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ツートラム錠50mg
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ツートラム錠50mgの基本情報

ツートラム錠50mgの概要

商品名 ツートラム錠50mg
一般名 トラマドール塩酸塩徐放錠(2)
薬価・規格 51.7円 (50mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 徐放錠
内用薬 > 錠剤 > 徐放錠のアイコン
製造会社 日本臓器製薬
YJコード 1149038G2026
レセプト電算コード 622836501
添付文書PDFファイル

ツートラム錠50mgの主な効果と作用

  • 中枢神経に働いて、痛みをやわらげる働きがあります。
  • 激しい痛みをおさえるお薬です。

ツートラム錠50mgの用途

  • 慢性疼痛の鎮痛
  • がんの疼痛の鎮痛

ツートラム錠50mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

悪心、便秘、嘔吐、食欲減退、傾眠、浮動性めまい、口渇、腹部不快感、消化不良、胃炎、腹部膨満感

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、アナフィラキシー、呼吸困難、気管支痙攣、痙攣、喘鳴、血管神経性浮腫、呼吸抑制、耐性、精神的依存、身体的依存、激越、不安、神経過敏、不眠症、運動過多、振戦、胃腸症状、パニック発作、幻覚、錯感覚、耳鳴、退薬症候、意識消失

上記以外の副作用

下痢、胃食道逆流性疾患、上腹部痛、口内炎、出血性胃炎、口唇炎、口角口唇炎、頭痛、回転性めまい、味覚不全、感覚鈍麻、頭部不快感、片頭痛、体位性めまい、譫妄、動悸、高血圧、ほてり、好中球数増加、肝機能異常、ALT増加、AST増加、LDH増加、皮膚そう痒症、多汗症、湿疹、発疹、薬疹、冷汗、蕁麻疹、寝汗、排尿困難、尿中血陽性、尿中ブドウ糖陽性、膀胱炎、頻尿、尿閉、血中クレアチニン増加、尿量減少、血中尿酸増加、脱水、倦怠感、CK増加、末梢性浮腫、異常感、胸部不快感、体重減少、浮腫、不快感、口の錯感覚、胃腸音異常、口内乾燥、腹痛、おくび、イレウス、睡眠障害、健忘、鎮静、悪夢、落ち着きのなさ、活動性低下、異常行動、無感情、不快気分、不随意性筋収縮、記憶障害、ジスキネジー、眼振、疲労、気分変動、うつ病、頭重感、抑うつ気分、両手のしびれ感、ふらつき感、協調運動異常、失神、錯乱、精神運動亢進、錯覚、言語障害、口腔咽頭痛、咽喉乾燥、口腔咽頭不快感、発声障害、不整脈、蒼白、胸内苦悶、頻脈、徐脈、血圧上昇、血圧低下、起立性低血圧、ヘマトクリット減少、血小板減少、好酸球増加、好酸球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少、赤血球減少、白血球増加、Al-P増加、ビリルビン増加、尿蛋白陽性、BUN増加、夜間頻尿、代謝異常、トリグリセリド増加、熱感、視力障害、背部痛、疼痛、霧視、散瞳、無力症、関節痛、四肢痛、筋骨格硬直、易刺激性、悪寒、発熱、冷感、視調節障害、心電図QT延長、転倒

