自律神経調整薬
脳(中枢)に作用し自律神経系の乱れを調整することで、頭痛、めまい、不安、意欲低下などの症状を改善する薬

自律神経調整薬の解説

自律神経調整薬の効果と作用機序

  • 脳(中枢)に作用し自律神経系の乱れを調整することで、頭痛、めまい、不安、意欲低下などの症状を改善する薬
    • 自律神経失調症は自律神経系のバランスの崩れや過度な興奮などによりめまい、不安、意欲の低下など様々な症状があらわれる
    • 自律神経のバランスが崩れると内臓や血管の働きが乱れ、頭痛、動悸、発汗などの症状があらわれる場合もある
    • 本剤は脳の視床下部という部位に作用し自律神経系のバランスや過度な興奮を調整する作用をあらわす
  • 頭部などの損傷や更年期障害などによる自律神経症状に使用する場合もある

自律神経調整薬の薬理作用

自律神経は交感神経と副交感神経から成り、このバランスが崩れると内臓や血管の働きが乱れ、疲労感、めまい、頭痛などの症状やイライラ、不安感、意欲低下といった精神症状など様々な症状があらわれる。

自律神経失調症はストレスなどにより緊張状態が続くことで、自律神経系においてバランスが崩れたり過度に興奮することにより起こるため、自律神経の調整によって症状の改善が期待できる。

本剤は脳の視床下部という部位に作用し自律神経系のバランスや興奮を調整することにより、不安などを軽減し自律神経失調症の諸症状を改善する作用をあらわす。

また本剤は、頭部などの損傷や更年期障害などによる頭痛、倦怠感、動悸、発汗などの自律神経症状に対しても改善が期待できる。

自律神経調整薬の主な副作用や注意点

  • 精神神経系症状
    • 眠気、ふらつきなどがあらわれる場合がある
  • 消化器症状
    • 吐き気、口渇、食欲不振、便秘などがあらわれる場合がある
  • 全身症状
    • 倦怠感、脱力感などがあらわれる場合がある

自律神経調整薬の一般的な商品とその特徴

グランダキシン

  • 細粒剤もあり、嚥下機能の低下した患者などへのメリットが考えられる