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エフピーOD錠2.5
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エフピーOD錠2.5の基本情報

エフピーOD錠2.5の概要

商品名 エフピーOD錠2.5
一般名 セレギリン塩酸塩口腔内崩壊錠
薬価・規格 260.9円 (2.5mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 エフピー
YJコード 1169010F2020
レセプト電算コード 620005364
識別コード FP2.5
添付文書PDFファイル

エフピーOD錠2.5の主な効果と作用

  • 手のふるえや筋肉のこわばり、動作が遅くなるなどの症状を改善するお薬です。
  • 脳内の神経伝達物質(ドパミン)の分解を防ぐことにより、ドパミン量を正常なレベルに近づけ、パーキンソン病症状を改善する働きがあります。

エフピーOD錠2.5の用途

エフピーOD錠2.5の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

めまい、ふらつき、頭痛、頭重感、不眠、眠気、興奮、精神症状、ジストニア、筋緊張異常、構音障害

起こる可能性のある重大な副作用

幻覚、妄想、錯乱、せん妄、胃潰瘍、狭心症、狭心症増悪、悪性症候群、高熱、意識障害、高度筋硬直、不随意運動、血清CK上昇、低血糖、低血糖症状、昏睡

上記以外の副作用

歩行異常、不安、体のこわばり、しびれ、多夢、うつ症状、意識レベル低下、緊張低下、悪心、嘔吐、食欲不振、口渇、胃痛、腹痛、便秘、下痢、消化不良、起立性低血圧、低血圧、高血圧、動悸、不整脈、心電図異常、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、過敏症、発疹、排尿困難、白血球減少、視野狭窄、浮腫、胸痛、胸部不快感、倦怠感、ほてり、のぼせ、味覚異常、多汗、気分不良、疲労感、筋骨格硬直、腰痛、発熱、悪寒、体重減少、味覚低下、舌違和感、意欲低下、筋攣縮、四肢痛、状態悪化

エフピーOD錠2.5の用法・用量

  • 〈レボドパ含有製剤を併用する場合〉通常、成人にセレギリン塩酸塩として1日1回2.5mgを朝食後服用から始め、2週ごとに1日量として2.5mgずつ増量し、最適投与量を定めて、維持量とする(標準維持量1日7.5mg)
  • 1日量がセレギリン塩酸塩として5.0mg以上の場合は朝食及び昼食後に分服する
  • ただし、7.5mgの場合は朝食後5.0mg及び昼食後2.5mgを服用する
    • なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが1日10mgを超えないこととする
  • 〈レボドパ含有製剤を併用しない場合〉通常、成人にセレギリン塩酸塩として1日1回2.5mgを朝食後服用から始め、2週ごとに1日量として2.5mgずつ増量し、1日10mgとする
  • 1日量がセレギリン塩酸塩として5.0mg以上の場合は朝食及び昼食後に分服する
  • ただし、7.5mgの場合は朝食後5.0mg及び昼食後2.5mgを服用する
    • なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが1日10mgを超えないこととする
  • (用法及び用量に関連する注意)レボドパ含有製剤投与中の患者に本剤の投与を開始する場合、及び本剤投与中の患者にレボドパ含有製剤の投与を開始する場合には、レボドパ含有製剤と本剤の併用によりレボドパの副作用が増強されることがあるので、観察を十分に行い慎重に維持量を決定すること(維持量投与後、レボドパと本剤との併用効果と思われる不随意運動、幻覚、妄想等があらわれた場合には、本剤又はレボドパの減量等適切に処置を行うこと)
    • なお、本剤又はレボドパの減量を行う際には、本剤のMAO-B阻害作用が長期間持続して効果の減弱に時間を要することも考慮すること〔18.2参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

エフピーOD錠2.5の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 選択的MAO-B阻害剤投与中
    • コカイン依存
    • 覚醒剤依存
    • 中枢興奮薬依存
    • 選択的セロトニン再取り込み阻害剤投与中
    • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤投与中
    • 統合失調症
    • 選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤投与中
    • トラマドール塩酸塩投与中
    • タペンタドール塩酸塩投与中
    • ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤投与中
    • 三環系抗うつ剤投与中
    • ペチジン塩酸塩含有製剤投与中
    • リスデキサンフェタミンメシル酸塩投与中
    • 四環系抗うつ剤投与中
    • セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤投与中
    • マジンドール投与中
    • メタンフェタミン塩酸塩投与中
    • 狭心症
    • 重篤な肝障害
    • 重篤な腎障害
    • 高用量のレボドパ投与中
    • 心・脳循環器系障害
    • レボドパ含有製剤の投与を開始
    • レボドパ含有製剤投与中