ツートラム錠50mgの用法・用量

  • 通常、成人にはトラマドール塩酸塩として1日100~300mgを2回に分けて経口投与する
    • なお、症状に応じて適宜増減する
  • ただし1回200mg、1日400mgを超えないこととする
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 初回投与量本剤を初めて投与する場合は、1回50mgから開始することが望ましい
    • なお、他のトラマドール塩酸塩経口剤から切り替える場合は、その経口剤の1日投与量、鎮痛効果及び副作用を考慮して、本剤の初回投与量を設定すること
  • 7.2. 投与間隔本剤の投与は1日2回とし、朝、夕に服用することが望ましい
  • 7.3. 増量及び減量本剤投与開始後に患者の状態を観察し、適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整を行うこと(増量・減量の目安は、1回50mg、1日100mgずつ行うことが望ましい)
  • 7.4. がん疼痛患者における疼痛増強時の臨時追加投与(レスキュー薬)がん疼痛患者における疼痛増強時の臨時追加投与(レスキュー薬):本剤服用中に疼痛が増強した場合や鎮痛効果が得られている患者で突出痛が発現した場合は、直ちにトラマドール塩酸塩即放性製剤の臨時追加投与を行って鎮痛を図ること(臨時追加投与の1回投与量は、定時投与中の本剤の1日量の1/8~1/4を経口投与すること、ただし、トラマドール塩酸塩としての1日総投与量は400mgを超えないこと)
  • 7.5. 投与の継続慢性疼痛患者において、本剤の投与開始後4週間を経過してもなお期待する効果が得られない場合は、他の適切な治療への変更を検討すること(また、定期的に症状及び効果を確認し、投与の継続の必要性について検討すること)
  • 7.6. 投与の中止7.6.1. 本剤の投与を必要としなくなった場合は、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること
  • 7.6.2. がん疼痛患者において、本剤の1日の定時投与量が300mgで鎮痛効果が不十分となった場合、本剤の投与を中止し、モルヒネ等の強オピオイド鎮痛剤への変更を考慮すること
  • その場合には、定時投与量の1/5の用量の経口モルヒネを初回投与量の目安とすることが望ましい
    • また、経口モルヒネ以外の強オピオイド鎮痛剤に変更する場合は、経口モルヒネとの換算で投与量を求めることが望ましい
  • 7.7. 高齢者への投与75歳以上の高齢者では、本剤の血中濃度が高い状態で持続し、作用及び副作用が増強するおそれがあるので、1日300mgを超えないことが望ましい〔16.6.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ツートラム錠50mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 高度腎機能障害
    • 高度肝機能障害
    • 治療により十分な管理がされていないてんかん
    • アルコールによる急性中毒
    • 睡眠剤による急性中毒
    • 鎮痛剤による急性中毒
    • オピオイド鎮痛剤による急性中毒
    • 向精神薬による急性中毒
    • モノアミン酸化酵素阻害剤投与中又は投与中止後14日以内
    • 18歳未満の重篤な肺疾患
    • 18歳未満の肥満
    • 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
    • 重篤な肺疾患を有する小児
    • 肥満を有する小児
    • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群を有する小児
    • ナルメフェン塩酸塩水和物投与中
    • ナルメフェン塩酸塩水和物投与中止後1週間以内
    • 痙攣発作
    • 呼吸抑制
    • ショック状態
    • 脳器質的障害
    • 薬物依存傾向
    • 薬物乱用
    • 遺伝的にCYP2D6の活性が過剰
    • てんかん<治療により十分な管理がされていないてんかんを除く>
    • 肝機能障害<高度肝機能障害を除く>
    • 腎機能障害<高度腎機能障害を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ツートラム錠50mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
MAO阻害剤<リネゾリド以外> セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、中枢神経系の重篤な副作用<攻撃的行動・固縮・痙攣・昏睡・頭痛>、呼吸器系の重篤な副作用<呼吸抑制>、心血管系の重篤な副作用<低血圧・高血圧>
セレギリン塩酸塩 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、中枢神経系の重篤な副作用<攻撃的行動・固縮・痙攣・昏睡・頭痛>、呼吸器系の重篤な副作用<呼吸抑制>、心血管系の重篤な副作用<低血圧・高血圧>
ラサギリンメシル酸塩 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、中枢神経系の重篤な副作用<攻撃的行動・固縮・痙攣・昏睡・頭痛>、呼吸器系の重篤な副作用<呼吸抑制>、心血管系の重篤な副作用<低血圧・高血圧>
サフィナミドメシル酸塩 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、中枢神経系の重篤な副作用<攻撃的行動・固縮・痙攣・昏睡・頭痛>、呼吸器系の重篤な副作用<呼吸抑制>、心血管系の重篤な副作用<低血圧・高血圧>
三環系抗うつ剤 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、痙攣発作の危険性を増大
セロトニン作用薬 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、痙攣発作の危険性を増大
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、痙攣発作の危険性を増大
リネゾリド セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢、痙攣発作の危険性を増大
ナルメフェン塩酸塩水和物 離脱症状、本剤の鎮痛作用を減弱、呼吸抑制等の中枢神経抑制症状
オンダンセトロン塩酸塩水和物 本剤の鎮痛作用を減弱
ブプレノルフィン 本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候
ペンタゾシン 本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候
オピオイド系鎮痛剤 痙攣閾値の低下、呼吸抑制の増強
中枢抑制剤 痙攣閾値の低下、呼吸抑制の増強
フェノチアジン系薬剤 痙攣閾値の低下、呼吸抑制の増強
催眠・鎮静剤 痙攣閾値の低下、呼吸抑制の増強
エタノール摂取 呼吸抑制
カルバマゼピン 本剤の鎮痛効果を下げ作用時間を短縮
キニジン 相互に作用が増強
ジゴキシン 中毒
クマリン系抗凝血剤 出血を伴うプロトロンビン時間の延長・斑状出血等の抗凝血作用への影響
ワルファリン 出血を伴うプロトロンビン時間の延長・斑状出血等の抗凝血作用への影響

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

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ツートラム錠50mgに関係する解説

オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)

  • ツートラム錠50mgは、オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)に分類される。
  • オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)とは、鎮痛作用などに関与するオピオイド受容体に作用することで強い鎮痛作用をあらわす薬。

オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)の代表的な商品名

  • トラマール
  • ワントラム
  • ツートラム
  • トラムセット配合錠
  • レペタン
  • ノルスパン
  • ソセゴン
オピオイド鎮痛薬(非麻薬性製剤)についての詳しい解説を見る