正常妊娠
多くの人が妊娠に気づくのが妊娠2ヶ月(妊娠4週0日から妊娠7週6日まで)です。妊娠したかもと気づくと、今までしてきた生活や体の症状、これから何をしたらよいかなど気になることも多いとおもいます。また、妊娠前にしておくことが勧められることもあります。そのような疑問に回答します。
最終更新: 2017.10.04

妊娠前・妊娠判明前の女性が気を付けることは?妊娠前にしておくことと妊娠初期の体の変化

多くの人が妊娠に気づくのが妊娠2ヶ月(妊娠4週0日から妊娠7週6日まで)です。妊娠したかもと気づくと、今までしてきた生活や体の症状、これから何をしたらよいかなど気になることも多いとおもいます。また、妊娠前にしておくことが勧められることもあります。そのような疑問に回答します。

1. 妊娠前に気をつけることは?

妊娠を望んでいる方の場合、妊娠前の生活で何を気をつけるべきか悩む人も多いでしょう。妊娠してから気をつけるよりも、妊娠前から行うと良いことが実はあります。妊娠前にしておくことが勧められることを紹介します。

妊娠前は葉酸のサプリメントを飲むべき?

葉酸はビタミンB群に属する水溶性のビタミンで造血の作用があり、不足すると貧血が生じることがあります。葉酸は胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減することが知られており、神経管の閉鎖は妊娠6週末で完成するため、妊娠が発覚してから摂取をするよりも妊娠前から摂取することが勧められます。妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間に1日あたり0.4mgの摂取が推奨されています。つまり妊娠したい・するかもしれないと思った時から葉酸は飲み始めるのがお勧めです。神経管閉鎖障害の予防のためには、妊娠12週までの摂取をお勧めしますが、妊娠12週以降に内服しても特に問題はありません。しかし、葉酸の過剰摂取はビタミンB12欠乏(悪性貧血など)の発見が遅れてしまうことがあるといわれています。そのため、1mgを超える摂取は控えるべきだとされています。

葉酸は、緑黄色野菜、納豆、あずき、果物などに多く含まれていますが、熱に弱く水溶性のビタミンであるため調理によって失われやすい栄養素でもあります。また摂取の推奨量である0.4mgは妊娠する前の2倍近くの摂取量であり、食事のみからでは摂取が難しい場合があります。そのため、食事に加えて、サプリメントでの摂取も勧められています。

妊娠前はワクチンを打つべき?

予防接種の種類は、生ワクチンと不活化ワクチンなどに分けられます。妊娠前に注意が必要なワクチンは生ワクチンです。

生ワクチンは、ウイルス細菌の病原性の毒性を弱めたものを製剤としており、投与することで病気の症状はでませんが、体内で免疫が作られるという仕組みをもっています。生ワクチンの成分は理論上は胎盤を介して胎児へ移行する可能性があります。そのため妊娠中の生ワクチンの接種は基本的には禁忌となっています。

そのため、妊娠を希望している女性で風疹麻疹はしか)、水痘みずぼうそう)、流行性耳下腺炎おたふくかぜ)などの予防接種をまだ打っていない、かかったことがない場合には妊娠前に予防接種を済ませることをおすすめします。特に風疹は妊娠初期の女性がかかると子供に先天性風疹症候群が引き起こされる可能性が高いといわれています。妊娠初期に風疹にかかると、妊娠1ヶ月で50%以上、妊娠2ヶ月で35%以上の確率で胎児が先天性風疹症候群となるといわれています。ワクチン接種後は、免疫が獲得されるまで時間を要するため予防接種後2ヶ月は避妊をすることが勧められます。妊娠前に計画的に予防接種を行うことをお勧めします。抗体がない場合に接種が勧められる生ワクチンには以下のようなものがあります。

その他、妊娠発覚前にインフルエンザワクチンを接種していたが胎児に影響はないか心配される方もいるかもしれません。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、理論上胎児へ移行する可能性は低いと言えます。医師との相談や妊婦さんの状況によってインフルエンザの予防接種が可能です。インフルエンザは妊娠中にかかると重症化しやすいため、妊娠全期間を通して予防接種をすることが勧められています。妊娠に気付かないでインフルエンザワクチンを接種したとしても問題ありません。

先天性風疹症候群とは?

