えんぎせいぱーそなりてぃしょうがい
演技性パーソナリティ障害
過剰な感情表現や人の注意をひこうとする行動が特徴的。社会生活に問題がおこる
4人の医師がチェック 34回の改訂 最終更新: 2023.11.20

演技性パーソナリティ障害の基礎知識

POINT 演技性パーソナリティ障害とは

過剰な感情表現や人の注目をひこうとする行動(具体例は下記参照)が行き過ぎて、社会生活に問題が起こる病気です。はっきりとした原因はわかってはいませんが、環境と遺伝の両方が関係していると考えられています。特定の検査はなく、自覚症状や周りの人の話をもとにして、診断されます。治療は精神療法が中心となり、不安や抑うつなどがある場合には抗不安薬と抗うつ薬が使われます。演技性パーソナリティ障害が心配な人やその家族は精神科や心療内科で相談してください。

演技性パーソナリティ障害について

  • 自分が注目の的になる、過剰に感情表現をするなどの行動で人の注意をひこうとして、対人関係がうまく行かなくなり社会生活に問題が起こってしまう
  • 精神的に脆く傷つきやすい部分を内々に抱えていることが多い
  • 表面上は明るく魅力的に振る舞う一方で、急に不安でたまらなくなったり無気力になったりする
  • いくつかの特徴に当てはまっても、著しく偏って柔軟性がなく持続的で苦痛などを引き起こしているのでなければパーソナリティ障害とは診断しない
  • 文化的背景や社会的背景によって、パーソナリティ障害の特徴に当てはまるとみなされる内容は変わる
  • 明確な原因はわかっていない
    • 環境と遺伝の両方の影響があると言われている

演技性パーソナリティ障害の症状

  • 主な症状の例
    • 自分が注目の的になっていないと楽しくない
    • 他人との関わりは不適切なほど性的に誘惑的、挑発的な行動がみられる
    • 感情表現が浅く、すぐに変化する
    • 自分への関心を引くために身体的外見を用いる
    • 印象的だが内容のない話し方をする
    • 芝居がかった態度、誇張した感情表現をする
    • 他人や環境の影響をうけやすく、被暗示的である
    • 対人関係を実際以上に親密なものだと思っている

演技性パーソナリティ障害の検査・診断

  • 診断を確定できるような、この病気に特有の検査はない
  • 症状や周りの人の話を聞いたりすることで診断する

演技性パーソナリティ障害の治療法

  • 主な治療
    • 治療の中心は個人精神療法で、自分の真の感情とそれに抗うための演技的な部分に対応する
    • 不安、抑うつなどの個別の症状に対して抗不安薬や抗うつ薬が有効な場合がある

演技性パーソナリティ障害が含まれる病気

演技性パーソナリティ障害のタグ

からだ

演技性パーソナリティ障害に関わるからだの部位