処方薬
アイソボリン点滴静注用25mg
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アイソボリン点滴静注用25mgの基本情報

アイソボリン点滴静注用25mgの概要

商品名 アイソボリン点滴静注用25mg
一般名 レボホリナートカルシウム注射用
薬価・規格 456.0円 (25mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 ファイザー
ブランド アイソボリン点滴静注用25mg 他
YJコード 3929407D1160
レセプト電算コード 620007161
添付文書PDFファイル

アイソボリン点滴静注用25mgの主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 他の抗腫瘍薬と一緒に使用することにより、治療効果を高める働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

アイソボリン点滴静注用25mgの用途

  • 結腸のフルオロウラシルの抗腫瘍効果の増強
  • 直腸癌のフルオロウラシルの抗腫瘍効果の増強
  • 治癒切除不能な進行・再発の胃癌のフルオロウラシルの抗腫瘍効果の増強
  • 治癒切除不能な膵癌のフルオロウラシルの抗腫瘍効果の増強
  • 小腸癌のフルオロウラシルの抗腫瘍効果の増強
  • 胃癌<手術不能又は再発>のフルオロウラシルの抗腫瘍効果の増強

アイソボリン点滴静注用25mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

AST上昇、ALT上昇、発熱、食欲不振、悪心、嘔吐、ビリルビン上昇、皮膚色素沈着、脱毛、低蛋白血症、低アルブミン血症

起こる可能性のある重大な副作用

激しい下痢、脱水症状、骨髄抑制、汎血球減少、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少、下痢、重篤な腸炎、出血性腸炎、虚血性腸炎、壊死性腸炎、激しい腹痛、白質脳症、歩行時のふらつき、四肢末端のしびれ感、舌のもつれ、錐体外路症状、言語障害、運動失調、眼振、痙攣、顔面麻痺、見当識障害、せん妄、記憶力低下、自発性低下、尿失禁、精神神経症状、肝機能障害、Al-P上昇、γ-GTP上昇、急性腎障害、重篤な腎障害、消化管潰瘍、重篤な口内炎、手足症候群、手掌紅斑、足蹠紅斑、疼痛性発赤腫脹、知覚過敏、播種性血管内凝固症候群、DIC、腹痛、アナフィラキシー、発疹、呼吸困難、血圧低下、意識障害、うっ血性心不全、心筋梗塞、安静狭心症、黄疸、肝不全、嗅覚脱失、嗅覚障害、高アンモニア血症、急性膵炎、血清アミラーゼ上昇、ショック、間質性肺炎、咳嗽、呼吸器症状

上記以外の副作用

しびれ、紅斑、味覚異常、心窩部痛、口渇、便秘、歯肉炎、口唇炎、口角炎、舌炎、腹部膨満感、LDH上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、蛋白尿、血尿、めまい、末梢神経障害、落屑、表皮剥離、皮膚角化、皮膚そう痒感、爪異常、過敏症、胸痛、流涙、眼充血、眼脂、倦怠感、糖尿、頭重感、顔面浮腫、手指腫脹、鼻出血、筋肉痛、電解質異常、低ナトリウム血症、低カリウム血症、高カリウム血症、低クロール血症、高クロール血症、低カルシウム血症、頭痛、白血球増多、CRP上昇、好酸球増多、胸やけ、クレアチニンクリアランス低下、皮膚水疱、胸内苦悶、耐糖能異常、ST上昇、下血、皮膚浮腫、紅潮、光線過敏症、皮膚糜爛、心電図異常、T逆転、不整脈、結膜炎

アイソボリン点滴静注用25mgの用法・用量

  • 〈レボホリナート・フルオロウラシル療法〉通常、成人にはレボホリナートとして1回250mg/㎡(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する
  • レボホリナートの点滴静脈内注射開始1時間後にフルオロウラシルとして1回600mg/㎡(体表面積)を3分以内で緩徐に静脈内注射する
  • 1週間ごとに6回繰り返した後、2週間休薬する
  • これを1クールとする
  • 〈結腸・直腸癌に対するレボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法〉・ 通常、成人にはレボホリナートとして1回100mg/㎡(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する
  • レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/㎡(体表面積)を静脈内注射するとともに、フルオロウラシルとして600mg/㎡(体表面積)を22時間かけて持続静脈内注射する
  • これを2日間連続して行い、2週間ごとに繰り返す
  • ・ 通常、成人にはレボホリナートとして1回250mg/㎡(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する
  • レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして2600mg/㎡(体表面積)を24時間かけて持続静脈内注射する
  • 1週間ごとに6回繰り返した後、2週間休薬する
  • これを1クールとする
  • ・ 通常、成人にはレボホリナートとして1回200mg/㎡(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する
  • レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/㎡(体表面積)を静脈内注射するとともに、フルオロウラシルとして2400~3000mg/㎡(体表面積)を46時間かけて持続静脈内注射する
  • これを2週間ごとに繰り返す
  • 〈小腸癌、治癒切除不能な膵癌及び治癒切除不能な進行・再発の胃癌に対するレボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法〉通常、成人にはレボホリナートとして1回200mg/㎡(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する
  • レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/㎡(体表面積)を静脈内注射するとともに、フルオロウラシルとして2400mg/㎡(体表面積)を46時間かけて持続静脈内注射する
  • これを2週間ごとに繰り返す
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本療法の施行に際しては、白血球、血小板の変動に十分注意し、投与当日の白血球数あるいは血小板数等の検査により重篤な骨髄抑制が認められた場合には、骨髄機能が回復するまで投与を延期すること〔1.2、1.3、8.1、9.1.1、9.1.2、11.1.3参照〕
  • 7.2. 下痢、重篤な口内炎、重篤な白血球減少又は重篤な血小板減少のみられた患者では、それらの所見が回復するまで本療法を延期し、本療法を再開する場合には、フルオロウラシルの減量や投与間隔の延長等を考慮すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

アイソボリン点滴静注用25mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 下痢
    • 多量の胸水
    • 多量の腹水
    • 重篤な過敏症
    • 重篤な心疾患
    • 全身状態が悪化
    • 重篤な骨髄抑制
    • 重篤な感染症
    • フルオロウラシルに対し重篤な過敏症
    • テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中
    • テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中止後7日以内
    • 肝機能障害
    • 消化管潰瘍
    • 消化管出血
    • 腎機能障害
    • 水痘
    • 高度に進行した肝転移
    • 前化学療法を受けていた
    • 心疾患<重篤な心疾患を除く>
    • 感染症<重篤な感染症を除く>
    • 骨髄抑制<重篤な骨髄抑制を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

アイソボリン点滴静注用25mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
化学療法 重篤な骨髄抑制等の副作用の発現が増強、血液障害・消化管障害等の副作用が増強
テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤 重篤な血液障害、早期に重篤な血液障害や下痢・口内炎等の消化管障害
フェニトイン 構音障害・運動失調・意識障害等のフェニトイン中毒
ワルファリンカリウム フルオロウラシルがワルファリンカリウムの作用を増強
葉酸代謝拮抗剤 作用が減弱
スルファメトキサゾール・トリメトプリム 作用が減弱

アイソボリン点滴静注用25mgと主成分が同じ薬

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アイソボリン点滴静注用25mgに関係する解説

レボホリナートカルシウム

  • アイソボリン点滴静注用25mgは、レボホリナートカルシウムに分類される。
  • レボホリナートカルシウムとは、消化器がんなどで使用するフルオロウラシルによるDNA合成阻害作用を増強することで、フルオロウラシルの抗腫瘍効果を高める薬。

レボホリナートカルシウムの代表的な商品名

  • アイソボリン
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