風疹ウイルスに免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎児に感染して赤ちゃんに先天性風疹症候群という障害を引き起こす可能性があります。妊娠初期に罹患するほどその感染確率は高く、妊娠1ヶ月で50%以上、妊娠2ヶ月で35%、3ヶ月で18%、4ヶ月で8%程度の確率で先天性風疹症候群に罹患するといわれています。

風疹にお母さんが罹患するとおもな症状として発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められますが、症状が出ない人も約15%から30%程度います。

赤ちゃんが先天性風疹症候群に罹患すると、その症状の程度はそれぞれですが、耳が聞こえにくくなる、心臓に形の異常が生じる、目が見えにくくなる、精神や身体の発達に遅れが生じるなどの障害が生じる可能性があります。中には症状のない子もいます。先天性風疹症候群自体の治療法はないため、妊娠前に風疹の免疫をつけておくことが大切になります。自治体によっては、妊娠を希望する女性を対象に風疹の抗体検査を無料で実施しているところもあります。

詳しくは先天性風疹症候群のページをあわせてご覧ください。

妊娠を希望したら男性(旦那さん)がすることは?

風疹が流行した2013年の患者数14,357人のうち、約7割が男性、そのうち8割以上が20歳代から40歳代でした。風疹は妊娠をする機会のある夫婦世代の男性も気を付けるべき病気です。2013年の厚生労働省の調査によると、30歳代から40歳代の成人男性の約16%が風疹の免疫がないことがわかっています。風疹は、罹患するとくしゃみや咳などによってほかの人に移ります。風疹ワクチンは生ワクチンですので、妊娠期間中の予防接種はできません。そのため、妊娠する可能性のある女性とそのパートナーである男性は、妊娠前に予防接種をうけておくことが大切です。また風疹の免疫をもたない妊婦さんが家庭にいる場合には、一緒に生活する家族や男性が風疹ワクチンを接種することで妊婦さんへの風疹の感染を防ぐことが重要です。

風疹の免疫があるかどうかは血液検査でわかります。風疹ワクチンは1回の接種で約95%、2回の接種で約99%風疹を予防することができます。

2. 妊娠前に婦人科検診を受けるべき?

妊娠する前に自身の体の状態について把握しておくことはとても大切です。特に婦人科系の疾患は、妊娠経過に影響を及ぼしてしまうこともありますので、妊娠前に治療を行うことをお勧めします。そのため、以下のような検診は妊娠前に行うことをおすすめします。

子宮頸がん検診

子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんです。多くの場合HPVという性交渉によって感染するウイルスが原因として関わっています。30代後半の女性に多いとされてきましたが、性交渉を経験する年齢が下がった影響で20代にもみられるようになってきているため、妊娠を考えている女性には検診をすることが勧められます。20歳以上であれば通常2年に1回は自治体が費用を負担して子宮頸がん検診を受けることができます。子宮頸がんの検査は内診台の上でクスコという産婦人科の器具をかけて、子宮頸部を軽くブラシでこすって検査をします。

妊娠中に子宮頸がんが発覚するのはごく稀ですが、発覚した場合には治療が必要になります。転移が疑われる場合には妊娠の中断の必要性もありますので、妊娠前に検査を受けておくことをおすすめします。妊娠初期の検査でも子宮頸がん検査は行われますが、1年以内に頸がん検診を受けて陰性が確認されている場合には、検査は免除されます。

乳がん検診

妊娠中は産後の母乳分泌に備えて乳腺が発達するため発見しにくく、検査もマンモグラフィー検査は基本的には実施できません。また乳がんであった場合、妊娠中はエストロゲンというホルモンの分泌が高まるため進行しやすくなります。そのため、気になる自覚症状がある場合や、身内に乳がんであった人がいるなどの場合には妊娠前に検査をしておくことをおすすめします。

性感染症の検査、その他の婦人科検診

感染症や子宮や卵巣の検査は妊娠初期の妊婦健診でも必ず行います。しかし、妊娠前に検査することで妊娠を妨げてしまうような要因はないか、治療が予め必要な病気はないかを確認することができます。病院によっては、ブライダルチェックといって上記の検査をセットにして受けることができます。子宮や卵巣の検査では、内診や超音波検査エコー検査)によって子宮内膜症子宮筋腫卵巣のう腫、子宮の形態異常の有無などの確認を行います。性感染症の検査ではおりものの検査や血液検査によって、クラミジアやカンジダ淋病エイズB型肝炎C型肝炎梅毒などの感染症が分かります。性感染症の感染が分かった場合にはパートナーも一緒に治療をする必要があることもあります。

3. 妊娠したかもと思ったらどうする?

