そくていきんまくえん
足底筋膜炎
足の裏の筋肉(足底筋)が、かかとの骨にくっつく部分で細かな断裂を起こした状態
2人の医師がチェック 39回の改訂 最終更新: 2022.03.11

足底筋膜炎の基礎知識

POINT 足底筋膜炎とは

足の裏にある筋膜(筋肉の表面を覆う膜)や腱(筋肉が骨に付着する部分)に刺激が繰り返されることによって炎症が起こった状態です。陸上競技や、剣道、卓球、バスケットボールなどのスポーツ選手で多く発症しますが、中高年の立ち仕事が多い人にも多く発症します。扁平足や、肥満、サイズの合っていない靴の着用なども原因となります。症状の特徴は、歩き始めの時などに踵(かかと)や土踏まずのあたりが痛むことで、進行すると立っているだけで一日中痛むこともあります。痛みが出る時のエピソードと痛む部位が特徴的であるので、問診だけで診断されることが多いので、足のレントゲン(X線)検査は必要な時だけに限られます。安静(痛い動作を可能な限り控える)や、足底筋のストレッチ、痛み止め(飲み薬・貼り薬)、靴の中敷の工夫、サポーターの使用、などが治療になります。治りが悪い場合には、痛み止めの注射、体外衝撃波治療、内視鏡手術などが検討されます。足底筋膜炎が心配な方や治療したい方は整形外科を受診してください。

足底筋膜炎について

  • 足の裏の筋肉(足底筋)が踵の骨にくっつく部分で細かな断裂や炎症を起こした状態
    • 原因として踵の骨の変形や筋肉自体の加齢に伴う変性などが考えられている
    • 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)とも呼ばれる
  • 以下のようなものが足底筋膜炎を発症するリスクとされている
    • 陸上競技や剣道、球技などのスポーツ
    • 中高年
    • 長時間の立ち仕事
    • 扁平足
    • 足が甲高
    • 肥満 
    • 合っていない靴、不適切な靴の履き方 など
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足底筋膜炎の症状

  • 歩きだしたときに踵や土踏まずが痛む
    • しばらく歩くと痛みがおさまることが多い
  • 病状が進行すると一日中痛む、立っているだけでも痛む、などの症状も出てくる
  • 痛い方の足をかばって歩くことで、反対側の足も痛くなることがある
症状の詳細

足底筋膜炎の検査・診断

  • 歩き始めに起こりやすいという症状と、痛みの部位の診察により診断することが多い
    • レントゲンX線)写真を撮影すると踵の骨の変形(骨棘:こつきょく)がある場合もある
      • ただし骨棘そのものが痛みを引き起こしているわけではない
  • 関節リウマチ坐骨神経痛など他の病気と区別するために、追加の検査を行う場合もある
検査・診断の詳細

足底筋膜炎の治療法

  • 多くの場合、数ヶ月程度で自然に痛みがおさまる
  • 以下のような治療が中心となる
    • 足底筋のストレッチ
    • 痛み止めの飲み薬や貼り薬
    • サポーターの使用
    • 靴を替える、あるいは中敷を替える など
  • 改善が乏しい場合には以下のような治療も検討される
    • 痛み止めのステロイド注射
    • 体外衝撃波治療
      • 痛い部位に皮膚の表面から衝撃波を当てて痛みを和らげる
    • 手術
      • 内視鏡を使って足底筋膜の一部を切除する
治療法の詳細

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