避妊
避妊の方法としてコンドーム以外にも経口避妊薬(ピル)や子宮内避妊器具(IUD)と呼ばれるものがあります。それぞれのメリット・デメリットなど、避妊の疑問について解説します。
最終更新: 2020.05.11

ピルはどこで処方してもらうの?費用はどのくらい?

ピルは慎重に使う必要があり、市販薬として薬局で購入できない薬です。レディースクリニックなどの医療機関を受診のうえ処方してもらうようにしてください。避妊目的の場合は、保険適用外の自由診療のため、費用は自費となります。月経痛、子宮内膜症の治療目的の場合は保険適用となります。

1. ピルの処方

ピルは慎重に使う必要があり、市販薬として薬局で購入できない薬です。ピルの使用を検討している人は産婦人科を受診のうえ処方してもらうようにしてください。ニキビの治療のため、皮膚科等でも処方を行う場合があります。その場合も、婦人科検診を年に1回は必ず受けるようにしてください。できればかかりつけの婦人科を持つと安心です。

2. ピルの費用は?

ピルには、避妊目的で使われる保険適用外(自費)の薬剤と、月経困難症子宮内膜症などの治療目的で使われる保険適用の薬剤があります。

保険適用外(自費)のピル

以下は2020年5月現在、日本で販売されている避妊用のピルです。

自費のピルは1シート2000-4000円程度で、他に診察料がかかる場合もあります。値段は医療機関ごとに異なり、また、薬剤の種類によっても異なります。

保険適用のピル

保険適用のピルは、「LEP:Low dose Estrogen Progestin」とも呼ばれています。排卵は抑制されますが、あくまで月経困難症子宮内膜症治療薬のため、避妊用に使うことは日本の保険医療制度上認められていません。

以下は2020年5月現在、日本で販売されている薬剤です。

費用は3割負担で約2000-2500円(フリウェル®️は約1600円)ですが、その他診察料、処方料がかかります。薬剤を院内で処方するか、処方箋で院外処方となるかは医療機関によって異なります。

実は、海外で使用実績があっても日本で認可が下りていないピルもあります。代表的なものが卵胞ホルモンを含まない「ミニピル」と言われる黄体ホルモン単剤のピルです。さまざまな効用を勘案し、海外からの輸入によって自費で処方している医療機関もありますので、このページに載っていないピルの処方に関してはそれぞれの医療機関にお問い合わせください。