妊娠したかもしれないと気づいた時、不安になりやすい事柄について解説します。

妊娠してから薬を飲んだかも?

妊娠に気づかずうっかり薬を飲んでしまったり、これまで飲んでいた薬が赤ちゃんに影響していないか心配になる人は多いと思います。

しかし実際に胎児の形態異常を起こす可能性が報告されている薬はそれほど多くありません。風邪薬などの市販薬を短期間飲んだことが胎児に影響を及ぼすことはほとんどないと言われています。そのため、妊娠に気づかずうっかり飲んでしまった薬に関してはほとんどの場合は問題ないでしょう。胎児への影響が報告されている薬に関しても、その多くは胎児に及ぼすリスクは数%と言われており、薬を飲んでしまったからといって必ず胎児に影響があるわけではありません。

また、薬を飲んでいなかったとしても自然に流産する可能性は15%、先天形態異常の自然発生率は3%前後あります。胎児の異常が必ずしも薬の影響とは言い切れません。

とはいえ、できる範囲で気を付けるに越したことはありません。自己判断で薬を飲むことや、元々医師から処方されていた薬を自己判断で止めてしまうことが危険な場合もありますので、かかりつけの医師と相談しながら薬の調整を行うことは重要です。また、妊娠の希望があることをかかりつけの医師にも伝え、妊娠前に予め薬の調整をしておくことも大切です。

胎児に影響のある薬に関しては「妊娠中に薬を飲んでも大丈夫?」を参照してください。

妊娠してからお酒を飲んだかも?

妊娠中の飲酒は胎児の身体的問題、行動・学習障害などの影響を及ぼす可能性があるとされています。どのくらいのお酒の量で胎児に影響がでるのかは現在までの研究では明らかになっていません。

アルコール摂取が要因と思われる胎児の障害を総称して胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASDs)と呼びます。FASDsの発生頻度は国内では1〜2万人に1人の確率と考えられています。お酒をのんだからといって必ず影響が出るわけではないですが、どのくらいであれば大丈夫という量もはっきりとしていません。

いずれにせよ、妊娠中に飲酒をしなければFASDsを予防することができます。妊娠初期の胎児の臓器や体などの器官が形成される時期では、特徴的な顔貌や心臓などの形態異常が生じ、妊娠中期以降では、胎児の発育が低下したり知的障害や行動障害などの神経発達に影響を及ぼすとされており、妊娠全期間を通して飲酒は勧められません。そのため、妊娠を計画している段階で禁酒をすることが最も勧められます。

妊娠してからタバコを吸ったかも?

妊娠中だけでなく、妊娠を計画する時期から禁煙することを強くお勧めします。

タバコの煙には、一酸化炭素、ニコチン、タールをはじめ200種類以上の人の体に有害な化学物質が含まれています。

たばこの有害物質であるニコチンは、血管を収縮させ胎児の栄養源である胎盤の血流を妨げる可能性があります。また同じく有害物質である一酸化炭素は、血液の酸素運搬能を低下させるため胎児が低酸素となりやすくなる可能性があります。これらの影響で、喫煙をすることで自然流産早産、周産期死亡率(妊娠22週以降から出生後1週間までの子どもの死亡率)、低出生体重児(生まれた時の体重が2,500g未満)のリスクが高くなると言われています。また、理由は解明されていませんが、喫煙は子宮外妊娠のリスクを高めるといわれています。

胎児先天異常に関しては、タバコの有害物質が胎児の低酸素、栄養失調、DNAの損傷などを招き、胎児の口唇裂及び口蓋裂、先天性心疾患、手足の欠損、腹壁破裂などの影響を及ぼす可能性があるとされています。

妊娠前からの禁煙をおすすめします。妊娠が発覚した時点で喫煙をされている方は、その時点から禁煙をすることでも妊娠経過への影響を軽減させることができます。

妊娠中の禁煙方法に関しては「妊娠に影響するリスクって?」で説明しています。

妊娠してからレントゲン検査(X線検査)を受けたかも?

