処方薬
トアラセット配合錠「日本臓器」
後発

トアラセット配合錠「日本臓器」の基本情報

トアラセット配合錠「日本臓器」の概要

商品名 トアラセット配合錠「日本臓器」
一般名 トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合剤錠
薬価・規格 11.8円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
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製造会社 日本臓器製薬
YJコード 1149117F1225
レセプト電算コード 622665301
添付文書PDFファイル

トアラセット配合錠「日本臓器」の主な効果と作用

  • 中枢神経に働いて、痛みをやわらげる働きがあります。
  • 激しい痛みをおさえるお薬です。

トアラセット配合錠「日本臓器」の用途

  • 抜歯後の疼痛の鎮痛
  • がん性慢性疼痛の鎮痛

トアラセット配合錠「日本臓器」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

傾眠、浮動性めまい、頭痛、悪心、嘔吐、便秘、胃不快感、肝機能検査異常、皮膚そう痒症、異常感、浮腫

起こる可能性のある重大な副作用

痙攣、意識消失、ショック、アナフィラキシー、呼吸困難、喘鳴、血管浮腫、蕁麻疹、耐性、精神的依存、身体的依存、激越、不安、神経過敏、不眠症、運動過多、振戦、胃腸症状、パニック発作、幻覚、錯感覚、耳鳴、退薬症候、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、発疹、間質性肺炎、咳嗽、発熱、肺音異常、間質性腎炎、急性腎障害、喘息発作、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、顆粒球減少症、呼吸抑制、薬剤性過敏症症候群、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、遅発性の重篤な過敏症状、ヒトヘルペスウイルス6再活性化、HHV-6再活性化、ウイルス再活性化

上記以外の副作用

腎盂腎炎、貧血、食欲不振、高脂血症、低血糖症、味覚異常、筋緊張亢進、感覚鈍麻、注意力障害、筋不随意運動、第4脳神経麻痺、片頭痛、視覚異常、耳不快感、回転性めまい、動悸、高血圧、ほてり、嗄声、胃腸障害、腹痛、下痢、口内炎、口内乾燥、消化不良、胃炎、逆流性食道炎、口唇炎、腹部膨満、胃潰瘍、鼓腸、メレナ、上部消化管出血、多汗症、冷汗、排尿困難、アルブミン尿、尿閉、口渇、倦怠感、胸部不快感、無力症、悪寒、体重減少、血中CPK増加、血中尿素増加、血中トリグリセリド増加、血中ビリルビン増加、尿中血陽性、尿中ブドウ糖陽性、好酸球数増加、白血球数増加、ヘモグロビン減少、尿中蛋白陽性、血中クレアチニン増加、血中ブドウ糖増加、血小板数増加、血中クレアチニン減少、血中尿酸増加、好中球百分率増加、転倒、転落、錯乱、多幸症、健忘、離人症、うつ病、薬物乱用、インポテンス、悪夢、異常思考、せん妄、運動失調、昏迷、会話障害、運動障害、縮瞳、散瞳、不整脈、頻脈、低血圧、起立性低血圧、嚥下障害、舌浮腫、乏尿、疲労、胸痛、失神、離脱症候群

トアラセット配合錠「日本臓器」の用法・用量

  • 〈非がん性慢性疼痛〉通常、成人には、1回1錠、1日4回経口投与する
  • 投与間隔は4時間以上空けること
    • なお、症状に応じて適宜増減するが、1回2錠、1日8錠を超えて投与しないこと
    • また、空腹時の投与は避けることが望ましい
  • 〈抜歯後の疼痛〉通常、成人には、1回2錠を経口投与する
    • なお、追加投与する場合には、投与間隔を4時間以上空け、1回2錠、1日8錠を超えて投与しないこと
    • また、空腹時の投与は避けることが望ましい
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈非がん性慢性疼痛〉投与の継続:本剤投与開始後4週間を経過してもなお期待する効果が得られない場合は、他の適切な治療への変更を検討すること(また、定期的に症状及び効果を確認し、投与の継続の必要性について検討すること)
  • 7.2. 〈非がん性慢性疼痛〉投与の中止:本剤の投与を必要としなくなった場合は、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること
  • 7.3. 〈非がん性慢性疼痛〉非がん性慢性疼痛でアスピリン喘息又はその既往歴のある患者に対して本剤を投与する場合は、1回1錠とすること〔9.1.15参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

