処方薬
ジクトルテープ75mg
先発

ジクトルテープ75mgの基本情報

ジクトルテープ75mgの概要

商品名 ジクトルテープ75mg
一般名 ジクロフェナクナトリウム貼付剤
薬価・規格 154.5円 (75mg1枚)
薬の形状
外用薬 > 貼付剤 > 貼付剤
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製造会社 久光製薬
YJコード 1147700S1028
レセプト電算コード 622843401
添付文書PDFファイル

ジクトルテープ75mgの主な効果と作用

  • 痛みや炎症の原因となる物質(プロスタグランジン)が作られるのをおさえる働きがあります。
  • 炎症による痛みやはれをやわらげるお薬です。

ジクトルテープ75mgの用途

ジクトルテープ75mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

適用部位そう痒感、浮腫、貧血、血小板減少、クレアチニン上昇、適用部位紅斑、適用部位発疹、適用部位丘疹、適用部位皮膚炎、適用部位皮膚剥脱、皮膚そう痒症

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、アナフィラキシー、胸内苦悶、冷汗、呼吸困難、四肢冷却、血圧低下、意識障害、じん麻疹、血管浮腫、出血性ショック、穿孔、消化管潰瘍、消化管狭窄、消化管閉塞、再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少症、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、紅皮症、剥脱性皮膚炎、急性腎障害、間質性腎炎、腎乳頭壊死、ネフローゼ症候群、乏尿、血尿、尿蛋白、BUN上昇、血中クレアチニン上昇、高カリウム血症、低アルブミン血症、重症喘息発作、アスピリン喘息、間質性肺炎、うっ血性心不全、心筋梗塞、無菌性髄膜炎、項部硬直、発熱、頭痛、悪心、嘔吐、意識混濁、重篤な肝機能障害、劇症肝炎、広範な肝壊死、急激な意識障害、急性脳症、かぜ様症状、激しい嘔吐、痙攣、ライ症候群、横紋筋融解症、急激な腎機能悪化、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、脳血管障害

上記以外の副作用

紫斑、上腹部痛、口内炎、腹部不快感、便秘、下痢、腹部膨満、胃食道逆流性疾患、食欲減退、ALT上昇、AST上昇、肝機能異常、γ-GTP上昇、ALP上昇、尿蛋白陽性、尿中血陽性、好酸球増加、リンパ球減少、白血球減少、傾眠、血圧上昇、顔面浮腫、薬疹、潮紅、倦怠感、末梢性浮腫、LDH上昇、血中カリウム増加、CK減少、喘息発作、発疹、光線過敏症、過敏症、多形紅斑、胃痛、腹痛、消化性潰瘍、口角炎、軟便、口渇、胃腸出血、胃炎、小腸潰瘍、大腸潰瘍、出血性大腸炎、クローン病悪化、潰瘍性大腸炎悪化、膵炎、食道障害、吐血、下血、肝障害、黄疸、出血傾向、血小板機能低下、出血時間延長、不眠、めまい、神経過敏、しびれ、振戦、錯乱、幻覚、抑うつ、不安、記憶障害、視覚異常、霧視、耳鳴、味覚障害、聴覚障害、動悸、頻脈、アレルギー性紫斑、夜間頻尿、発汗、脱毛、胸痛、血管炎

