α1遮断薬(点眼薬)
眼圧を上げる眼房水の排泄を促進し、眼圧を下げて緑内障の悪化を防ぐ薬
α1遮断薬(点眼薬)の解説
α1遮断薬(点眼薬)の効果と作用機序
α1遮断薬(点眼薬)の薬理作用
緑内障は眼の中の圧力(眼圧)が高くなってしまうことで視神経にダメージが加わり、視野が狭くなるなどして目がみえづらくなる病気。
眼圧が高くなる要素として眼球を満たしている眼房水があり、この体液が多くなると眼圧が高くなり、緑内障が悪化する。α1受容体というものが眼房水の排泄に関与していて、この受容体を遮断すると眼房水の排泄が促進する。
本剤はα1受容体遮断作用により眼房水の排泄を促進させることで、眼圧を下げる作用をあらわす。
α1遮断薬(点眼薬)の主な副作用や注意点
- 眼など局所への副作用
- 充血、刺激感、異物感などがあらわれる場合がある
α1遮断薬(点眼薬)の一般的な商品とその特徴
デタントール
- 通常、他の緑内障治療薬で効果が不十分な場合に使用される
- 本剤(デタントール点眼液)の使用を禁止する全身疾患がなく、副作用も少ないとされる
内服薬 (デタントール錠、デタントールR錠)もあり、主に高血圧治療薬として使用される