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ドパストン散98.5%
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効果・効能

パーキンソン病、パーキンソン症候群。

用法・用量

レボドパとして1日量250~750mgを1~3回に分けて食後直ちに経口投与する。

その後2~3日毎に1日量として250mg宛増量し、症例毎に最適投与量を定め維持量とする(標準維持量1日1.5~3.5g)。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

副作用

(本項には頻度が算出できない副作用報告を含む)。

6,901例の副作用集計より、主な副作用及び発現率をみると、悪心・嘔吐(31.18%)、食欲不振(14.68%)と消化器症状が最も多く、次いで不随意運動(6.93%)、精神症状(3.42%)、不眠(3.39%)、頭痛(2.16%)、口渇(2.04%)、眩暈(1.97%)の順であった[新開発医薬品の副作用のまとめ(その27)]。

  1. 重大な副作用

    1. Syndrome malin(頻度不明):急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、高度筋硬直、不随意運動、ショック状態等が現れることがあるので、このような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行う。
    2. 錯乱(頻度不明)、幻覚(1.00%)、抑うつ(0.48%):錯乱、幻覚、抑うつが現れることがあるので、このような症状が現れた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行う。
    3. 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化(頻度不明):胃潰瘍悪化・十二指腸潰瘍悪化が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
    4. 溶血性貧血(頻度不明)、血小板減少(頻度不明):溶血性貧血、血小板減少が現れることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    5. 突発的睡眠(頻度不明):前兆のない突発的睡眠が現れることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行う。
    6. 閉塞隅角緑内障(頻度不明):急激な眼圧上昇を伴う閉塞隅角緑内障を起こすことがあるので、霧視、眼痛、充血、頭痛、嘔気等が認められた場合には、投与を中止し、直ちに適切な処置を行う。
  2. その他の副作用

    1. 精神神経系:(5%以上又は頻度不明)不随意運動、多弁、見当識障害、病的賭博、病的性欲亢進、ドパミン調節障害症候群、(0.5~5%未満)興奮、眩暈、頭痛、倦怠感、不眠、(0.5%未満)妄想、傾眠、味覚異常[不随意運動、多弁、見当識障害、興奮、妄想が現れた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行う]。
    2. 消化器:(5%以上又は頻度不明)悪心・嘔吐(31.18%)、食欲不振(14.68%)、(0.5~5%未満)口渇、便秘、胸やけ、下痢、唾液分泌過多、腹痛、腹部膨満感。
    3. 泌尿器:(0.5~5%未満)排尿異常。
    4. 血液:(5%以上又は頻度不明)白血球減少、(0.5%未満)貧血[投与を中止する]。
    5. 過敏症:(0.5%未満)発疹[投与を中止する]。
    6. 循環器:(5%以上又は頻度不明)起立性低血圧、(0.5~5%未満)血圧低下、血圧上昇、心悸亢進、(0.5%未満)不整脈。
    7. :(0.5%未満)視覚異常。
    8. 肝臓:(0.5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)[投与中は定期的に肝機能検査を行う]。
    9. 腎臓:(0.5%未満)浮腫。
    10. その他:(5%以上又は頻度不明)嗄声、痰の変色・口腔内粘膜の変色・汗の変色・便の変色等(痰の黒色変色・口腔内粘膜の黒色変色・汗の黒色変色・便の黒色変色等)、(0.5~5%未満)発汗、熱感、体重減少、(0.5%未満)筋肉痛、耳鳴、脱毛、唾液の変色・尿の変色(唾液の黒色変色・尿の黒色変色等)。

使用上の注意

(禁忌)

  1. 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化する恐れがある]。

  2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

(慎重投与)

  1. 肝障害又は腎障害のある患者[副作用の発現が増加する恐れがある]。

  2. 胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある患者又はその既往歴のある患者[症状が悪化する恐れがある]。

  3. 糖尿病患者[血糖値の上昇を誘発し、インスリン必要量を増大させるとの報告がある]。

  4. 重篤な心疾患・重篤な肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[症状が悪化する恐れがある]。

  5. 慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化する恐れがある]。

  6. 自殺傾向など精神症状のある患者[精神症状が悪化する恐れがある]。

(重要な基本的注意)