ジクトルテープ75mgの用法・用量

  • 〈各種がんにおける鎮痛〉通常、成人に対し、1日1回、2枚(ジクロフェナクナトリウムとして150mg)を胸部、腹部、上腕部、背部、腰部又は大腿部に貼付し、1日(約24時間)毎に貼り替える
    • なお、症状や状態により1日3枚(ジクロフェナクナトリウムとして225mg)に増量できる
  • 〈腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群及び腱鞘炎における鎮痛・消炎〉通常、成人に対し、1日1回、1枚(ジクロフェナクナトリウムとして75mg)又は2枚(ジクロフェナクナトリウムとして150mg)を胸部、腹部、上腕部、背部、腰部又は大腿部に貼付し、1日(約24時間)毎に貼り替える
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉本剤投与時は他の全身作用を期待する消炎鎮痛剤との併用は可能な限り避けることとし、やむを得ず併用する場合には、必要最小限の使用にとどめ、患者の状態に十分注意すること
  • 7.2. 〈各種がんにおける鎮痛〉本剤3枚貼付時の全身曝露量がジクロフェナクナトリウム経口剤の通常用量投与時と同程度に達することから、1日貼付枚数は3枚を超えないこと
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ジクトルテープ75mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • アスピリン喘息
    • 過敏症
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な高血圧症
    • 重篤な腎機能障害
    • 重篤な心機能不全
    • 消化性潰瘍
    • 重篤な血液異常
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤等により誘発される喘息発作
    • トリアムテレン投与中
    • 感染症
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍
    • SLE
    • 混合性結合組織病
    • 潰瘍性大腸炎
    • 肝性ポルフィリン症
    • クローン病
    • 腎血流量低下
    • 出血傾向
    • 消化管手術後
    • 腹水を伴う肝硬変
    • 消耗性疾患
    • 心機能障害
    • 全身性エリテマトーデス
    • 大手術後
    • 高熱を伴う高齢者
    • 利尿剤投与中
    • 腎機能に著しい影響を与える薬剤投与中
    • 血液異常<重篤な血液異常を除く>
    • 肝機能障害<重篤な肝機能障害を除く>
    • 高血圧症<重篤な高血圧症を除く>
    • 腎機能障害<重篤な腎機能障害を除く>
    • 気管支喘息<アスピリン喘息又はその既往歴を除く>
    • 心機能障害<重篤な心機能不全を除く>
    • 小児等の解熱

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ジクトルテープ75mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
利尿剤 腎不全、作用を減弱
腎機能に影響を及ぼす薬剤使用中 腎不全
トリアムテレン 急性腎障害
CYP2C9阻害剤 本剤のCmaxとAUCが増加
ボリコナゾール 本剤のCmaxとAUCが増加
ニューキノロン系抗菌剤 痙攣
レボフロキサシン 痙攣
リチウム製剤 血中濃度を高めその作用を増強
強心配糖体製剤 血中濃度を高めその作用を増強
ジゴキシン 血中濃度を高めその作用を増強
メトトレキサート製剤 血中濃度を高めその作用を増強
アスピリン 相互に作用が減弱、消化器系の副作用を増強
非ステロイド系抗炎症剤 相互に胃腸障害等が増強
副腎皮質ホルモン剤 相互に副作用<特に胃腸障害等>が増強
プレドニゾロン 相互に副作用<特に胃腸障害等>が増強
血圧降下剤 降圧作用を減弱、腎機能を悪化
β-遮断剤 降圧作用を減弱、腎機能を悪化
ACE阻害剤 降圧作用を減弱、腎機能を悪化
アンジオテンシン2受容体拮抗剤 降圧作用を減弱、腎機能を悪化
ヒドロクロロチアジド 作用を減弱
フロセミド 作用を減弱
カリウム保持性利尿剤 作用を減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症
スピロノラクトン 作用を減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症
カンレノ酸 作用を減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症
抗アルドステロン剤 作用を減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症
エプレレノン 作用を減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症
血液凝固阻止剤 出血の危険性が増大
抗血小板剤 出血の危険性が増大
ワルファリン 出血の危険性が増大
レビパリン 出血の危険性が増大
クロピドグレル 出血の危険性が増大
エノキサパリン 出血の危険性が増大
デフィブロチド 出血の危険性が増大
シクロスポリン 腎機能障害を増強、高カリウム血症
ドロスピレノン・エチニルエストラジオール 高カリウム血症
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 消化管出血
フルボキサミン 消化管出血
パロキセチン 消化管出血

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ジクトルテープ75mgに関係する解説

非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)(外用薬)

  • ジクトルテープ75mgは、非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)(外用薬)に分類される。
  • 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)(外用薬)とは、炎症や痛みなどを引き起こすプロスタグランジンの生成を抑え、関節炎や筋肉痛などを和らげる薬。

非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)(外用薬)の代表的な商品名

  • モーラス
  • ロキソニン
  • MS温湿布、MS冷湿布
  • ボルタレン
  • インテバン
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