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

エフピーOD錠2.5の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
レボドパ 副作用が増強、不随意運動、幻覚、妄想、副作用発現率が高い
ペチジン塩酸塩 高度の興奮、精神錯乱
塩酸トラマドール 高度の興奮、精神錯乱
タペンタドール塩酸塩 高度の興奮、精神錯乱
B型モノアミン酸化酵素阻害剤 高血圧クリーゼ及びセロトニン症候群等の重篤な副作用
ラサギリンメシル酸塩 高血圧クリーゼ及びセロトニン症候群等の重篤な副作用
サフィナミドメシル酸塩 高血圧クリーゼ及びセロトニン症候群等の重篤な副作用
三環系抗うつ剤 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛、死亡
アミトリプチリン塩酸塩 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛、死亡
アモキサピン 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛、死亡
イミプラミン塩酸塩 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛、死亡
塩酸クロミプラミン 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛、死亡
ドスレピン塩酸塩 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛、死亡
トリミプラミンマレイン酸塩 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛、死亡
塩酸ノルトリプチリン 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛、死亡
ロフェプラミン塩酸塩 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛、死亡
四環系抗うつ剤 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛
マプロチリン塩酸塩 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛
塩酸ミアンセリン 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛
マレイン酸セチプチリン 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化、筋強剛
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 両薬剤の作用が増強
フルボキサミンマレイン酸塩 両薬剤の作用が増強
塩酸パロキセチン水和物 両薬剤の作用が増強
塩酸セルトラリン 両薬剤の作用が増強
エスシタロプラムシュウ酸塩 両薬剤の作用が増強
セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬 両薬剤の作用が増強
ボルチオキセチン臭化水素酸塩 両薬剤の作用が増強
ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤 両薬剤の作用が増強
ミルタザピン 両薬剤の作用が増強
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 両薬剤の作用が増強
塩酸ミルナシプラン 両薬剤の作用が増強
デュロキセチン塩酸塩 両薬剤の作用が増強
ベンラファキシン塩酸塩 両薬剤の作用が増強
選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 両薬剤の作用が増強
アトモキセチン塩酸塩 両薬剤の作用が増強
マジンドール 両薬剤の作用が増強
メタンフェタミン塩酸塩 両薬剤の作用が増強
リスデキサンフェタミンメシル酸塩 両薬剤の作用が増強
CYP2D6及びCYP3A4の阻害作用を有する製剤 本剤の作用・毒性が大幅に増強
シメチジン 本剤の作用・毒性が大幅に増強
キニジン硫酸塩水和物 本剤の作用・毒性が大幅に増強
塩酸プロパフェノン 本剤の作用・毒性が大幅に増強
ハロペリドール 本剤の作用・毒性が大幅に増強
エリスロマイシン 本剤の作用・毒性が大幅に増強
ジョサマイシン 本剤の作用・毒性が大幅に増強
クラリスロマイシン 本剤の作用・毒性が大幅に増強
イトラコナゾール 本剤の作用・毒性が大幅に増強
フルコナゾール 本剤の作用・毒性が大幅に増強
ミコナゾール 本剤の作用・毒性が大幅に増強
クロトリマゾール 本剤の作用・毒性が大幅に増強
エチニルエストラジオール 本剤の作用・毒性が大幅に増強
ベラパミル 本剤の作用・毒性が大幅に増強
ジルチアゼム 本剤の作用・毒性が大幅に増強
ラウオルフィア製剤 本剤の作用が減弱
レセルピン 本剤の作用が減弱
テトラベナジン 本剤の作用が減弱
バルベナジントシル酸塩 本剤の作用が減弱
フェノチアジン系薬剤 本剤の作用が減弱
プロクロルペラジン 本剤の作用が減弱
クロルプロマジン 本剤の作用が減弱
ペラジン 本剤の作用が減弱
ブチロフェノン系製剤 本剤の作用が減弱
ブロムペリドール 本剤の作用が減弱
スルピリド 本剤の作用が減弱
メトクロプラミド 本剤の作用が減弱
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 セロトニン症候群
交感神経作動薬 血圧上昇、頻脈
エフェドリン塩酸塩 血圧上昇、頻脈
塩酸メチルエフェドリン 血圧上昇、頻脈
プソイドエフェドリン塩酸塩含有医薬品 血圧上昇、頻脈
フェニルプロパノールアミン塩酸塩含有医薬品 血圧上昇、頻脈

エフピーOD錠2.5と主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 260.9円 (2.5mg1錠)
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    製造会社 エフピー
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エフピーOD錠2.5に関係する解説

MAO-B阻害薬(パーキンソン病治療薬)

  • エフピーOD錠2.5は、MAO-B阻害薬(パーキンソン病治療薬)に分類される。
  • MAO-B阻害薬(パーキンソン病治療薬)とは、ドパミンの分解阻害作用により、脳内のドパミン量を増やしてパーキンソン病における手足の震えや筋肉のこわばりなどを改善する薬。

MAO-B阻害薬(パーキンソン病治療薬)の代表的な商品名

  • エフピー
  • アジレクト
  • エクフィナ
MAO-B阻害薬(パーキンソン病治療薬)についての詳しい解説を見る