避妊

避妊の方法として、コンドーム以外にも経口避妊薬(ピル)や子宮内避妊器具(IUD)と呼ばれるものがあります。それぞれのメリット・デメリットなど、避妊の疑問について解説します。

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最終更新: 2016.09.12

コンドームの避妊率は?失敗しない使い方とピルとの比較

日本で最も普及している避妊方法である、男性用コンドームについて、避妊率や失敗する理由、ピルと比較したときのメリットやデメリットについて詳しく説明します。

 

 

1. コンドームの効果は避妊だけ?

 

コンドームの効果は避妊だけでなく、性感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称の予防にも有効です。欧米ではピルを用いた避妊が最も人気ですが、性感染症を予防するためにコンドームが併用されることが多いです。

 

2. コンドームをつけても妊娠する?避妊率は?

コンドームをつけていても、妊娠することがあります。避妊率の目安として、「パール指数」が使われます。パール指数とは、100人の女性が1年間避妊を続けたときに、妊娠する数です。要するに、1年間で避妊に失敗して妊娠する確率(パーセント)のことです。

男性用コンドームのパール指数が310です。男性用コンドームを使っていても、1年間で3~10%の確率で避妊に失敗してしまいます。避妊率としては、9097%ということになります。

 

3. コンドームなしだと妊娠する?

コンドームがなかった場合のパール指数は85です。不妊のカップルは、10組に1組とも、5組に1組とも言われています。

 

4. コンドームで避妊に失敗するのはなぜ?

男性用コンドームで避妊に失敗する確率が3~10%と、意外に高いことに驚いた人もいると思います。この原因として以下のような理由が考えられます。

  • 性交時にコンドームを使ったり、使わなかったりする
  • 途中からコンドームを使う
  • コンドームが破れる
  • コンドームが外れる
  • コンドームが膣内に残る

コンドームは正しく利用していない人が多く、その分失敗率が高く出てしまっていると考えられます。しかし正しく使用しても1年続けると3%は避妊に失敗してしまうのです。

 

5. 危険日だけでなく安全日でもコンドームはするべき?

妊娠できる日は、実はかなり限られています。卵子が受精できるのは、排卵されてから数時間以内です。生理周期が28日だとすると、28日のうち数時間しか受精するタイミングがないのです。子宮内に入った精子は、2~3日間ほど生存するので、排卵2~3日前に性交しても、妊娠する可能性はあります。

そういった背景に基いて、予測した排卵日から危険日や安全日を設定する考え方が生まれました。

しかし女性の生理周期はなかなか安定しません。ずれることが多いので、安全日だからといって妊娠しないわけではないのです。避妊をしたい場合は、危険日、安全日に関係なくコンドームを使用することをお勧めします。

 

6. コンドームより確実な避妊法はある?

先ほどのパール指数で、それぞれの避妊法を比較することができます。

  • ピル:0.1~0.4
  • 避妊リング(IUD):0.14~0.55
  • 男性用コンドーム:3~10
  • ペッサリー:6~10
  • 不妊手術:0.1~0.4
  • 殺精子薬:6~10
  • オギノ式:10~20
  • (避妊せず):85

男性用コンドームは避妊に失敗する確率が高いということに、驚く人も多いのではないでしょうか。男性用コンドームよりも、避妊リングやピル、不妊手術の方が避妊効果としてはすぐれています。

 

7. コンドームとピルはどっちがいい?

ピルのほうが避妊効果は高いです。毎日飲み続ければ、ほぼ100%避妊することができます。ピルは昔よりも進化しているので、副作用もほとんどありません。しかしピルには以下のようなデメリットもあります。

  • 毎日薬を飲むのが負担である
  • 飲み忘れることがある
  • 喫煙、授乳中など、ピルを使えない人がいる
  • 性感染症は予防できない

また男性用コンドームとピルでは、避妊を主体的に行うのが男性か、女性かという違いもあります。

そのような点を総合的に考えて、自分にあった避妊法を選んでみてください。

ピルについて詳しくは「ピル(経口避妊薬)とは?避妊率、副作用、費用と避妊以外の効果」で説明しています。

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