生理が遅れる原因は妊娠?それとも病気?
予定日よりも生理が遅れていると、「もしかして妊娠?それとも病気なの?」と心配になるかと思います。生理が遅れる原因はいくつかありその例を説明します。
1. 生理が何日遅れたら妊娠を考える必要があるのか
正常な月経周期は25-38日間で、月経周期の変動は6日以内です。
生理(月経)がいつもより数日程度遅れることは、特に病気などがない女性でもよくあることです。
月経にはさまざまな臓器や
月経不順はよくあることなのですが、もともと規則的に月経があった人で月経が遅れた場合、まず妊娠を見分ける必要があります。大まかな目安として、もともと生理が規則的に来ていた人なら、1週間以上遅れれば妊娠の可能性が考えられます。28日周期で1週間遅れたとすると、妊娠していた場合には妊娠5週ごろに相当し、検査で妊娠かどうかが分かります。一方で、もともと生理の周期が規則的でなかった人では、妊娠しているかどうかの見極めが難しくなります。
2. 症状で妊娠を見分ける方法はあるのか
妊娠初期の代表的な体の変化は、生理がこなくなることです。
その他にも、妊娠による体の変化を自覚する人もいますが、はっきりしないものが多いので、症状だけから妊娠しているかどうかを判断するのは困難です。ですので、妊娠検査薬を使ったり、産婦人科で調べてもらうことで妊娠しているかどうかを見分けられます。
妊娠初期の身体の変化については、「妊娠2ヶ月までの体の変化」で詳しく説明しているので参考にしてください。
3. 妊娠ではないのに生理が遅れるのはどんな場合か
妊娠や閉経によって生理が止まるのは自然な変化なのですが、病気が原因で生理が遅れることもあります。
生理が遅れ、月経周期が39日以上になった場合を稀発月経(きはつげっけい)と呼びます。さらに、生理が3か月以上止まっていれば続発無月経と呼びます。
【稀発月経と続発月経について】
稀発月経があっても、特に原因がみつからず、治療の必要がない人もいますが、治療するべき病気が見つかる場合もあります。産婦人科などで診察を受けることで、原因を探すことができます。この際に妊娠しているかどうかも調べられます。
特に続発無月経の状態では何らかの原因があることが考えられるため、なるべく早く産婦人科を受診してください。
月経に関わっている脳の
次に、続発無月経を起こす主な病気の例として、多嚢胞性卵巣症候群と早発卵巣不全について簡単に説明します。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
多嚢胞性卵巣症候群は、卵胞(卵子のもと)が発育するのに時間がかかってしまい、なかなか排卵できない病気です。続発無月経の主な原因の一つです。続発無月経のほかでも、多毛などの男性化症状や、肥満などが症状として知られています。多嚢胞性卵巣症候群にともなう肥満(
多嚢胞性卵巣症候群が原因で不妊になっている場合には、排卵誘発などの治療を行うことがあります。
早発卵巣不全
閉経は50歳前後で迎える女性が多いですが、病気が原因で、閉経に似た状態になってしまう人がいます。40歳未満で4-6か月の無月経があり、閉経に似たホルモンの変化(ゴナドトロピン高値と
早発卵巣不全は原因不明の場合が多いですが、