  1. 閉塞隅角緑内障の恐れのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行うことが望ましい。

  2. 本剤の投与は、少量から開始し、観察を十分に行い慎重に維持量まで増量する。また他剤から本剤に切り替える場合には、他剤を徐々に減量しながら本剤を増量するのが原則である。

  3. 長期投与時:レボドパ製剤の長期投与により、次のような現象が現れることがあるので、適切な処置を行う。

    1. 長期投与によりwearing off現象(up and down現象)が現れた場合には、1日用量の範囲内で投与回数を増やす等の処置を行う。
    2. 長期投与によりon and off現象が現れた場合には、維持量の漸減又は休薬を行う(症状悪化に際しては、その他の抗パーキンソン剤の併用等の処置を行う)。
  4. 前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意する。

  5. セレギリン塩酸塩等(B型モノアミン酸化酵素阻害剤)との併用に際しては、使用前に必ずセレギリン塩酸塩等の添付文書を参照する。

  6. レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されている。また、レボドパを投与された患者において、衝動制御障害に加えてレボドパを必要量を超えて求めるドパミン調節障害症候群が報告されている。患者及び家族等に病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにも関わらず持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害、ドパミン調節障害症候群の症状を説明し、これらの症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。

(相互作用)

併用注意:

  1. レセルピン製剤、テトラベナジン[脳内ドパミンが減少し本剤の作用が減弱する恐れがある(脳内のドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる)]。

  2. 血圧降下剤(メチルドパ水和物、レセルピン、節遮断剤等)[血圧降下剤の作用を増強することがある(機序は不明であるが、レボドパに血圧降下作用があるためと考えられている)]。

  3. 抗精神病薬(フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン等)、ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール等)、その他(ペロスピロン等))[本剤の作用が減弱することがある(これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される)]。

  4. 全身麻酔剤(ハロタン等)[不整脈を起こすことがある(ハロタン等は交感神経のα、βレセプターの感受性を高め、一方、レボドパとの併用ではレボドパから転換したドパミンがα、βレセプターに作用して、不整脈を起こす可能性がある)]。

  5. ピリドキシン[末梢での本剤の脱炭酸化を促進するため、本剤の作用が減弱することがある(ピリドキシンはレボドパ脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させると考えられる)]。

  6. 他の抗パーキンソン剤(抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ブロモクリプチンメシル酸塩)[精神神経系の副作用が増強することがある(併用によりレボドパの効果増加につながるが、同時に精神神経系の副作用が増強される可能性もある)]。

  7. NMDA受容体拮抗剤(メマンチン塩酸塩等)[本剤の作用を増強する恐れがある(これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある)]。

  8. パパベリン塩酸塩[本剤の作用が減弱する恐れがある(パパベリン塩酸塩が線条体にあるドパミンレセプターをブロックする可能性がある)]。

  9. 鉄剤(経口)[本剤の作用が減弱する恐れがある(キレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある)]。

  10. イソニアジド[本剤の作用が減弱する恐れがある(機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている)]。

(高齢者への投与)

不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作用が現れることがあるので注意する[高齢者では、生理機能の低下によりレボドパに対する忍容性が低下していることが多い]。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[動物実験(マウス)で初期発生への影響及び胎仔毒性が認められている]。

  2. 授乳中の婦人には投与しないことが望ましい[乳汁分泌抑制される恐れがあり、また、動物実験(ラット)でレボドパの乳汁移行が知られている]。

(臨床検査結果に及ぼす影響)

ニトロプルシドナトリウム水和物の検尿テープによる尿検査では、ケトン体反応が偽陽性になる場合がある。

(過量投与)

本剤の過量投与により、異常な不随意運動、混乱、不眠、まれに嘔気、嘔吐、不整脈等が起こる恐れがあるので、このような場合には、呼吸器や心機能を観察しながら胃洗浄等の適切な処置を行う。

(その他の注意)

  1. 抗パーキンソン剤はフェノチアジン系化合物、レセルピン誘導体等による口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジー)を通常軽減しない(場合によってはこのような症状を増悪顕性化させることがある)。

  2. 悪性黒色腫が発現したとの報告がある。

  3. 高蛋白食によりレボドパの吸収が低下するとの報告がある。