「オギノ式」は避妊方法とは言えない?排卵日と基礎体温の関係 | MEDLEY(メドレー)
避妊
避妊の方法としてコンドーム以外にも経口避妊薬(ピル)や子宮内避妊器具(IUD)と呼ばれるものがあります。それぞれのメリット・デメリットなど、避妊の疑問について解説します。
最終更新: 2020.05.11

「オギノ式」は避妊方法とは言えない?排卵日と基礎体温の関係

排卵日前後の妊娠しやすい時期を生理から予測する方法はリズム法と呼ばれます。オギノ式もそのひとつですが、避妊法と考えることはできません。排卵日を予測するための基礎体温法とあわせて説明します。

1. オギノ式とは

オギノ式とは、1924年に荻野久作博士が発表した荻野学説に基づく妊娠法です。妊娠の可能性があるのは、排卵直後の数時間に限られます。女性の月経周期から排卵日を予測して、妊娠しやすい期間に性交するという方法です。

オギノ式のように排卵日を予測する方法は、リズム法とも呼ばれます。

オギノ式はどのように排卵日を予測するのか

荻野学説は、「排卵してから生理が来るまでが12日から16日である」という学説です。この日数はおおむね妥当と言えます。そのため、自分の生理を記録して、生理周期を知ることで、排卵日をある程度予測できます。例えば生理周期が28日間の場合、最終生理開始日から28日後が次の生理予定日です。生理予定日から14日前ごろが排卵日であると予測できます。

しかし、生理周期はいつも一定とは限りません。もともと周期に数日程度のばらつきがあるのは正常なことです。また生理周期が整っている人でも、ストレスや体調の変化で生理周期がずれることは考えられます。そのため、確実に排卵日を予測できるわけではありません。

オギノ式は避妊法か?

元々の荻野学説は、不妊治療としての妊娠法として考えられました。排卵日を予測してその前後に性交をすることで、妊娠の確率を上げることができます。

女性の生理はずれることが多いので、避妊法として使うよりも、妊娠法としてオギノ式を使ったほうが本来の使い方であり、効果的です。

2. オギノ式をもとにした「安全日」とは何か

生理のタイミングにかかわらず、妊娠しないと言える日はないのですが、オギノ式などをもとに「安全日」と言われるのは排卵が終わって卵子が受精する期間が過ぎてから生理までの間を指すことが多いです。

オギノ式では、予測した排卵日に基づいて妊娠しやすい期間を設定します。排卵日がずれる可能性、精子が3日間生存する可能性なども考慮して、予測した排卵日の前3日、後2日を含めて、妊娠しやすい期間とします。対して、生理予定日の1週間前から生理予定日までが安全日と説明されます。

この説明で言う「安全日」はいくらか妊娠の確率が低いかもしれませんが、次に説明するとおり、「安全日」を選ぶことは避妊法とは言えません

「安全日」を選べば避妊になるか

オギノ式をもとにした「安全日」について説明してきました。しかし生理周期は不安定です。「安全日」を選んで性交することは、薬も道具も使わず、費用も一切かかりませんが、実際には予測した排卵日がずれることも多く、避妊効果は高くありません。

また生理周期が安定していない女性では、全く役に立ちません。

3. 基礎体温法とは

オギノ式以外のリズム法に、基礎体温を使って排卵日を予測する方法があり、基礎体温法と呼ばれています。基礎体温とは、1日のうちで最も低い体温のことで、朝目覚めたときの体温が適しています。

女性の生理周期において、低温期と高温期が存在します。排卵日を境として、低温期から高温期に移行するのですが、低温期から一回さらに体温が下がってから高温期になります。この下がったタイミングを排卵日と考え、前後の性交をすることで妊娠の確率が高くなります。

とは言え、女性の生理はずれることが多く、また低温期から高温期への移行を正確に見分けるのは難しいことから、オギノ式と同様に排卵日を避けても避妊効果は高くありません。

4. まとめ

女性の生理周期はずれやすいため予測が難しく、オギノ式や基礎体温法といったリズム法は、避妊効果は高くありません。むしろ妊娠法として参考にする方が役に立ちます。

避妊をしたい方は、男性にコンドームを使ってもらうほか、ピルや子宮内避妊器具(IUD)を使用することで、避妊効果を期待できます。また避妊とは別に、性感染症を予防することも大切です。感染予防のためにはコンドームが有効です。

他の避妊法を詳しく知りたい方は、「避妊の方法はコンドーム以外にある?」をご覧ください。