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反応性関節炎(ライター症候群)

反応性関節炎(ライター症候群)の基礎知識

反応性関節炎(ライター症候群)とは?

  • 細菌感染の後に起こる、関節、眼、陰部の炎症を生じる病気
    • 関節炎が引き起こされる明確な原因は明らかでない
    • 免疫の異常が関連していると考えられている

症状

  • 発熱に加え、関節、眼、尿道の症状が特徴的とされている
    • 関節炎
      ・脚の関節に起きることが多い
      ・アキレス腱や足の裏など、関節だけではなく腱の付着部に炎症が起こることもある
    • 淋菌性尿道炎
      ・陰部の赤み、痛み、尿道からの
    • 結膜炎
      ・眼の充血、痛み
  • 子宮頚管炎を起こすこともある

検査・診断

  • 主な検査
    • レントゲンCTMRI検査
      ・関節炎の原因が他にないか調べる
    • 血液検査
      炎症の程度を確認する
      ・反応性関節炎に特徴的な白血球の型(HLA)を確認する
    • 細菌検査
      ・血液や尿道分泌物から菌が検出されるかどうかを確認する

治療

  • 基本的に、炎症に対してNSAIDsを使用する
    • 症状が強い場合には抗リウマチ薬(サラゾスルファピリジンやメトトレキサートなど)を使用する
  • ほとんどの場合は自然な経過で治癒する

反応性関節炎(ライター症候群)の経過と病院探しのポイント

この病気かなと感じている方

反応性関節炎は、関節の痛みに加えて目の充血、陰部の赤みといった症状が出現する病気です。ご自身が成人反応性関節炎でないかと心配になった時、まずはかかりつけの内科クリニックがあればそちらを受診することをお勧めします。似たような症状を示す疾患にも様々な種類のものがあるため、膠原病なのか、それ以外の病気なのかを判断する上では一般内科やその他内科、いずれであっても構いませんので、かかりつけ医が良いでしょう。

その上で膠原病だということになれば、最初にかかった医療機関から診療情報提供書(紹介状)をもらった上で専門病院を受診する流れになります。診療情報提供書は診察結果や検査結果の引継書ですので、これがないと基本的な検査を一からやり直すことになってしまいます。

反応性関節炎は、様々な症状や検査結果から総合的に診断します。検査としては、関節のレントゲンMRI、血液検査、尿検査、陰部からが出ているような場合の細菌検査などが行われますが、一つの検査で診断がつくものではありません。症状が典型的(関節、目、陰部の症状が揃っているような場合)であれば診断は難しくないのですが、初期のものでは他の病気の可能性を除外しながら、場合によっては薬の効果を試して見つつ、少しずつ診断に近づいていくという形になります。


この病気でお困りの方

反応性関節炎は、治療後の経過が人によって異なります。数週間から数か月の治療でほぼ治癒してしまうこともあれば、そのまま持病となって、症状を和らげる薬を使い続けなければならない方もいます。

膠原病科や整形外科といった専門科の中でも、患者数が比較的少ない病気です。かかりつけの病院やクリニックで治療を受けて治る分には良いのですが、数か月治療を行っても症状が改善しないような場合には、一度専門の医療機関を受診することを検討されても良いかもしれません。

受診先としては膠原病科のあるような総合病院が良いでしょう。ただし、膠原病科の医師の中でも、専門とする分野が分かれていることが多いです。反応性関節炎のような脊椎関節炎関連の病気を中心で診ている人もいれば、自己抗体関連疾患(全身性エリテマトーデス全身性強皮症など)、血管炎(顕微鏡的多発血管炎など)を中心に診ている人もいます。

小さな病院では膠原病が専門の医師がそもそもおらず、診療が難しい場合もあるでしょう。膠原病科のある総合病院であれば、それぞれの分野の専門家がいるでしょうから、適切な医師が担当となったり、院内で連携相談しながら治療に当たってくれることが多いです。他の科の病気と比べると、適切に診療できる経験をもった医師が少ないのが膠原病でもありますが、長く付き合っていく可能性のある病気のため、信頼できる主治医を見つけることが大切です。





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