑うつが再発又は悪化
QTを延長する薬剤 QT間隔延長、心室性不整脈<Torsade de pointesを含む>、重篤な副作用
スニチニブ QT間隔延長、心室性不整脈<Torsade de pointesを含む>、重篤な副作用
ダサチニブ QT間隔延長、心室性不整脈<Torsade de pointesを含む>、重篤な副作用
マプロチリン QT間隔延長、心室性不整脈<Torsade de pointesを含む>、重篤な副作用
デスモプレシン 低ナトリウム血症性の痙攣発作

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

アナフラニール錠25mgと主成分が同じ薬

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アナフラニール錠25mgに関係する解説

三環系抗うつ薬(第一世代)

  • アナフラニール錠25mgは、三環系抗うつ薬(第一世代)に分類される。
  • 三環系抗うつ薬(第一世代)とは、脳内のノルアドレナリンやセロトニンといった神経伝達物質の働きを改善し、意欲を高め、憂鬱な気分などを改善する薬。

三環系抗うつ薬(第一世代)の代表的な商品名

  • アナフラニール
  • トフラニール、イミドール
  • トリプタノール
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