トアラセット配合錠「日本臓器」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 重篤な肝障害
    • 抜歯後の疼痛でアスピリン喘息
    • 抜歯後の疼痛で非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作
    • 治療により十分な管理がされていないてんかん
    • アルコールによる急性中毒
    • 睡眠剤による急性中毒
    • 鎮痛剤による急性中毒
    • オピオイド鎮痛剤による急性中毒
    • 向精神薬による急性中毒
    • 18歳未満の重篤な肺疾患
    • 18歳未満の肥満
    • 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
    • 重篤な肺疾患を有する小児
    • 肥満を有する小児
    • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群を有する小児
    • ナルメフェン塩酸塩投与中
    • ナルメフェン塩酸塩投与中止後1週間以内
    • モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中又は投与中止後14日以内
    • 気管支喘息
    • 血液異常
    • 呼吸抑制
    • 出血傾向
    • 消化性潰瘍
    • ショック状態
    • 心機能異常
    • 腎障害
    • 代謝異常
    • 脱水症状
    • 頭部外傷
    • 脳器質的障害
    • 薬物依存傾向
    • 薬物乱用
    • 非がん性慢性疼痛でアスピリン喘息
    • 非がん性慢性疼痛で非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作
    • 薬物離脱症状
    • アルコール多量常飲
    • グルタチオン欠乏
    • アルコール離脱症状
    • 中枢性感染症
    • 痙攣発作の危険因子を有する
    • 遺伝的にCYP2D6の活性が過剰
    • 肝障害<重篤な肝障害を除く>
    • てんかん<治療により十分な管理がされていないてんかんを除く>
    • 痙攣性疾患<治療により十分な管理がされていないてんかんを除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

トアラセット配合錠「日本臓器」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
モノアミン酸化酵素阻害剤<リネゾリド・イソニアジド以外> セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、中枢神経系の重篤な副作用<攻撃的行動・固縮・痙攣・昏睡・頭痛>、呼吸器系の重篤な副作用<呼吸抑制>、心血管系の重篤な副作用<低血圧・高血圧>
セレギリン塩酸塩 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、中枢神経系の重篤な副作用<攻撃的行動・固縮・痙攣・昏睡・頭痛>、呼吸器系の重篤な副作用<呼吸抑制>、心血管系の重篤な副作用<低血圧・高血圧>
ラサギリンメシル酸塩 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、中枢神経系の重篤な副作用<攻撃的行動・固縮・痙攣・昏睡・頭痛>、呼吸器系の重篤な副作用<呼吸抑制>、心血管系の重篤な副作用<低血圧・高血圧>
サフィナミドメシル酸塩 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、中枢神経系の重篤な副作用<攻撃的行動・固縮・痙攣・昏睡・頭痛>、呼吸器系の重篤な副作用<呼吸抑制>、心血管系の重篤な副作用<低血圧・高血圧>
三環系抗うつ剤 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、痙攣発作の危険性を増大
セロトニン作用薬 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、痙攣発作の危険性を増大
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、痙攣発作の危険性を増大
リネゾリド セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、痙攣発作の危険性を増大
ナルメフェン塩酸塩水和物 離脱症状、鎮痛作用が減弱
オピオイド系鎮痛剤 痙攣閾値の低下、呼吸抑制の増強
中枢抑制剤 痙攣閾値の低下、呼吸抑制の増強
フェノチアジン系薬剤 痙攣閾値の低下、呼吸抑制の増強
催眠・鎮静剤 痙攣閾値の低下、呼吸抑制の増強
カルバマゼピン トラマドールの血中濃度が低下し作用が減弱、アセトアミノフェン代謝物による肝障害
フェノバルビタール トラマドールの血中濃度が低下し作用が減弱、アセトアミノフェン代謝物による肝障害
フェニトイン トラマドールの血中濃度が低下し作用が減弱、アセトアミノフェン代謝物による肝障害
プリミドン トラマドールの血中濃度が低下し作用が減弱、アセトアミノフェン代謝物による肝障害
リファンピシン類 トラマドールの血中濃度が低下し作用が減弱、アセトアミノフェン代謝物による肝障害
イソニアジド トラマドールの血中濃度が低下し作用が減弱、アセトアミノフェン代謝物による肝障害
エタノール摂取 呼吸抑制、肝不全
キニジン 相互に作用が増強
クマリン系抗凝血剤 出血を伴うプロトロンビン時間の延長、作用を増強
ワルファリン 出血を伴うプロトロンビン時間の延長、作用を増強
ジゴキシン 中毒
オンダンセトロン塩酸塩水和物 本剤の鎮痛作用を減弱
ブプレノルフィン 本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候
ペンタゾシン 本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候
エチニルエストラジオール アセトアミノフェンの血中濃度が低下、血中濃度が上昇

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

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トアラセット配合錠「日本臓器」に関係する解説

アセトアミノフェン製剤

  • トアラセット配合錠「日本臓器」は、アセトアミノフェン製剤に分類される。
  • アセトアミノフェン製剤とは、脳の体温調節中枢や中枢神経などに作用して熱を下げたり、痛みを抑えたりする薬。

アセトアミノフェン製剤の代表的な商品名

  • カロナール
  • アンヒバ、アルピニー
  • トラムセット
  • SG配合顆粒
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オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)

  • トアラセット配合錠「日本臓器」は、オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)に分類される。
  • オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)とは、鎮痛作用などに関与するオピオイド受容体に作用することで強い鎮痛作用をあらわす薬。

オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)の代表的な商品名

  • トラマール
  • ワントラム
  • ツートラム
  • トラムセット配合錠
  • レペタン
  • ノルスパン
  • ソセゴン
オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)についての詳しい解説を見る