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カルチノイド、カルチノイド症候群

カルチノイド、カルチノイド症候群の基礎知識

カルチノイド、カルチノイド症候群とは?

  • 神経内分泌腫瘍NET)の中で、セロトニン産生細胞からできた腫瘍
    • セロトニン産生細胞の多くが消化管に存在しているため消化管に起こることが多く、消化管カルチノイドと呼ばれることもある
  • セロトニンをはじめヒスタミンなどの生理活性物質が過剰に産生されると、気管支の収縮や血管の拡張、消化管の運動の亢進などが起こる
    • それによって起こる、下痢、皮ふの紅潮、喘息のような症状(喘鳴など)をあわせてカルチノイド症候群と呼ぶ
  • カルチノイド自体は良性の腫瘍であることが多いが悪性の場合もあり肝転移などを起こす場合もある
  • 転移が起こっていても比較的増殖がゆっくりであることも特徴的

症状

  • カルチノイド自体は症状を起こすことは少なく、大きくなると腹痛や便秘腸閉塞などの症状をおこすことがある
  • 過剰なホルモン産生が有る場合はカルチノイド症候群(カルチノイドのある人の10%以下)を起こす
    • 下痢
    • 皮膚が赤くなる
    • 喘息様の症状(喘鳴など)
    • 心不全(心臓の機能低下)

検査・診断

  • 尿検査:ホルモンの量を検査
  • 画像検査:腫瘍について検査を行う
    • 上部内視鏡検査下部内視鏡検査
    • 超音波検査
    • CT検査
    • MRI検査
  • 必要に応じて生検を行い顕微鏡で腫瘍を検査し診断を確定する

治療

  • 手術による摘出が第一選択となる
    • 内視鏡で切除可能な場合もある
    • 転移が有る場合は,肝部分切除,ラジオ波焼灼術、腫瘍塞栓術などが行われる
  • 症状の改善目的にサンドスタチンを使用する




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