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アムビゾーム点滴静注用50mg
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アムビゾーム点滴静注用50mgの基本情報

アムビゾーム点滴静注用50mgの概要

商品名 アムビゾーム点滴静注用50mg
一般名 アムホテリシンB静注用(2)
薬価・規格 7647.0円 (50mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 静注用
注射薬 > 散剤 > 静注用のアイコン
製造会社 住友ファーマ
YJコード 6173400D2023
レセプト電算コード 620003487
添付文書PDFファイル

アムビゾーム点滴静注用50mgの主な効果と作用

  • 真菌(カビ)の感染が原因となる各種真菌感染症を治療するお薬です。
  • 真菌(カビ)の発育をおさえ、殺す働きがあります。
  • 病気(感染症)の原因となる原虫を殺すお薬です。
  • 原虫(リーシュマニア)を殺す働きがあります。

アムビゾーム点滴静注用50mgの用途

アムビゾーム点滴静注用50mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発熱、悪寒、悪心、嘔吐、頭痛、低カリウム血症、発疹、下痢、軟便、ALT増加、AST増加

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、アナフィラキシー、呼吸困難、チアノーゼ、血圧低下、じん麻疹、投与時関連反応、咽頭炎、嚥下障害、心房粗動、胸痛、背部痛、腎不全、中毒性ネフロパシー、重篤な腎障害、腎機能検査値異常、肝不全、黄疸、高ビリルビン血症、重篤な肝機能障害、重篤な肝機能検査値異常、重篤な低カリウム血症、血清カリウム値異常変動、心室頻拍、不整脈、全身倦怠感、血小板減少、心停止、心不全、心室細動、心房細動、敗血症、肺炎、重篤な感染症、痙攣、意識障害、中枢神経症状、脱力感、横紋筋融解症、筋肉痛、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、無顆粒球症、白血球減少、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、肺水腫

上記以外の副作用

ALP増加、血中クレアチニン増加、BUN増加、低マグネシウム血症、倦怠感、過敏症、アレルギー反応、血管神経性浮腫、浮腫、皮膚そう痒、多汗、紅斑、顔面浮腫、皮膚障害、結膜炎、網膜炎、咳嗽、低酸素症、頻呼吸、鼻炎、鼻漏、鼻閉、胸水、鼻出血、気管支痙攣、頻脈、血圧上昇、徐脈、熱感、潮紅、高血圧、低血圧、静脈炎、点状出血、腹痛、食欲不振、便秘、便失禁、消化管出血、口内炎、舌苔、大腸炎、リパーゼ増加、口内乾燥、消化不良、吐血、膵炎、γ-GTP増加、LDH増加、血中ビリルビン増加、胆汁うっ滞、胆嚢炎、肝腫大、β2ミクログロブリン増加、尿潜血、尿円柱、尿蛋白、尿中赤血球陽性、尿失禁、尿中白血球陽性、尿量減少、乏尿、血尿、うつ病、幻覚、幻視、幻聴、不眠症、錯乱状態、不安、めまい、異常感覚、傾眠、味覚異常、脳症、筋痛、関節痛、疼痛、無力症、注射部位反応、注射部位紅斑、注射部位腫脹、注射部位知覚異常、貧血、単球増加、好中球減少、リンパ球減少、好塩基球増加、好酸球増加、白血球増加、低カルシウム血症、低ナトリウム血症、リン脂質増加、コレステロール増加、高血糖、高カリウム血症、血中尿酸増加、トリグリセリド増加、高クロール血症、高リン酸塩血症、低リン酸血症、高マグネシウム血症、高ナトリウム血症、血中尿酸減少、低蛋白血症、高カルシウム血症、血中アミラーゼ増加、コレステロール減少、脱水、低クロール血症、アシドーシス、血液量増加症、処置合併症、輸血反応、膿瘍、CRP増加、骨痛

アムビゾーム点滴静注用50mgの用法・用量

  • 〈真菌感染症〉体重1kg当たりアムホテリシンBとして2.5mg(力価)を1日1回、1~2時間以上かけて点滴静注する
  • 患者の症状に応じて適宜増減できるが、1日総投与量は体重1kg当たり5mg(力価)までとする
    • 但し、クリプトコッカス髄膜炎では、1日総投与量は体重1kg当たり6mg(力価)まで投与できる
  • 〈真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症〉体重1kg当たりアムホテリシンBとして2.5mg(力価)を1日1回、1~2時間以上かけて点滴静注する
  • 〈リーシュマニア症〉免疫能の正常な患者には、投与1~5日目の連日、14日目及び21日目にそれぞれ体重1kg当たりアムホテリシンBとして2.5mg(力価)を1日1回、1~2時間以上かけて点滴静注する
  • 免疫不全状態の患者には、投与1~5日目の連日、10日目、17日目、24日目、31日目及び38日目にそれぞれ体重1kg当たりアムホテリシンBとして4.0mg(力価)を1日1回、1~2時間以上かけて点滴静注する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

アムビゾーム点滴静注用50mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

アムビゾーム点滴静注用50mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
白血球輸注 急性肺機能障害
シスプラチン 腎障害が発現・悪化
ペンタミジン 腎障害が発現・悪化
アミノグリコシド系抗生物質 腎障害が発現・悪化
バンコマイシン 腎障害が発現・悪化
シクロスポリン 腎障害が発現・悪化
ガンシクロビル 腎障害が発現・悪化
タクロリムス水和物 腎障害が発現・悪化
ホスカルネット 腎障害が発現・悪化
副腎皮質ホルモン剤 低カリウム血症を増悪
ヒドロコルチゾン 低カリウム血症を増悪
プレドニゾロン 低カリウム血症を増悪
ベタメタゾン 低カリウム血症を増悪
ACTH 低カリウム血症を増悪
三酸化ヒ素 血清電解質の異常、QT延長
強心配糖体製剤 毒性<不整脈等>を増強
ジギトキシン 毒性<不整脈等>を増強
ジゴキシン 毒性<不整脈等>を増強
抗不整脈剤 催不整脈作用を増強
アミオダロン 催不整脈作用を増強
キニジン 催不整脈作用を増強
プロカインアミド 催不整脈作用を増強
非脱分極性筋弛緩剤 クラーレ様薬剤の麻痺作用を増強し呼吸抑制
ツボクラリン クラーレ様薬剤の麻痺作用を増強し呼吸抑制
パンクロニウム クラーレ様薬剤の麻痺作用を増強し呼吸抑制
フルシトシン 毒性<骨髄抑制作用>を増強
利尿剤 腎障害を発現・悪化
フロセミド 腎障害を発現・悪化
トリクロルメチアジド 腎障害を発現・悪化
ヒドロクロロチアジド 腎障害を発現・悪化

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アムビゾーム点滴静注用50mgに関係する解説

アムホテリシンB製剤

  • アムビゾーム点滴静注用50mgは、アムホテリシンB製剤に分類される。
  • アムホテリシンB製剤とは、真菌症を引き起こす真菌の細胞膜成分(エルゴステロール)やリーシュマニア症を引き起こすリーシュマニア原虫の細胞膜成分(エピステロール)に結合し、細胞膜の透過性を高め細胞質成分を漏出させることで、これらの微生物を死滅させる薬。

アムホテリシンB製剤の代表的な商品名

  • ファンギゾン
  • アムビゾーム
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