妊娠が発覚する前に健康診断などでレントゲン検査を受けてしまった場合などで、心配になる人はいるかもしれません。

放射線量は妊娠期間を通して、50mGy以下の被曝線量であれば胎児への影響は小さいといえます。通常のレントゲン検査では、50mGy以上の被曝線量であることはほとんどありません。そのため、誤って放射線治療を受けた場合など特殊な場合を除き、妊娠が発覚する前のレントゲン検査が問題となることはありません。しかし妊娠が分かってからは避けることが望ましいでしょう。どうしても検査を受けなければいけない場合には、医師に相談をしてから検査をしましょう。詳しくは「妊娠中のレントゲン検査(X線検査)は大丈夫?」を参考にしてください。

4. 生理が遅れたら妊娠?妊娠の可能性があるってどんな時?

妊娠をしたかもしれない、と多くの人が最初に気づくのは月経(生理)の遅れがきっかけです。ただ生理の遅れだけでは妊娠はわかりません。元々生理が不順な方もいます。ストレスなどによっても生理が遅れる可能性があります。また、妊娠初期には出血をきたしやすいため、妊娠後に生理と勘違いするような出血がある場合もあります。

生理予定日から何日遅れたら妊娠?

生理周期が規則的な方で生理予定日から1週間遅れたら妊娠の可能性を考えるというのが1つの目安になります。

仮に妊娠が成立している場合、受精卵が子宮内に着床した後、胚(受精卵が着床した赤ちゃんの元のことをいいいます)の栄養膜細胞(後に胎盤に変化する部位)からはヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG) というホルモンが分泌され始めます。hCG は他の細胞では通常作られないため、一般的に妊娠しているかどうかを調べるためのひとつの指標とされます。hCGは母体の血液内に入り、腎臓から尿に排出されるため、血液検査、尿検査どちらでも検査が可能です。このhCGは生理が1週間遅れたころ(妊娠5週相当)から一般的な妊娠検査薬で検出が可能であり、妊娠検査薬で陽性になった場合には妊娠の可能性があります。しかし、妊娠が正常に成立しているかどうかは産婦人科を受診し、検査が必要になります。妊娠5週頃には、超音波検査で胎嚢(たいのう)といわれる赤ちゃんが入っている袋を確認することができるようになるため、近くの産婦人科を受診する時期としては適切です。

ただし、元々生理周期が不規則的な人の場合には、生理予定日から1週間では妊娠が確認できない場合もあります。性交渉から3週間後を目安に妊娠検査薬を使用する、前回の生理日を参考に生理予定日を予測しその2週間後に検査をするなどしてみてください。

また、生理の遅れは必ずしも妊娠が原因とは限りません。生理はストレスや急激な体重の減少などホルモンバランスが乱れることによっても不順となる場合があります。妊娠検査薬は陰性だけれど生理が来ないことが数ヶ月つづくなどの場合にも婦人科を受診することをおすすめします。

生理が来ても妊娠?

妊娠初期は他の時期に比べると出血が起きやすい時期です。そのため、妊娠に気づく前に出血が起きた場合、生理と勘違いしてしまうことがあるかもしれません。妊娠に気づくまでに起こりやすい出血としては、着床時出血や絨毛膜下血腫、流産異所性妊娠などがあります。いつもの生理の際と出血の量が異なる場合や生理予定日と関係なく出血があった場合、強い下腹部痛を伴う場合には病院を受診しましょう。

妊娠初期の出血について詳しくは、「妊娠初期のお母さんと赤ちゃんの変化、症状は?」で説明しています。

5. 基礎体温とは?

基礎体温とは、朝の寝起き直後で動き出す前の安静にした状態にあるときの体温のことをいいます。基礎体温を1日1回継続して測定することで、排卵の有無の判定、排卵日の推測、妊娠の早期診断などを行うことができます。女性の基礎体温は、排卵後に卵巣から分泌されるプロゲステロンというホルモンの影響を受けて0.3℃から0.5℃程度(平均0.33℃)上昇します。このプロゲステロンの作用によって基礎体温は高温相と低温相の2相に分けることができます。排卵をすると高温相へ、生理の始まりとともに低温相へと変化します。

妊娠が成立するとプロゲステロンを分泌し続けるため、高温相が維持されるようになります。そのため、一般的に高温相が21日以上続く場合には妊娠の成立が予測できます。

基礎体温表の付け方は?

