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重症筋無力症の治療とは?(1/3)ステロイド治療や免疫抑制薬治療、手術治療など治療法の概要を紹介。

解説記事  最終更新: 2015年8月4日

重症筋無力症(MG)は、かつては死に至ることも多い病気でしたが、現在はステロイド治療を始めとする有効な治療法が開発されたおかげで、症状をコントロールできるようになってきました。とはいっても、現在でも病気を完全に治すことは難しいため、治療は長期間続ける必要があります。重症筋無力症の治療に際しては、できるだけ日常生活に制限がないところまで症状を改善し、さらに治療の副作用でも困らないようにする、つまりは、治療の満足度を高める、という目標を、できるだけ早期に達成することを目指して進めていきます。最近は、患者さんの治療満足度という点に着目して、治療についての考え方が変わってきた部分もあります。重症筋無力症の治療は現在転換点を迎えていると言っても良いでしょう。ここでは、これまで古典的に行われてきた治療法を紹介するだけではなく、そういった新しい話題も含めて重症筋無力症の治療について詳しくお話ししていこうと思います。

 

重症筋無力症の治療の概要

重症筋無力症の治療では、早期から免疫療法を積極的に行うことが重要です。多くの場合、ステロイドという薬を使った治療になります。ステロイドには飲み薬と点滴で使う薬があり、主として前者は長期間の重症筋無力症の管理のために、後者は重症筋無力症の症状が急に悪くなってきた時に出来るだけ早く和らげるために用います。免疫療法ではステロイドに加え免疫抑制薬という薬を併用することがあります。その他にも、症状が急に悪くなってきた時には免疫グロブリン大量療法や血液浄化療法という選択肢もあります。

また、重症筋無力症には胸腺腫という病気と関連があることが知られており、胸腺腫がみられる場合にはそれをとってしまう手術を行います。

また、が下がる眼瞼下垂と呼ばれる症状を和らげるために、抗コリンエステラーゼ薬が使われます。薬剤による治療に反応せず、眼瞼下垂の症状が固定してしまって良くならない場合には、手術をする(眼瞼挙上術)ことも考えられます。

以上が重症筋無力症の治療の概略ですが、それぞれの治療法について次のページでもう少し詳しく説明していきます。

http://medley.life/expositions/item/55bfab4d6758015c0182d617

 

 




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