ピル(経口避妊薬)とは? ピルの仕組みと、避妊について | MEDLEY(メドレー)
避妊
避妊の方法としてコンドーム以外にも経口避妊薬(ピル)や子宮内避妊器具(IUD)と呼ばれるものがあります。それぞれのメリット・デメリットなど、避妊の疑問について解説します。
最終更新: 2020.05.11

ピル(経口避妊薬)とは? ピルの仕組みと、避妊について

ピル(経口避妊薬)は、2種類の女性ホルモンを配合した薬です。飲み忘れずに正しく飲めば、100%に近い確率で避妊でき、女性の人生設計に役立ちます。避妊以外にも月経痛、過多月経、生理不順やPMS子宮内膜症の治療に使われており、月経に伴う悩みを減らすこともできます。市販薬としては購入できず、産婦人科で処方されます。

1. 低用量ピルとは?

一般的に、「ピル」と呼ばれる薬は卵胞ホルモンエストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)という2種類の女性ホルモンを配合した薬剤です。毎日同じ時間に内服し、ホルモンの値を一定に保つことで、卵巣からの排卵を抑制します。

【ピルによる避妊のメカニズム】

①排卵を抑制する
②頸管粘液を変化させ、精子の子宮内侵入を抑制する
子宮内膜を薄くさせ、受精卵の着床を抑制する

これら3つの効果により、飲み忘れずに正しく飲めば100%に近い確率で避妊できます。また、③の効果により、避妊以外にも月経痛、過多月経子宮内膜症の治療に使われます。ピルは、内服をやめると1-3か月で自然排卵が再開し、ピルの内服によって妊娠しづらくなるということはありません。

2. 低用量ピルの「低用量」って?

「低用量」とは高用量ピルや中用量ピルに比べて卵胞ホルモン(エストロゲン)の含有量が少ないことを意味します。

初めてピルが避妊に使われるようになったのは1960年代です。この頃、欧米で発売が開始されました。積極的に研究が進められ、副作用を減らすために「①エストロゲンの量をできるだけ減らす」、「②黄体ホルモンの種類を工夫する」といった取り組みが行われました。1960年代に発売された薬剤はエストロゲンの量が多かったため「高用量ピル」と呼ばれます。その後、1970年代に中用量ピルが、1980年代に低用量ピルが実用化されました。日本で低用量ピルの発売が開始されたのは、1999年のことです。低用量ピルは、排卵抑制効果が確実にあり、副作用が最も少ない濃度に調整されているピルと言えます。

3. 低用量ピルによる避妊率は?

ピルを正しく使用をした人では、妊娠する確率は0.3%(100人の女性が1年間服用した場合、0.3人が妊娠する)程度です。ピルの飲み忘れを含め実際にピルを使用した人全体の妊娠する確率は9%程度です(コンドームの一般的な使用における妊娠する確率は15%程度)。

ピルは、きちんと服用すれば非常に避妊効果が高い薬剤です。ただし、飲む時間のずれや、飲み忘れがあると、不正出血などの副作用や、望まない妊娠を招きうるため、必ず正しい方法で服用しましょう。

ピルを飲めば膣に射精されても大丈夫?

ピルは男性が避妊に協力的でない場合にも女性主体で使える有効な避妊法です。

ピルには排卵抑制作用のほかに、射精された精子が子宮に辿りつくのを妨げる作用や子宮内膜に作用して精子が着床しにくくなる効果などもあるため、避妊法の中でも有用な方法の一つとなっています。しかし、それでも避妊できる確率は100%ではありません。また、コンドームを使わなければ性感染症は防げません。

使う人の体質や副作用などによりピルによる避妊法が不向きな場合もあります。個々の体質や生活習慣などを考慮し、最適な避妊法を選ぶことが重要です。お医者さんとよく相談したうえで使うようにしてください。

4. 低用量ピルの副効用は?

ピルの使用で得られる効果は避妊だけでなくさまざまです。以下はピルの避妊以外の効果(副効用)を挙げたものです。

詳しくはこちらのページにて説明しています。