基礎体温を測定する上で注意が必要なことは以下があります。

■動き出す前に基礎体温を測定する

基礎体温は0.3℃から0.5℃という僅かな体温変化を元にホルモン変化を判断します。起床後動いてしまうと体温は容易に上昇してしまうため、必ず起床後の動き出す前に測定をしましょう。そのためベッドサイドに体温計を常備しておくことをお勧めします。

■体温が何度であるかが重要ではなく、体温の変化に着目をする

平均的な体温が何度かは個人差があるため、基本的には関係ありません。日々の体温の変化を観察することが重要です。

■基礎体温を測る場所は口腔内が理想的

口腔内(口の中)は外気温の影響を受けにくいため、わずかな基礎体温の変化を測定するのに理想的です。口腔内の舌下に体温計を入れて測定するようにしましょう。また、より正確に体温を測るために下二桁まで測定することのできる基礎体温計があります。

計測した基礎体温を折れ線グラフにしたものを基礎体温表といいます。この基礎体温表をつけることで排卵日の推測や妊娠の予測をすることができます。手書きで記入する基礎体温表はインターネット上や薬局などで無料で手に入るものもありますし、スマートフォンなどのアプリで体温を入力すると自動的にグラフにしてくれるものもあります。自分にとって継続しやすい媒体を利用して基礎体温表を作成しましょう。

正常な排卵周期の場合には、妊娠していない時から以下の変化がグラフ上にみられます。

  • 体温が高温相と低温相の2相に分かれている
  • 2相の差が0.3℃以上
  • 高温相が10日以上持続している

また、グラフの変化から妊娠を予測することができます。

高温相が21日以上持続する場合には、妊娠している可能性が考えられます。妊娠検査薬を使用して妊娠反応を確かめて病院を受診しましょう。

生理の周期が不規則の方が基礎体温表をつけている場合、基礎体温表から予測できる最後の排卵日を妊娠2週0日目として出産予定日を決定することがあります。病院を受診する際には、基礎体温表をつけていればぜひ持参してください。

6. この症状は妊娠?

妊婦さんが妊娠の初期に自覚する症状にはいくつかのものがありますが、はっきりしないものが多く、妊娠2か月までに症状だけで妊娠とほかの原因を見分けることはほとんど不可能です。まれにつわり様の症状が妊娠発覚前に自覚できる場合もありますが、生理がきていないことに気づく方が先になることがほとんどです。

そのため、ここでは妊娠2ヶ月までに限らず、妊娠初期に出やすい兆候を解説します。

妊娠の兆候はいつから出る?

妊娠の兆候のほとんどは妊娠5週以降に起こります。そのため、妊娠の可能性があるかもと自覚したと同時もしくは直後から兆候として現れるものが多いです。

妊娠初期に自覚されやすい妊娠の兆候には以下のようなものがあります。詳しい対策については「妊娠中の不安になりやすい症状は?」をご覧ください。

つわり(悪阻、吐き気)

妊娠5週ごろから妊娠15週ごろにかけて起こる吐き気や嘔吐をつわりといいます。症状には個人差があり、自覚としてあまりわからない程度の人から食事をする度に吐いてしまうような人まで様々です。妊娠が発覚した後、症状がないからといって心配する必要はありません。つわりの原因ははっきりとしていませんが、妊娠をしたことによって起こるホルモンの変化やストレスが原因といわれています。

頻尿、トイレの回数が増える

妊娠をすると、体内の水分が増加し腎臓の活動が高まることや骨盤の中で子宮が徐々に大きくなることで膀胱を圧迫するため頻尿の傾向になります。

便秘

妊娠中に分泌されるホルモンの影響で腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下することや、つわりによって食事量が減少することで便秘の傾向になることがあります。

軽い下腹部痛

妊娠初期には鶏の卵程度で小さかった子宮が、妊娠15週ごろにはグレープフルーツより大きいほどに変化します。子宮の大きさの変化にともなって、軽い下腹部の痛みを自覚する場合があります。生理痛のような痛み、お腹を引っ張られるような痛みと表現する人もいます。

頭痛

妊娠中はホルモンの変化やストレスによって緊張性の頭痛が起こりやすくなります。無理をせず休息を十分にとる生活を心がけましょう。

乳輪の黒ずみ、乳房の張り

ホルモンのバランス変化によって乳輪周囲に色素沈着が起きやすくなります。また、乳房の血管も拡張し張りの自覚があるようになります。

おりもの(帯下)の量が多くなる

エストロゲンというホルモンの増加にともなって、おりもの(無色透明〜やや白っぽい、匂いが無い)の分泌量が増えます。おりものが増えることは生理的な現象であり、色や性状の変化がなければ問題はありません。