副腎皮質ホルモン(点鼻薬)
副腎皮質ホルモンの抗炎症作用や抗アレルギー作用などにより、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎の症状を改善する薬
副腎皮質ホルモン(点鼻薬)の解説
副腎皮質ホルモン(点鼻薬)の効果と作用機序
副腎皮質ホルモン(点鼻薬)の薬理作用
アレルギー性鼻炎は鼻の粘膜でアレルギー反応が起こり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが生じる。アレルギー反応が起こる原因は花粉やハウスダストなど様々である。
副腎皮質ステロイドは体内の炎症物質を抑える抗炎症作用や免疫反応を抑える抗アレルギー作用などをもつ。
本剤は副腎皮質ホルモン(ステロイド)の点鼻薬であり、鼻の粘膜における抗炎症作用や抗アレルギー作用などにより、アレルギー性鼻炎の諸症状を改善する。
本剤は製剤や年齢などによって1日の使用回数や1回の噴霧回数が異なる場合があるので注意する。
副腎皮質ホルモン(点鼻薬)の主な副作用や注意点
- 鼻症状
- 刺激感、乾燥感、不快感などがあらわれる場合がある
- 使用前の注意
点鼻薬 を使用する前には鼻をかんで鼻の通りをよくしてから使用することが望ましい
副腎皮質ホルモン(点鼻薬)の一般的な商品とその特徴
フルナーゼ
- 通常、1日2回各鼻腔に使用する
- 小児用(小児用フルナーゼ点鼻液25μg56噴霧用)もある
アラミスト
- フルナーゼの効果が持続するように造られた、通常1日1回使用の製剤
- 通常、成人では各鼻腔に1回2噴霧、小児では各鼻腔に1回1噴霧、使用する
ナゾネックス
- 通常、1日1回各鼻腔に使用する
- 通常、成人及び12歳以上の小児は各鼻腔に1回2噴霧、12歳未満の小児では各鼻腔に1回1噴霧、使用する
リノコート
- 通常、1日2回各鼻腔に使用する
エリザス
- 剤形に「点鼻粉末200μg28噴霧」と「カプセル外用400μg」がある
- エリザスカプセル外用400μgに関して
- 鼻腔粘膜への噴霧のみに使用する粉末(外用剤)なのでカプセルは内服しない
- カプセルを専用の噴霧器(ツインライザー)に充填し使用する